[mixi]寧楽(奈良)の古社古刹巡礼・・ - 三輪明神

[1] mixiユーザー 07月13日 22:24

日本第一の荒神『笠山三宝荒神社』・・
　前の笠山荒神蕎麦の続きになりますが、笠山三宝荒神社の紹介です。この荒神は三輪山の北東、笠山に位置する神社で、初瀬寺の奥の院として信仰を受けた神社でもあります。九万八千八百八躰の眷属(けんぞく)と倶(ぐ)に三千年の昔より笠山の鷲ヶ峯に祀りて、七袖七谷の峯谷(ぶこく)を神躰山とし、人々は入山する事なく、千古の大昔より大木生い繁る峯より大和平野を見下ろし、初瀬川から布留側に至る笠山の裾、山の辺の道に散在する社寺の三宝を守る神とされます。祭神は陰陽の神、興津彦命(オキツヒコノミコト)・奥津姫命(オキツヒメノミコト)・土祖神(ハニオヤノカミ)を祀つります。荒神の功徳は火の用心・除災・福徳・人々の生活に密接な関係があり重要視される日本第一の荒神。日本三大荒神とは｢笠山三宝荒神、兵庫県宝塚市の清荒神、奈良県野迫川村の立里荒神｣のことです。

　三宝荒神の信仰は修験道の役行者が金剛山で感得した六臂の荒神、仏・法・僧の三宝の守護神で悪人を罰し善人をたすける荒神であると告げたと伝わっている。また、東大寺建立の際に｢伽藍を建てるなら荒神をまつれ｣と荒神に告げられ良弁僧正が荒神の絵を祀りました。その後、全国より伽藍建立の寄進が集まったと伝わります。平安時代頃より信仰され、火は全てを焼き尽くすところから、不浄を嫌う荒神はカマドの神となり、現在に至るまで家庭の厨房に祀られます。三宝荒神の姿は三面六臂・八面六臂の忿怒像で頭髪を逆立て、眼を吊り上げた憤怒の表情を示し、右手に独鈷(どっこ)・蓮華・宝塔を持ち、左手に鈴・宝珠・羯磨杵(かつましょ)を持ってます。

[2] mixiユーザー 08月15日 15:08

今日は『終戦の日』・・
　朝から気温31度、磐余の里は猛暑に包まれてますが、橿原運動公園で行われる橿原学童少年野大会の参列に出向きました。そんな中、今日は終戦の日｢戦没者を追悼し平和を祈念する日｣とされ、各地では全国戦没者追悼式が執り行われ、一般にも終戦記念日や終戦の日とされ政治団体及びNPO等による平和集会が開かれてます。また昭和20年(1945年)には二発の原爆が広島・長崎に投下されました。これは人類史上初、なおかつ世界で唯一核兵器が実戦使用され、多くの日本人の犠牲者と共に第二次世界大戦がここに終戦(敗戦)を迎えました。橿原運動公園からの帰り道に、終戦の日でもあるので、初代神武天皇が祀られる橿原神宮にお詣りしました。

　橿原神宮の由緒は日本最古の正史ともされる｢日本書紀｣において、日本建国の地と記された橿原の地。天照大神の血を引く神倭伊波禮毘古命(神武天皇)が、豊かで平和な国づくりをめざして、九州高千穂の宮から東に向かい、想像を絶する苦難を乗り越え、畝傍山の東南の麓に橿原宮を創建されました。初代天皇として即位されたのが紀元元年、今からおよそ二六八〇余年前のことです。日本の歴史と文化の発祥の地でもあるこの地は、日本の原点ともいえるところです。

　祭神は初代神武天皇と皇后の媛蹈韛五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)です。神武天皇は、天照大神の天孫・瓊瓊杵尊より四代目に当たり、正式には｢神日本磐余彦火火出見天皇(かむやまといわれびこほほでのみこと)｣とよばれ、皇后の媛蹈韛五十鈴媛命は三諸の神奈備(三輪山)に鎮座する大物主大神の娘です。

　また天照大神が天孫・瓊瓊杵尊に｢豊葦原の瑞穂国はわが子孫の君たるべき国なり｣と伝えた言葉通り、神武天皇が国内を統一、畝傍山の東南・橿原の地に皇居を造り、即位の礼を執り行いました。明治時代に入り、天皇の御聖徳を永遠に尊び敬いたいという思いから、この地に神宮創建をという請願が民間有志より出されました。明治天皇がこれを深くほめたたえ、元京都御所の賢所と神嘉殿を下げ渡され、明治23年4月2日｢官幣大社・橿原神宮｣として創建されました。

