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若春夏。コミュの若春夏関連。

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若春夏(わかはるか)。
東京の郊外。ここに一人の男の子が引っ越してきた。中学1年生の夏人(なつと)である。彼には三個上の兄がおり今回、祖父母の家でお世話になっていた夏人は
東京郊外のある地域のエリアに大量建てられた家の一つに住むことになったのである。家は兄が金持ちのため若くして購入したものである。
家の子ども部屋に住むことになり部屋に入ると「あ。僕と同い年の女の子がいる」。夏人と同じぐらいの年齢の女の子が歩いているのを見かけた。
早速、外に出て声をかけると「私は春夏(はるか)といいます。よろしく」
と言った。二人は初夏の朝、つまり、明日の朝の6時に家の外で集合しツーリングをすることになった。すでに夏休みには突入していた。
朝起きると、夏人(なつと)は外に出た。そこに春夏(はるか)もいた。何せ、ここは東京の郊外で近くにあるのは田んぼだけ。
スーパーもコンビニもない。自転車に乗ると夏人はこれから長くお世話になるであろうなと自転車について思った。二人は自転車に乗り近くの町に向けて出発した。夏の朝の風というのは何と心地良いのであろうか。やがて二人で楽しく雑談しながらツーリングしているとコンビニを発見し150円のペットボトルの飲料水をお互いに買った。苦しくも春夏も自身の兄から1000円を貰っていた。夏人も当然、兄から1000円を貰っていた。なので互いに飲料水を買えたのである。二人でお互いにペットボトルで体を冷やしあった。そうすると「あははは」と互いに笑った。こんな青春もいつか、大人の日々へと変わっていく。そう思うと夏人は複雑な心境になった。中1にしてノスタルジックな感情を先取りして味わっていた。自転車に乗ると、街についた。街のレストランに入ると残りの850円でイタリアンレストランでドリンクバーとスパゲテイを食べることになった。だが600円で済んだ。夏人が「春夏は中学はどこなの?」と聞くと春夏が「二学期から山王夏中学校」と言った。夏人が「春夏は転校してきたんだ。学校、俺と同じじゃん」と言うと春夏が「嘘。すごいね。シンクロニシティだね」と言った。そして食べ終わると自転車に乗り互いの家に帰った。翌日、二人は、夏人の兄の車に乗り海へと向かった。朝5時頃である。車からは高校野球のニュースが流れていた。これも夏だなと夏人は思った。海に着くと夏人は車の中、春夏は外で水着に着替えた。夏人の兄は水着には着替えなかった。しばらく海で遊んでいると海の家で昼食を食べることにした。「すんません。俺、笑次郎言います。貴方達、カップルですか?」銀髪でサル顔の男が二人に話しかけてきた。「いえ、違います。友達です」と夏人が言った。笑次郎は「そうですか。俺はこの海の家でバイトしている中1の男です。あんたらは何年ですか?」春夏が「中1です。山王夏中です」笑次郎は「おお。俺も今度の夏休み明けにある東京の郊外に引っ越してその中学に通います。
おたくらとひっしょとして同じ地区かもしれませんね」夏人はハッキリと「山王夏地区の夏団地です」笑次郎は驚き、笑った。「おお。俺もそこです。ご近所さんですね」笑次郎「それで、小学校のときに全国大会で優勝しましてね。野球は今でもやってます。夏休みの後半は野球漬けですね」夏人達が家に帰り、夏休みも後半になると空き家に笑次郎が越してきた。「笑次郎と言います。よろしくです」それから三人組となり残りの夏休みを楽しく過ごした。こうして僕らの若春夏は終わったが来年も若春夏はある。期待を胸に二学期が始まると「転校してきた。笑次郎と言います。よろしくです」
若春夏(わかはるか)は始まったばかりである。

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