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501stCGUプロジェクトコミュのアズールレーン:第501沿岸警備隊 臨時紫波出張所日誌 #16 第14話:D号の悪夢再来 ―― SD(志村のだいじょぶだぁ)作戦

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「……指揮官。……この水色の、……ただの、……スピーカー、……じゃない、デス」
臨時紫波出張所(旧月ケ岡小)の司令室。49歳の軍曹は、日詰商店街の骨董屋で「掘り出した」水色のレトロなBluetoothスピーカーをデスクに置いていた。
三笠大先輩の「模型工廠」の傍らで始まったその解析。だが、初期艦の綾波のセンサーが、未知の周波数を検知して激しく反応した。
「……これ、メモリーカードのSD(セキュアデジタル)じゃ、ない……。……志村(S)だいじょぶだぁ(D)の、……波長、……デス」
その時、紫波の空が割れた。
「ひゃっはー! 501部隊の連中、まとめてスクラップにしてやるよぉ!」
現れたのは、セイレーンの強襲者、ピュリっち(ピュリファイアー)。
彼女が巨大な艤装を振りかざした瞬間、軍曹のスマホが謎のBluetooth接続を確立。スピーカーから、「絶望的にやる気のない、気の抜けたダース・ベイダーのテーマ」が爆音で鳴り響いた。
「……えっ? 何この曲、テンション下がるんだけど……」
空中でのけぞるピュリっち。そこへ、虚空から巨大な金だらいが「ガシャーン!」と音を立てて彼女の脳頂を直撃した。
「あだだだっ!? 誰、今投げたの誰ぇ!?」
混乱するピュリっちに追い打ちをかけるように、スピーカーからは加トちゃんのリズミカルな放屁音が流れる。
「……プッ、プップ、プップ……」
「……ふん。敵の動揺、これ好機。……一撃、行くぞ」
地上でモントピリアが、真顔で軍曹の魚漢字湯呑みを預かりつつ、冷静に主砲を放った。
「ちょっ、待って! 音と匂い(?)が凄くて集中できな……ひぎゃあああ!」
黄金の閃光に飲み込まれ、ピュリっちは北上川の彼方へと吹き飛んでいった。
だが、悲劇は終わらなかった。
スピーカーの出力が最大になり、あろうことか紫波町の有線放送網に混線。町中のスピーカーから「プップ、プップ」という音と、「変なおじさん」のイントネーションが響き渡る。
「……だめだこりゃ。次いってみよう(棒読み)」
軍曹が魚漢字湯呑みを啜りながら虚脱感に浸っていると、緊急通信が入った。
『……こちら本部、室井だ。……紫波出張所、……聞こえるか』
受話器の向こうで、本部の室井さんが、眉間に深い皺を寄せて遠く岩手の空を見上げていた。鳴り止まない苦情の電話を前に、彼はメガネを直し、ボソッと一言。
『……事件は会議室で起きてるんじゃない。紫波の有線放送で起きてるんだ。……だっふんだ』
静まり返る司令室。水色のスピーカーは、何事もなかったかのように「いい湯だな」のメロディを奏で始めるのであった。
(第13話・了)

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