[3] mixiユーザー 08月18日 21:09

緑に包まれる『穴師坐兵主神社』・・
　今日も磐余の里は猛暑に包まれた一日になりました。そんな中、仕事帰りに近くを通ったので、日本最古の山の辺(へ)の道沿いにある穴師坐兵主神社(あなしにいますひょうずじんじゃ)へ、お詣りに行きました。

　伊勢神宮を創建した倭姫命ゆかりの穴師坐兵主神社は、垂仁天皇二年に伊勢神宮を創建した倭姫命が天皇の守護神として祀ったともいわれており、また、倭姫命の兄である景行天皇が八千矛神(ヤチホコノカミ)、別名｢大国主｣を兵主大神として祀ったともいわれます。旧鎮座地は｢弓月ガ岳(巻向山の二つの頂上で南側)｣でといわれますが、比定地には竜王山、穴師山、巻向山の三つの説があります。祭神の｢兵主神｣は現在、中殿に祀られて鏡を御神体とします。兵主神は御食津神ですが他に天鈿女命(アマノウズメ)、素盞嗚尊(スサノオノミコト)、天富貴命(アマノトミムチノミコト)、建御名方命(タケナカタノミコト)、大己貴神(オオナムチ)の分身の伊豆戈命、大倭大国魂神とする説もあります。

[4] mixiユーザー 09月02日 09:41

朔日詣り『天香山神社』・・
職場に向かう道中にある天香山神社(あまのぐやまじんじゃ)、何時もなら朔日詣りは仕事帰りに行きますが、今回は朝からお詣りしたところ、神社の駐車場は満車状態になっており驚かされました。この神社は天香久山北麓に鎮座しており、畝尾都多本神社・坂門神社・畝尾坐健土安神社とともに｢天香山坐四處神社｣とよばれます。

天香山神社(天香山坐櫛眞命神社)の祭神は櫛真智命神(くしまちのみことのかみ)。境内にある朱桜(にわざくら)という古名で知られる｢波波架(ははか)の木｣は、古来より占いに用いられます。古事記の天石屋戸神話には、天香具山の雄鹿の骨を抜きとって朱桜の木の皮で焼き、吉凶を占ったと記されます。この波波架(ははか)の木は現在も天皇に献上されてます。

[5] mixiユーザー 09月02日 17:15

余談ですが・・
　波波架(ははか)の木の別名、上溝桜(うわずみさくら)は北海道南西部から九州まで幅広く自生するサクラの仲間です。４月～５月にかけて白いブラシのような穂状の花が付きます。直径６～８mmの小さな花の集合体であり、染井吉野などの様な桜のとは程遠く花見はされません。その代わり、秋の紅葉は素晴しく人目を惹きます。紅葉は環境により紅、ピンク、黄色と様々な姿を見ることが出来ます。
　８月頃から実がなり色は緑、黄色、赤、黒紫と移り変わり、十分に熟した実は甘くて美味い。若い実を塩漬けにしたものは｢杏仁香(アンニンゴ)｣とよばれ、焼き物の前付けや酒の肴にされ、杏仁香を漬けた果実酒を杏仁香酒とよぶ。杏仁香(杏仁子)は不老不死の妙薬とされ、三蔵法師は仏教の経典と共にこれを求めて旅に出たとつたわります。この木の上面に溝を彫り、亀甲を焼いて吉凶の占いに使ったことから上溝桜の名が付けられました。天皇が即位して最初に行う新嘗祭(大嘗祭)の儀式に波波迦の木として使われます。

[6] mixiユーザー 09月02日 22:18

茅葺きの『夜都伎神社』・・
　今日の磐余の里は午後から雲が広がり湿度の高い一日になりました。そんな中、私の好きな神社のひとつ夜都伎神社(やつぎじんじゃ)にお詣りしました。また拝殿はカヤ葺きで、眺めてるだけで何故か懐かしく、田舎の原風景が思い起こされます。

　この神社は日本最古の道、日本神話の道ともよばれる、山の辺(へ)の道沿いに鎮座する神社です。祭神は春日の四神、武甕槌命(たけみかづちのみこと)、比売神(ひめがみ)、経津主神(ふつぬしのかみ)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)を祀り、俗に春日神社とよばれます。奈良市の奈良公園内に鎮座する春日大社と関係が深く明治維新まで、この地から春日大社へ蓮の新饌が供えられ、春日大社からは60年毎に若宮社殿と鳥居が下げられました。

