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501stCGUプロジェクトコミュのアズールレーン:第501沿岸警備隊 臨時紫波出張所日誌 #93第59話501沿岸警備隊・消防演習編《月ヶ岡車両隊:泥濘の英雄》

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​第一幕:開会 ―― 紫波町消防演習2026
​2026年、春。紫波町の河川敷には、乾いた風が吹き抜け、砂塵が舞っていた。
整然と並ぶ消防車両の列の先頭には、ひときわ異彩を放つ「501沿岸警備隊・月ヶ岡車両隊」の面々がいる。
​今回の参加車両は3台。指揮車代わりの月ヶ岡1号(パッソ)https://drive.google.com/file/d/1RmtX2yoge5Cgy679pQ-1L8zp-jofqekx/view?usp=drivesdk

救護・搬送を担う3号(バス)https://drive.google.com/file/d/1xjsazCYKYUd96YX7ZWuCrfGeQtfrIZ72/view?usp=drivesdk

そして今回の大役を担う4号(重機積載車)https://drive.google.com/file/d/1XK2V0ZH6eBoxO6BFYbbviKAVrUMoKL2F/view?usp=drivesdk

2号(ハイエース)https://drive.google.com/file/d/1GfpGAbe3w2znVmB-KLrQ32pF_bbrjA_i/view?usp=drivesdkはベースでの待機となった。
​軍曹が隊員たちを鋭く整列させる。https://drive.google.com/file/d/1eCgdvhi9TVq69MFTJZln61qsVd6_tpQa/view?usp=drivesdk「演習とはいえ、これは現場の予行演習だ。気を引き締めろ」
綾波は背筋を伸ばし、緊張の面持ち。隣のニュージャージーは「任せてよ、最高に見せつけてやるから!」とやる気に満ちている。武蔵は静かに周囲を見渡し、全体の安全を観察していた。
3号の運転席では、ウォースパイト閣下が優雅にハンドルを握り、演習開始の号令を待っていた。
​第二幕:通常演習 ―― 放水・救助デモ
​演習が始まると、地元消防団による放水訓練が行われ、舞い上がった水しぶきが太陽の光を反射して大きな虹を描いた。
「……綺麗、デス」綾波が思わず呟く。
「ま、私たちの力には及ばないけどね」ニュージャージーが茶化すが、武蔵は「水圧、放水角共に安定している。優秀な連携だ」と淡々と評価を下した。
​続く初期消火デモでは、あくあが「火災発生!」と叫びながら派手に転倒する体当たり演技を披露し、観客から笑いが漏れる。しかし、興奮したディエゴがタイミングを読み違え、勢いよく放水。
「あうぅっ!?」
見事にあくあは水浸し。軍曹が額を押さえ、「演習はふざけるな、と言ったはずだぞ」と軽く叱責した。
​第三幕:メインイベント ―― 月ヶ岡3号、泥濘に沈む
​会場の空気が一変する。いよいよ「大規模災害時想定」のシナリオだ。
「大規模災害発生。避難民を乗せたバスが、未舗装の地盤でスタックしたとの想定だ」
​アナウンスと共に、ウォースパイト閣下が運転する3号が、わざと泥濘の激しいエリアへと突入する。車体が左右に揺れ、やがてタイヤが空転した。
ウォースパイト閣下の落ち着いた声が無線に響く。
「こちら3号……完全に泥濘に足を取られた。自力脱出は不可能。救援を要請する」
​会場がどよめく。例年のデモンストレーションとは違う、本格的な救出劇の始まりに、観客の視線が一点に集まった。
軍曹が指揮車である1号を見やり、即座に判断する。「2号はベース待機中……よって今回は、4号の重機ウインチによる本格救出を行う!」
​第四幕:月ヶ岡4号、泥濘の巨影を引きずり出す
​エンジン音が低く唸り、月ヶ岡4号が動き出す。
操縦席のニュージャージーが、武蔵の的確なハンドサインに従い、巨体である4号を泥濘の後方へとバックで寄せていく。
「……左3度修正。そのまま……停止」
武蔵の指示が正確に車体を誘導する。4号の荷台から重機用の強力なウインチが展開され、武蔵が泥濘の中へ降り立った。
​「……フック、確認。接続開始」
3号の牽引フックにワイヤーが繋がれる。
「牽引準備、完了だ」ウォースパイト閣下が合図を送る。
​「4号、巻き取り開始ッ!」軍曹の号令が飛ぶ。
「了解ッ! 最大トルク!!」
ニュージャージーがレバーを操作する。ワイヤーがピンと張り詰め、4号の強固なボディが沈み込むほどに力がかかる。ウインチの唸りが会場に轟き、泥に沈んでいた3号が、まるで巨大な魚が釣り上げられるようにゆっくりと動き出した。
​会場から拍手が沸き起こる。4号の圧倒的な怪力で、3号は無事に泥濘からの脱出を果たした。
「……3号、泥濘脱出完了」武蔵が静かに告げると、軍曹が力強く頷いた。「よし……! これが“重機積載車の本気”だ!」
​第五幕:収容 ―― 月ヶ岡4号、沈黙の巨人
​余韻に浸る間もなく、4号のスロープが重厚な音を立てて展開される。
泥に汚れた3号が、そのスロープをゆっくりと登り、荷台へと収まっていく。
「固定具展張完了! 3号、完全収容!」ニュージャージーが胸を張る。
軍曹が無線を入れる。「重機救出展示・全工程終了だ!」
会場はこの日一番の拍手と歓声に包まれた。
​第六幕:終宴 ―― 501の夕暮れ
​詰所に戻ると、即座に反省会が始まった。
「ディエゴぉ! なんであのタイミングで放水したのさ! 乾かすのすごく大変なんだからね!」あくあがタオルを被りながら抗議する。
「えへへ、盛り上がったでしょ?」と笑うディエゴに、軍曹は「片付けが終わるまでが演習だ」と一言。
​三笠大先輩が静かに口を開く。「お主の体当たり演技のおかげで、子供たちの記憶に深く刻まれたであろう。あっぱれである」
その言葉に、あくあは少し照れくさそうに笑った。
​夕暮れ時、武蔵が4号のウインチを丹念に点検し、ニュージャージーが満足げに工具を片付けている。ウォースパイト閣下は3号のエンジンを切り、穏やかな表情で紅茶を淹れていた。
軍曹が夕日を背に、501の面々を見渡す。
「今年も“現場の誠”を見せられたな」
​終幕:綾波の記録
​その夜、綾波は備え付けの日誌に静かにペンを走らせた。
​『重機の力……すごかったデス。
3号も無事でよかったデス。
来年も……守るデス。501。』
​窓の外には、静かに夜を迎える月ヶ岡の景色が広がっていた。

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