DC-10型機のCargoドア、B-737型機のRudderは悲劇的な墜落事故を何回か経験して、初めて事故原因が突き止められた重大事案だ。稀にしか起こらない事象だから、世界中を飛んでいる同型機の運航を止める訳には行かなかったのは理解できるが、遺族の無念は幾らばかりだろう。
Tom Haueter調査官はSouth Atlantic航空のEmbraer190型機のpropellerクウィル事故の調査でも、上空の動作環境を熟慮した再現実験を行って、初めて事故の再現に成功している。この姿勢は敬意を表するが、こういう動作試験は製造元が行っておくべきだろう。FAAのcertificationの在り方にも疑問を呈したと思う。番組内でHaueterは、2件目の墜落事故の後、墜落原因が特定できず、連邦議会で議員にやり玉に挙げられる悪夢を見ていたと告白している。