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MAYDAY メーデー!ナショジオコミュのNUTS AND BOLTS Emery 17便 離陸失敗事故

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2000年2月16日、Emery17便(DC8-71F型、N8079U)は18枚のパレットを搭載できる貨物便で、衣類を搭載して米国California州Sacrament空港からOhio州Dayton空港へRWY22Rから離陸を試みた。airborneしたところ機首が急速に30度上昇し、機体が左方へ傾いた。Kevin Stable機長、George Land副操縦士、Rusel Hicks航空機関士は必死で機体を空港へ引き返そうと試みたが、1NM東の駐車場へ墜落した。
NTSBのGreg FeithとJohn Goglia両調査官は、まず残骸がDC-8か車のものかを分別するところから調査を開始した。墜落地点が広大なためgrid化して効率よく捜索し、早期にFDRとCVRを良好な状態で回収した。Goglia調査官はパレットを固定するベアクローズに墜落時のインパクトマークが見られないのを問題視し、積み荷の搭載方法に問題なかったかを考えた。同社の同僚機長であるJohn Albright機長を立ち会わせてCVRを再現したが、操縦自体に異常はなさそうだった。この3年前にFine AirがMiami空港離陸時に同様な墜落事故を起こしており、離陸中の荷崩れによるC/Gの移動以外の原因も検証された。
事故機のElevetor残骸では、push rodと接続部品が接合していなかった形跡が見られ、Goglia調査官は同社のDC-8型機でelevatorのrodを外して、同様な現象が認められるかを検証した。すると離陸時のような振動を与えると、rodが接続部品と噛み合って動かなくなることを見出した。これが事実であれば、時刻が機首上げ時にelevatorが固着して操縦不能となった可能性がある。事故機はTenessee Tech. Serviceでmajor overhaulの重整備を受けており、事故の12週間前にelevatorのdamper部品が工場に残っていたことが確認された。Goglia調査官は作業を担当した若手整備士に整備状況を尋ねたところ、週末に上司の監督なく作業を行ったと答えた。同社のパイロットらは会社に対して、使用機の整備に普段から不安を訴えていたという。elevatorの整備後に整備士がpinを入れ忘れたため、Sacrament空港着陸時にelevator rodが外れ、その後の離陸で接合部が噛み合ってelevatorが動かなくなったと結論づけられた。この事故を受けて、FAAは整備手順の見直しを徹底するよう通知を発出した。

コメント(2)

航空機の運航で定期的な整備は不可欠だが、その作業中にミスが発生することはあり得る。自分自身も耐空検査が完了した機体を受領する時に、エンジンルームにスプリング部品が落ちているのを見つけて、ぞっとしたことがある。部品点数が数万に及ぶ大型航空機では、乗務員がいちいち細部まで点検していられないのは当然だ。だからこそ整備士の作業を監督するsupervisorの存在が重要となる。こうしたミスへの備えを怠ると、大事故が直ちに起こり得ることを本事故は証明しているのである。
John Goglia調査官はベテランで、整備士の作業状況の視察でも見学する様なリラックスした状況で進めていたことが番組の演出で分かる。この調査官役を演じているJudah Katzは、事故調の調査官になったり、事故機の機長になったり、色んなシリーズで最も好演している役者の一人である。

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