　延喜式・大和名所旧跡案内・大和名所図会には夜都伎神社、大和志には乙木明神と記されます。現在の本殿は明治39年に改築されたもので、春日造桧皮葺、高欄、浜床、向拝付彩色七色の造りとなります。

　また天理環状線から、よく目立つ朱塗りの鳥居があります。この鳥居は元々、二基あり、神社から約100m西に建つ鳥居は本来、二の鳥居で、一の鳥居はここからさらに西方の三昧田町との境の上街道沿いに建てられていたそうです。

[7] mixiユーザー 09月06日 11:24

日本武尊『伊射奈岐神社』・・
伊射奈岐神社は第10代崇神天皇の陵から道路を挟んだ天神山古墳西側に鎮座します。神社の由緒として社記が天文年間(1532～1555)に焼失したため創建年代や規模等は詳しく分らないとされますが、崇神天皇の御代に創建されたとされます。その事から伊勢神宮と同時期に創建された最も古い神社です。また日本武尊(ヤマトタケル)が東国征伐の出陣の折り、伊射奈岐神社に戦勝祈願をして伊勢へ出立したと伝わります。この伝承から大和朝廷の崇敬が厚かったということが証明されます。

また伊射奈岐神社は大和天神山古墳を境内にもつ珍しい神社です。この古墳は全長約103mの前方後円墳ですが、道路建設(169号線)より中心から墳丘は二つに切り離され、東側が消失しました。道を走ると古墳が二つに分けられ削られてることが、コンクリート壁の姿でよく分ります。

ヤマトタケルの東征・・
ヤマトタケルの東征物語は大和朝廷の東国への勢力拡大を象徴する四世紀頃の、ある程度事実を反映した物語です。古事記が和銅五年(712年)、日本書紀が養老四年(720年)に編纂され、ヤマトタケル伝承はそれより四百年もさかのぼる遠い昔の話とされ、これは大和側の視点で書かれた物語とされます。ヤマトタケルは第12代景行天皇の皇子であり、天皇の命により南九州の熊曾建や出雲の出雲建を討つ西征をした後、東国の蝦夷征服の東征を行いました。また名前のヤマトタケルは古事記では倭建命であり、日本書紀では日本武尊です。

※ヤマトタケルの東征について、古事記と日本書紀では少し相違があります。

古事記・・
【倭、伊勢、尾張、駿河、相模走水、上総、常陸新冶、筑波、相模足柄、甲斐、科野、尾張、近江伊吹山、伊勢能煩野】です。ヤマトタケルは病み疲れから、伊勢能煩野に着いたとき有名な故郷を思った歌を遺し息絶えました。｢倭は國のまほろば　たたなづく　青垣　山隠れる　倭しうるわし(大和国は国々の中で最もよい国だ。青い垣をめぐらしたような山々、その山々に囲まれた大和は、美しい国だ)｣。

日本書紀・・
【倭、伊勢、駿河、相模走水、上総、陸奥、日高見、常陸新冶、筑波、甲斐、武蔵、上野、碓日坂、信濃、美濃、尾張、近江伊吹山、伊勢能煩野】です。

[8] mixiユーザー 11月19日 09:42

藤原宮大極殿跡『鴨公神社』・・
　今日の磐余の里は朝から雨、午後からは雨も止み曇り空となりました。そんな中、仕事帰りに藤原京跡へ、蓮の花を見ようと寄り道、その後久しぶりに｢鴨公神社｣に出向きました。藤原宮は大和三山を三角で結ぶ中心に造られた都。現在は広大な平地の中に大極殿院閤門の柱跡モニュメントがあります。その向こうに見える森が大宮土檀(おおみやどだん)とよばれる大極殿跡です。この地で持統天皇・文武天皇が政務を行っていた所でもあり、今は一本の神木を瑞垣が囲むように造られた鴨公神社跡が残るのみです。
　鴨公神社は藤原宮大極殿跡に創建されていることから、藤原宮は710年まで宮殿として存在、その後に鴨公神社が創建されたのは710年以降となります。また大極殿跡に霊的集団でもある、鴨族の末裔が奉斎する社を建てたのかと考えてしまいます。

[9] mixiユーザー 11月20日 00:11

磐座信仰『素盞鳴神社』・・
奈良県内の大きな神社や寺院、多くの宗派・教派では新型コロナウイルスに罹患された方々のご快復と早期の感染拡大の終息を願うご祈祷が行われています。私も朝倉駅近くに諸用があり、久しぶりに素盞鳴神社(すさのおじんじゃ)へお詣りしました。この神社は近鉄朝倉駅から東に数分の所に鎮座しており、三輪の明神(大神神社)の摂社・玉列神社の境外摂社です。この神社は暴れ者で有名な神｢素盞鳴命｣を祀られる社です。神社拝殿の奧には、小さな社が祀られてますが、その社を守るように巨大な磐座が鎮座します。この磐座をご神体とする自然崇拝ということから、かなり歴史の古い神社だと思います。本社の玉列神社境内に、この素盞嗚神社の遙拝所があることから、重要視される境外摂社です。

