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芸術の日本 美術・評論を中心にコミュの「卍」と「美しさと哀しみと」を読み比べしてみた

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谷崎潤一郎「卍」1928―30年、川端康成「美しさと哀しみと」1961―63年に連載

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それぞれ映画化され「卍」1964年は若尾文子と岸田今日子、「美しさと哀しみと」1965年は加賀まりこと八千草薫が演じている。
その後、両作とも国内外で繰り返し映画化されている。

どちらも女性の同性愛を中心に周縁化された男性が絡む、谷崎文学と川端文学の性格の違いがよく分かる小説です。

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小説の中でそれぞれ年若の恋人を「卍」では『楊柳観音』に、「美しさと哀しみと」では『稚児大師像』にイメージを重ねているのが大変興味深い。

“妖艶な魔性の女=官能の陶酔”と“純粋ゆえ危険なサイコパス=無垢な残酷” 

「卍」は18世紀フランス文学に通じる谷崎中期の大傑作、「美しさと哀しみと」は川端の特徴をよく表した晩年の傑作ですね

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