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狂言ざゞん座コミュの和泉流狂言師野村万乃介先生を悼む

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1月12日水曜日の日経新聞の夕刊で野村万乃介先生の訃報に接し、昨年12月に肺炎でお亡くなりになったことを知った。
不祥の元弟子としては、何のご恩返しもできなかったが、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

コメント(4)

私の野村万之介先生との一番の思い出は、30年位前のことです。
当時の私は、大阪の梅田勤務で、その日の野村万之介先生は、お兄さんの野村万作先生と一緒に神戸の観世流の能楽師の先生の主催した「能と狂言の会」に出演した後の「打ち上げ」兼「反省会」の最中に、私と連絡を取り合って、落ち合う約束をしたのだった。
梅田の阪急界隈で、待ち合わせて、まず、東通商店街の私の知り合いのお好み焼き屋の「喜世」からスタートし、先生行きつけの焼鳥屋、スナックなどをハシゴ、最後、明け方4時ぐらいになると、漫画の「深夜食堂」に出てくるような店が開いているだけだったが、そこにもなだれ込んだ。
そこでも、先生はお酒をのまれ、朝5時半に解散となった。
私は8時の始業時間まで、会社のオフィスの応接室で、一休み。その日は、仕事にならなかった。
一方、野村万之介先生は、朝一番の新幹線で、東京に戻り、しれっとして、舞台に立たれたと、後から聞いた。
元気で若い頃の先生はお酒がお好きで、なおかつ、お強かった。

だが、私の一番印象に残ったのは、梅田で待ち合わせして、お会いした時の開口一番の次の言葉だった。
「いやあ、呼び出したりして悪かったね。兄貴達の話は、延々と理屈っぽくて、長いこと付き合いきれなくてね。飲む時は、楽しく飲まなきゃね。」

先生、これからあらためて好きなお酒を楽しく飲んでください。
今日2月22日火曜日、野村万之介先生を偲ぶ会が、フロラシオン青山で、しめやかに行われた。
参加した人からは、野村万之介先生の洒脱で、粋で、ダンディーで、シャイな先生の様子が、次々と語られた。
和やかで、先生のお人柄の偲ばれた会だった。
野村万之介先生を偲ぶ会に出席して感じたのは、弟子からは、慕われ、仲間や年長者からは、悟郎ちゃん、悟郎ちゃんと愛されていた、ということだ。
長男や次男から見れば、自由で可愛がられた末っ子で、また、年の離れていた故に、芸では、厳しく、見られたということもある。
特に、次男の万作先生は、理論家で鳴らした方なので、一層、複雑な思いをもたれていたようだと感じた。
野村の家を代表して、挨拶に立たれた野村万作先生の言葉にそれを感じた。
野村万之介先生の諸先輩に当たる人達が、口を揃えて、60歳を過ぎてからの舞台を褒め称えていただけに、もう舞台に立たれることのなくなった万之介先生のことを万作先生達お兄様達は、さぞや残念だった、と思います。
ご冥福をお祈りいたします。

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