[10] mixiユーザー 11月24日 17:25

苔生す『大和桃尾山大親寺(だいしんじ)』・・
大和桃尾山大親寺は桃尾の滝から約400m、少々急勾配の山道を登りきったところ、苔生した石垣の上に報親教大親寺として建立されてます。また、現在の大親寺本堂は龍福寺阿弥陀堂跡に建っています。山号は大和桃尾山、本尊は釈迦牟尼仏（しゃかむにぶつ)です。大親寺境内は辺り一面、子孫繁栄を司る｢苔生す｣と言う言葉が、当てはまるほど苔に覆われ、境内の要所にはお参りされる皆さんを、見守るように石仏が置かれてます。大きなモミジもお参りに来られる皆さんを出迎えてくれます。

[11] mixiユーザー 11月26日 09:38

二千年の歴史を有する古社『等彌神社』・・
等彌神社(とみじんじゃ)は鳥見山中に創建された二千年の歴史を有する古社であり、十二世紀初頭に現在地に移築したと伝えられています。境内には石燈籠、参道は苔生し『上津尾社・下津尾社』を主殿とし摂末社七社・桜井市護國神社が鎮座されてます。神社は『延喜式神名帳』に掲載されている大和国城上郡等彌神社に比定されており明治時代までは『能登宮』とよばれていました。

[12] mixiユーザー 11月26日 09:42

幻想的な『等彌神社の紅葉』・・
等彌神社では11月20日～26日　献灯祭式典・紅葉ライトアップと献灯祭が行われます。桃神池の水面に映る逆さ紅葉がライトアップ時に幻想的な景観となり人気です。

[13] mixiユーザー 11月26日 09:43

下津尾社には飛鳥光の回廊イベントモニュメントとして元伊勢・飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ・あすかにますじんじゃ)に飾られていた太陽と月をイメージした様な作品が置かれてます。神社境内にある桃神池の水面に映る【逆さ紅葉】も幻想的な雰囲気を醸し出してます。

[14] mixiユーザー 11月28日 11:22

元伊勢『宇陀市篠畑神社』・・
宇陀市に仕事に出かけたので帰り道、元伊勢に寄り道しました。この篠畑神社は宇陀市榛原山辺三に鎮座しており、天照皇大神、市杵島姫命を祀ります。垂仁天皇の二十五年春、倭姫命が天照大神を祭祀するのに相応しい土地を求めて菟田篠幡に至り、更に遷って近江国から東美濃を廻って伊勢国に入り、伊勢神宮を創祀されたと伝わります。この篠幡に仮の宮(頓宮)を置かれ、天照大神を主祭神として鎮祭したのが篠畑神社の創建です。鎮座地の住所は奈良県宇陀市榛原山辺三2235です。

由緒として、明治6年4月村社に昭和10年県社に列せられます。創立　垂仁天皇25年春3月倭姫命、鎮座の処を求め、菟田の篠畑に至るとあり、他　類聚国史3倭姫世記、日本書記通證10、日本紀標註巻7、造伊勢二所大神宮宝基本紀、大和誌(篠畑神祠)倭漢三才図会、神器考證等古文書に篠畑の記載あり、往古は栄えしも明治24年頃氏子27にて氏神となす。秋の例祭に倭姫命に供奉せる童女に因み、稚児7人の奉仕あり、鱠(えそ)を供える事から｢鱠祭り｣ともよばれます。

[15] mixiユーザー 11月29日 12:07

篠畑神社境内社『佐佐波多姫社』・・
篠畑神社本殿の右手には、伊勢神宮鎮座二千年の祝賀に合わせて建立された｢佐佐波多姫｣を祀る境内社があります。倭姫命世記に、倭姫命が夢に見て、この地で出会った童女の大菜禰奈(おおうねな)と大荒命の姉弟が誠意を尽くして仕えることで、禰奈を斎宮に代わって大神を奉祀する大物忌に任じたとある。この大菜禰奈が実は佐佐波多姫命であるとして祀られました。
また少々気になる、佐佐波多姫社の社紋｢笹竜胆紋｣は源義経が用いた、源氏一族の代表家紋とされ、源を名乗る武家が好んで使用しました。竜胆紋の原型は、三花五葉のもので、葉が竹の笹に似ているところから笹竜胆ともよばれます。リンドウ科の多年草で、秋深い高原に青紫の清楚な花を咲かせます。

