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MAYDAY メーデー!ナショジオコミュのDEADLY DELAY Spanair 5022 便 離陸失敗事故

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2008年8月20日、SAS子会社のSpanair 5022 便(MD-82型機)は6名の乗務員と乗客172名を乗せて、BarcelonaからMadrid経由で、Spain領Gran Canaria空港へ離陸しようとしていた。計器の故障で出発は1時間ほど遅れており、猛暑のなかでAntonio Garcia Luna機長とFrancisco Javier Mulet副操縦士は出発を急いでいた。14:23にRwy36Lから離陸を開始したが、なかなか速度が上がらず、153ktで機首上げしたが、離陸後すぐに右へ傾き始め、滑走路わきの草地へ接地して尾翼が外れ、Barajas空港周囲の小川の土手に衝突して炎上した。運よく小川へ投げ出された乗客18名は生存したが、操縦士を含む147名が死亡した。
Spain民間航空機事故調査委員会(CIAIAC)は操縦士協会のJuan Carlos Lozano機長、Ariel Shocron機長、Alvero Gammichia機長らを調査官役に招き入れ、実地調査に乗り出した。Blackboxを回収し、滑走rから200ftほど離れた草地に最初の接地マークを確認。エンジンは正常に作動しており、weight&balanceも問題なかった。事故機はRAM Air Temperature Probeに故障があり、空港端の格納庫前まで移動した。整備士からinoperativeでも運航に問題ないことを確認した。その際、この計器のサーキットブレーカーであるR2-5を切った。thrust reverserが左側のみ展開していたが、これは接地のimpactで開いたものと結論された。事故機の残骸でFlap 0°の位置に窪みが刻まれていて、Flaps 6 Slatsが展開されていなかった可能性が高まった。CVRではFlap 11°とcallされていたが、計器の不調で格納庫へ移動する際に収納されていた。CVRでは修理後に副操縦士が離陸briefingを行っていた際、Flap/slatの手前で機長が無線交信をするよう指示したため、その手順が欠落していた。この確認は離陸直前まで3回あったが、結局作動されずに離陸していたことが判明した。
当時Spanairでは総社員の1/3に当たる1,000人規模の人員削減が計画されており、運航の遅延は許されなかった。副操縦士は景気の故障でauto throttleが使えないため、throttleは手動で離陸することを繰り返し機長に確認していた。離陸後に副操縦士はエンジンの不調を疑ったのは、その関係と考えられた。離陸時にFlap/Slatが出ていないことに警報が鳴らなかったのは、R2-5がこの警報装置とも連動していて、ブレーカを切ったために不作動だったことが判明した。

コメント(2)

番組内でも紹介されていたが、この事故の約20年前にNorth West航空のMD-82型機が同様な出し忘れ事故でDetroit空港から離陸失敗しており、事故の教訓が活かされなかった一例である。複雑な離陸前c/kリストについて、例えばcheckedは青色、まだは赤色など表示板に示すか、もっと先進的な再確認方法が導入されるべきだった。ところで離陸中に気付いたら、離陸の途中でもFlap/slatを展開すべきだろうか?
Luna機長(Jorge Molina)とMulet副操縦士(Julian Raimondo)は40°近い高温の操縦室内で故障した計器の取り扱いと、定時運行の重圧と戦っていた様子を熱演していた。

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