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MAYDAY メーデー!ナショジオコミュのDEATH OF THE PRESIDENT Poland空軍101便 着陸失敗事故

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2010年4月10日、PolandのWarsow空軍基地からRussiaのSmolensk基地へ飛行していたLech Aleksander Kaczynski大統領夫妻が搭乗した101便(Tu-154型特別機)は、9:27amにSmolenskへアプローチしていた。大統領夫妻は近くにあるKatynの森でポーランド軍将校らが虐殺された事件の70周年記念式典に参加するために移動中で、同機は空軍のエリート乗務員であるArcady Protasiuk機長、Grzywna副操縦士、Angei Michalak航空機関士、Zietek航航士によって運航されていた。Protasiuk機長が唯一Russia語が堪能で、機長がATCも行っていた。
当時Smolensk空港の気温は+2℃ながら気圧745hPa、視程は400mで、ILS施設が作動していないため、管制官は着陸できる状況にないと送信した。しかし同機はアプローチを強行し、10:40amに地上100mで"Terrain, pull up!"の警報音声がなり、30m、20mまで下がったところで左翼が樹木に接触して機体がひっくり返って墜落、滑走路の手前420mで炎上した。乗客乗員96名全員が死亡した。
和解の旅となる筈の訪問が一転して政治問題化し、事故調査はRussiaのInterstate Agency MAKとPolandからMaciej LasekとWieslaw Jedynakら政府調査団総計34名が参加する大調査団となった。暗殺容疑を否定するため爆発物の検出が試みられたが否定され、FDRとCVRはMAKが、操縦席のQuick AccessデータはPoland政府が別個に分析することとなった。飛行場管制官への聞き取りでは、事故機は滑走路上空をtrial approachしてfly overし、その後墜落したと証言した。事故現場の樹木は数十mに亘って先端が切断されており、無理な降下が考えられた。
CVRを分析すると、事故直前に操縦室でMariusz Kazana儀典長の声が録音されており、sterileコックピットでなかったことが分かった。機長は儀典長へ着陸できないと思うと答えていたが、儀典長の存在は、何とか着陸することを暗に要求するようでcrewには重圧になったと思われた。過去にProtasiuk機長は副操縦士としてAzerbaijan訪問時に、悪天候でGeorgiaへのdivertすることを拒否され、機長乗務から外されたことがあった。
Warsowで解析されたQuick AccessのデータはFDRのそれとマッチしていた。
他に判明したこととして、事故機は大気圧高度計が使用されていたが、軍用飛行場でTAWSがよく警報音を出すため、乗務員は警報を無視することがしばしばあったこと、無線高度計はapproachルートに谷があり、対地高度が高めに表示されていたことがあった。
Poland側はSmokensk飛行場のILSが正常に作動していなかったことを非難したが、Russia側は非はないとして論争となった。Katynの森の慰霊碑の傍らに、新たなmonumentが建立された。

コメント(2)

どこの国でも隣国との歴史的な恨みつらみは尽きないらしい。この事故でも最初に疑われたのは大統領の暗殺だ。VIP機の墜落では常に真っ先に除外されるべき検討項目であるが、この事故調査に政治的なbiasが一貫して介在したことは間違いないだろう。
儀典長が操縦室に入ってきて、操縦士にあれこれ尋ねたり、暗に命令して、それが事故につながった可能性がある事例では、Dag Hammarskjold第2代国連事務総長のDC-6型機墜落死事故(番組名:DEADLY MISSION)を思い起こさせる。
Russia型としては、TU-154型機やSmokensk飛行場の空港設備や管制の欠陥と結論付けられては堪らない訳で、完全無欠の調査としたかった筈だ。癒しと和解の旅が相互不信の増長になってしまったのは、何とも残念なことだった。

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