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意味不明小説(ショートショート)コミュのウォシュレット爽子

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ある日、携帯電話を拾った。
ちょっと、メタリックでおしゃれな携帯電話だった。

「おお、携帯電話だ。うふうふ」

嬉々としながら、さっそく登録されている電話帳を確認する私。慣れた手つきでボタンを操作すると、すぐに画面に名前の羅列が現れた。

「えっと、なになに」

画面上の文字を目で追う。

「アキたんはぁはぁ――電話番号080-※※※※-※※※※とな」

さっそくかけてみた。
プルルルル――
呼び出し音が鼓膜を叩く。
ガチャッ。

「はい、もしもし」

相手が出た。

「もしもし、アキたんはぁはぁさんですか?」
「はい、アキたんはぁはぁだけど」
「そんな、名前で恥ずかしくないんですか?」
「うるせぇええええ! 好きでこんな名前じゃあぁねぇよぉぉお! っていうか、そんな名前じゃねぇよおおお!」

ガチャッ。
あれ、アキたんはぁはぁに切られてしまった。何か失礼なことでも言っただろうか。ちょっと思いつかない。

「どれどれ、次は」

ページを繰る。

「イマチョゴリ――090-※※※※-※※※※」

迷わず電話をかける。
プルルル――ガチャッ。
お、出た。

「ただいまイマチョゴリは電話に出る事が出来ません。御用の方が発信音の後にメッセージを――」
「ちっ、留守か。いまいまい〜ま〜――」

とりあえず、歌を吹き込んで電話を切った。

「ウホイイオトコ(ハート)に掛けてみよう」
「モシモシ、ボクの名前は日本語でウホイイオトコっていうラシイね。アハハ、ウホイイオトコってナマエ響キいいですネ。ボクいろんな人、ヒロメマシタよ」

ガチャ。

はあ、もういいか。
私は拾った携帯電話を鞄にしまった。

こうして、トイレの便器に落としてしまった私の携帯電話は無事に私の手元に戻ったのだ。

「よかったー。データ消えてなくて。いや〜。消えてたら、アドレスの量が十分の一になってたよ〜」

もう、安堵しまくりで、トイレを出た。
外に出ると、友達のギガンテス666が出迎えてくれた。

「どう、すっきりした?」

私は携帯電話が壊れていなかったので清々しい気分だった。

「もう、スッキリ所の騒ぎじゃないね」
「さすが、ウォシュレット爽子の名を欲しいままにするだけの事はあるね」
「やだな〜。人を変な名前で呼ばないでよ〜ギガンテス666」
「オマエモナー」

あ、そうだ。
言っとくけど、私の友達は百人いるよ?

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