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MAYDAY メーデー!ナショジオコミュのSTORMING OUT US Air 106便 着陸失敗事故

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1994年7月2日、南carolina州Colombia空港から北Carolina州Charlotte空港へ向かっていたDC-9型機は、乗員乗客52名を乗せてCharlotte空港へ最終着陸態勢に入っていた。Mike GreenーLee機長38歳は、かつてF14やF16に乗務していた。Phil Hayes副操縦士は色んなGA機を乗ってきた42歳のベテランだった。
着陸の15分ほど前、空港から14NM手前の地点で、前方が暗くなり、機長はCBがbuild-upしているとTower-ATCへ伝えたが、ATCは飛行場の天候は問題ないと返答した。4,000ftからRWY18Rへ着陸するため2,300ftへ降下したところで雹が降り始め、approach速度が10kt増加した。Flapを出して着陸を試みたが気流が荒れて機長はthrottleを上げてGo aroundを宣言。Full powerとしたが機体が上昇せず、機長はPush it down!と機首下げを命じた。スティックシェーカーが作動し、GPWSがpull-up警報が鳴るなか、機体は草原に墜落し、民家手前の道路上で機体が割れて停止した。客室乗務員のRichard DeMaryは墜落直後に意識が戻り、disbelieveとdisorientationのなか乗客を機外へ脱出させた。Hayes副操縦士が意識を取り戻した時に、左席の機長は既にいなかった。乗員乗客52名のうち37名が死亡した。
NTSBはGreg Feith調査官を現場へ送り込み、墜落した機体の残骸を検証したところ、右エンジンのthrust reverserが展開しているのを発見した。1991年にLauda航空のB767がこの誤作動で墜落していたので関連を調べたが、墜落時の衝撃で展開したものと判明した。
Hayes副操縦士は3日間入院して、尋問を受けた。着陸直前に視程が悪化し、missed approachして3,000ftまで上昇しようとしたが落下したと証言した。そもそも何故悪天候のなかに進入したのかとの問いには、ATCがちょっとの降雨と連絡してきたからだと答えた。
ATCへの事情聴取では、NOAAからの空港周辺データで良好と判断し、先行して着陸したUS Air193便の着陸も問題なかったと答えた。Bary Strauch調査官はその時の気象状況を確認したところ、天候はcleared to landであったと確認した。
しかしNOAAからTowerへの情報伝達には2分を要することが判明し、18:42には2つの雷雲が発生していたが、毎時10inchの雨量をもたらす程度の強さであった。
FDRの解析では機速が110-150ktで変動しており、Charlotte空港内に6か所ある風向風速計では18:41には異常なかったものの、18:42にWindshearが発生していた。NASAの研究者であるFred Procterに精密な分析を依頼すると、これはmicroburstであったことが判明した。1985年にはDelta191便のTristarがmicroburstでDFW空港に着陸失敗している。
US Airではmicroburst訓練として、Firewall powerとNose upを徹底していたが、事故機の機長はNose downを命じていた。Hayes副操縦士への事情聴取では機首下げしたのは機速が落ちたからかと返答があったが、機長が空間識失調に陥ってsomato-gravic illusionにより機首下げを命じた可能性も考えられた。NTSBはmicroburstへの訓練の徹底を勧告し、この事故を契機に全米の主要空港へdoppler radarが次々に装備されるようになった。


コメント(2)

microburstの恐ろしさは、その威力もさることながら、目に見えないで突然発生することにある。空港内のdoppler radarで監視しようとしても、次々に離着陸が行われる大空港では、察知が間に合わない可能性が残される。こういう状況こそ、訓練を重ねた操縦士の判断ではなく、AIが自動操縦装置で対処するのが最も確実ではないだろうか?
この番組構成で一番解せないのは、Green-Lee機長が全く関与していないことだ。
事故直後に操縦席に居なかったのは何故か?NTSBの事情聴取にどう答えたのか?microburstの訓練要点に反して機首下げを命じたのはspacial disorientationだったのか...等々。番組内では、乗員は事故後もAmerican航空で操縦桿を握ったと述べられていたので、利害関係が残っていたのだろうか?
客室乗務員のRichard Demaryは後日表彰されたとのこどだが、何が称賛されるべき行動だったのか、はっきりしなかった。

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