問い:10本のバラを A , B , C の三人に、以下の条件で(10本すべてを)分けるとき、分け方の総数をそれぞれ求めよ。
(1) A , B , C のうち、1本ももらえない人がいてもよい。
(2) A , B , C 三人とも、少なくとも 1本はもらう。
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とりあえずバラを○で表してみる。
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ( 10本のバラ)
これを3人に分けることを考えて、縦棒 | を2 本入れる。例えば
○ ○ ○ | ○ ○ ○ ○ ○ | ○ ○
のように書くと、左から3つ、5つ、2つに分かれていて
バラを A に3本、B に 5本、C に 2本分けられている状態だと考える。
また2本の|で分けられた3つの○のグループを左から A , B , C のバラの本数を表すと決めておくと、バラのどんな分け方に対しても、2本の|の入れ方はただ1つ決まる。
そうした生徒が「では (2)では、A , B , C の3人は最初からバラを1本ずつ持っていることにしましょう」と言ってきた。
つまり、10本のバラのうちの3本を、A , B , C に最初に1本ずつ持たせて、残っている7本を改めて3人に分配しようというので、この7本からの分配だと A , B , C のうち改めてもらわない人がいても、その人は「すでに1本持っている」ことになって題意に沿っていて、(1)と同じ解き方ができる
。今度は 7本のバラだから
しかしバラの問題 (1)(2) を考えるのに既にいっぱいいっぱいの状態だと、問い2の
「 x + y + z = 10 」を「 ( x - 1 ) + ( y - 1 )+ ( z - 1 ) = 7 」のように変形するのは困難に感じるようで、またバラのほうの(2)では「まず A , B , C が 1本ずつもらう」だったのに、こちらでは「 ( x - 1 ) + ( y - 1 )+ ( z - 1 ) 」のように「 ー1」が出現しているのがどうも腑に落ちない。