意味不明小説(ショートショート)コミュの現実講座

　都市伝説。4時44分44秒丁度にテレビをつけると、現実にありえない世界とつながるらしい。
　4時に起きてしまったんで、試してみた。

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「ひゃあ、私を見ないで！……さておき、皆さんこんにちはー！現実の時間がやってまいりました気がするッ！」
「せや！シリーズ好調第百八回！今回の議題はこれや！」

　　　『夢と現実の齟齬。あと便所とかどうよ』

「スゲェッ！いかにも退屈なタイトルです！テレビの前のあなたの人生さながらですね！」
「夢と現実。客観的に見て、全然区別つかへんねん。あんさん、感覚的に違いは分かりますよね？」
「うんこ」
「豆腐に頭ブツケて死んでこい」
「酷いわ！これは現実！」
「うん、そんな感じやねん。生放送で同僚が痛い事して上から減給食らう痛さ。これが現実」
「ゴメス」
「今のは痛いって言う主観から現実を決め付けた。せやけど、自分の主観を操る存在。客観ってヤツなんやけど。ま、客観から夢と現実は推し量れんのや。主観の内側だけから「正しさ」の根拠をつかみ取っている訳や」
「ああ、退屈。それより、駅のフォームの「自由席」、「白血病」って見えない」
「ああ、視聴者が寝ぼけ始めおったで」
「自分が生きているのはひょっとして夢ではないのかしらっ！」
「いやはや、これ実は夢なんですよねー」

　………………。

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　夢だった。激しい排尿感に起こされる。これは現実だ。

コメント(2)

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[2] mixiユーザー 05月02日 11:24

　分かるわー。私もよく変な夢見るのよー。
　後ろからトンカチで頭を砕かれて、「脳は痛覚がないから大丈夫。あはははは」。で、目覚めて、夢の余韻は凄い快感だったりしたり。なんたる。
　現実にありえない極論で、ちゃんとした世界が成り立ってしまっているのって面白いよねー。

　この夢のテーマは『排尿感のリアリティ』。……いえいえ。
　夢って、境界線が取り払われた自由な発想の世界に、世界を変える主役として何の偏見もなく感情輸入してしまうんだよね。勉強しててスゲェ！って思った。
　夢ってある意味、現実よりリアルよねー。

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