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MAYDAY メーデー!ナショジオコミュのCOLD CASE Air Ontario 1363便 離陸失敗事故

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1989年3月10日、Air Ontario 1363便はCanadaのOntario州Dryden空港からWinipeg空港へ向けて離陸しようとしていた。George Morwood機長、Keith Mills副操縦士、それに何某Ranchuba航空機関士は大雪の中、1時間遅れでRwa29より離陸しようとしていた。滑走路へtaxi中、C-152が到着するというので、滑走路手前で更に待たされた。12:09pmにVR=80ktで離陸したが、機速が遅く、ゆらゆらして機体が振動していた。客室乗務員のSonia Hartwickは異変に気付いて"Brace position, head down!"と乗客に向かって叫んだ。離陸から49秒後、機体は滑走路端から950mの地点で樹木に引っ掛かりながら墜落した。火災が発生して操縦士ら24名が死亡したが、45名は生存した。
CASBのDavid Rohrer調査官らは、先端が切り落とされた樹木の状況から失速して墜落したのではないかと推定した。事故機はThuderbay空港からDryden空港へ到着した際、cancel便の乗客10人を乗せたため、離陸重量超過となり、燃料を抜き取っていたことが分かった。離陸重量を計算し直してみると62,000Lbで、最大離陸重要の65,000Lbに収まっていた。Hartwick乗務員が事故機が1-2日前客室へ煙が流入することがあったと証言したので、エンジンの故障も想定したが、異常はなかった。しかしAPUが故障しており、事故当日も作動させていなかったことが判明した。また彼女が主翼の上に雪が積もり、離陸滑走中に吹き飛ばされたが、その下に薄い氷結が残ったと話していた。同機はDryden空港で除氷記録がなく、1時間以上の駐機時間中に主翼が氷結した可能性は大いにあった。同社の社内規定ではエンジン作動中にdeicingしてはならないという項目があり、事故前にAPUが作動させられなかったため、エンジンを止めたら再始動できない状況で、機長はdeicingしなかったことが分かった。機長は定時運航に拘る性格で、同社のdispatcherと電話で口論してから出発したことも、非番機長からの証言で分かった。
この事故を植えて、192もの勧告が出され、除氷剤は事故当時のType-I(有効時間6-15分)から今日ではType-IV(有効時間最大120分)まで改良されている。

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同番組では、この事故から3年後の1992年3月29日に、NY州Lagardia空港から離陸しようとしたUS Air 405便が同様な状況で離陸失敗しており、同事故の教訓が活かされなかったことが悔やまれている。Arrow Air 1285便の離陸失敗事故(SPLIT DECISION)も同じ原因であり、1990年前後はicingの脅威に対する理解が乏しかったことが伺える。除氷剤はその後改良が進み、当初Type-Iでは数分〜50分しか効果が持続しなかったものが、より粘度の高いType-IIへ改良されて45分ほど安定して作用し、今日使われているType-IVでは2時間もつものも実用化されている。
客室乗務員のSonia Hartwick(Shauna Bradley)は咄嗟の判断で乗客にbrace positionを取らせるなど、ヒロインだった。会社の対応にイライラしながら離陸していったMorwood機長(Matthew Cooke)も熱演していた。
icingは日本でも冬季に深刻な問題となるが、除氷剤は環境汚染の原因にもなる。deicing blancketとかicing detectorなる装置は開発出来ないのだろうか?

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