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意味不明小説(ショートショート)コミュの快楽のK点

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頬っぺたがもぎ取られそうな風圧に身をすくませ尚、恐怖に戦き固くなることが一番危ないと解る
「空を飛ぶために必要なことは何だと思う」と聞かれて私は耳を澄ました


「空が飛べると信じることさ」




2羽のペンギンとセイウチが
ドサッドサッ
ドサリ
と続けて落ちてきた
彼等は私たちのように衝撃に対するプロテクターなぞ持っていないものだから着地に身体を打ち付け
身体を打ち付けた摩擦によって盛大な砂嵐を巻き上げ停止した


「大変たまげた、ペンギンとセイウチが空を飛んできた」と声を荒げた私に


「人間が空を飛べるのにペンギンやセイウチが空を飛べない法はないだろう」と言われて私は納得した
暫くのち大型のトラックが地平線の向こうから現れ2羽のペンギンと1匹のセイウチを荷台に載せ始める
着地から数秒間ビクビク揉んどりうっていた2羽と1匹の身体は既に静まり返り、此のように着地に失敗してもこの地に死骸が溢れかえらないのは『掃除屋』と呼ばれるトラックが定期的に見張っているからだ、と知る


「そもそも海のないこの地では着地に成功したとて生き永らえないのに、何故彼等は空を飛んだのだろう」


「新天地が夢ではなく空を飛ぶだけが目的だからだろう」


君もそうじゃないのか
と
彼の瞳は言葉より雄弁に私を揶揄している
君も同じじゃないか
と
「空を飛ぶために必要なことは何だと思う」
あの時私は逃げることが出来た
選ばないという選択を選ぶことが出来た
なのに何故
彼の身体に益々すがり付き共に地上を蹴ったのだろうか
そこには純粋に衝動しかなかった
理を破壊したものだけが見える景色が此処にある
ジリジリと汗ばむ身体
舌を舐めずる蛇の様に
互いの身体巻き付けて
搾り取る搾り取られる
瞼裏に灯る快楽のK点




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