[16] mixiユーザー 11月29日 17:42

山の辺の道『地蔵菩薩』・・
山の辺(へ)の道沿い、長岳寺山門駐車場のところ、私の好きな地蔵菩薩がハイキングに来られる皆さんを優しいお顔で出迎えてくれます。この地蔵尊はご近所の皆さんが、大切にお世話なさってる石像のひとつです。大地は全ての命を育む力を持つように、地蔵菩薩は苦悩の人々を、その無限の大慈悲の心で包み込み、救う力を持つとされます。

[17] mixiユーザー 11月30日 21:51

元伊勢『葛神社』・・
葛神社の祭神は天照皇大神、境内社三輪明神社は大己貴大神、垣内磐座社は九頭龍明神、飛地境内社祇園社は素盞嗚尊です。また本来の祭神は豊耜入姫命と倭姫命の二柱とあり、この地が倭国佐佐波多宮(うたのささはたのみや)とする説もあります。他の伝承地としては篠畑神社・奈良県宇陀市榛原区山辺三2235、御杖神社・奈良県宇陀郡御杖村大字神村、海神社・室生村大野の神社、四社神社・御杖村菅野字宮本です。葛神社の鎮座地は奈良県宇陀市榛原山辺三1145-1。

葛神社社伝・・
創建された年月は不詳であるが、往時古老の伝として垂神天皇二十五年(290年)春、天照大神当地篠幡へ御移り給うた時、御導守の神豊耜入姫命、倭姫命の二種の神を篠畑神社の摂社として当社にお祭りしたると、中古誤りて現祭神(天照大神)を祭り来たれりとして居る。しかし、近時文化八年(1811年)未曽有の豪雨あり、戒場岳吐山峠より土石流溢れ、社殿流失した為に現社地に新しく社殿を建立せる時の棟札が発見され、社号九頭大明神社とある。

特殊神事として歯固の行事(旧六月一日)が龍神神徳の歯の守りを祈願するとして今に伝えている。

[18] mixiユーザー 12月01日 19:37

橿原神宮『ウシ(丑)の絵馬』・・
今日の磐余の里はまぁまぁの天気に恵まれた一日でした。そんな中、新年を前に神武天皇を祀る橿原神宮では、来年の干支の｢ウシ｣が描かれた巨大な絵馬が飾られました。神宮では毎年、外拝殿の前に翌年の干支を描いた巨大な絵馬がお目見えします。30日は、新しい絵馬の前で神職が祝詞を上げたあと、清めのお祓いが行われました。

新たに飾られた絵馬は幅約5.4m、高さ約4.5m、畳14枚分の大きさがあり、来年の干支にちなんでウシが寝そべった姿で描かれてます。絵馬を描かれた日本画家｢藤本静宏｣氏はコロナ禍に負けたくないという思いと、早急に退散してほしいという思いで、この雄ウシを描いたと話されてました。橿原神宮には初詣の期間中、毎年100万人を超える参拝者が訪れていますが、新型コロナウイルスの感染の拡大を防ぐために、来年の初詣は参拝経路の変更などを検討されてるそうです。

[19] mixiユーザー 12月03日 00:35

元伊勢葛神社『御旅所』・・
葛神社から国道を挟み向かい側に南を向いて真っ直ぐ延びる道があります。その先に飛地境内社の祇園社(御旅所)があり、祭神は素盞嗚尊です。この祇園社の創建由緒等に関する資料は残念ながら見当たりません。神社参道を歩くと鳥居があり、左手に社殿として小さな祠が一殿あるだけです。また周りには覆屋と共に磐座の様な石が所々にあります。

覆屋は葛神社の御旅所(おたびしょ)、神社の祭事の神輿渡御(みこしとぎょ)のときに、本宮を出た神輿を迎えて仮に安置されるところ、本宮の神の御神幸(ご旅行)の際に、立ち寄る別荘のようなもので御旅所の多くは、祭事の時の一時的なところです。葛神社にとって素盞嗚尊を祀る御旅所は重要な社の一つです。

[20] mixiユーザー 12月07日 11:34

一言主からの便り・・
今日の磐余の里は晴天に恵まれてます。そんな中、一言主大神より便りが届きました。毎年便りが届くと我が家も少しづつ正月準備が整います。

一言主神社の正式名称は｢葛城坐一言主神社｣とよばれます。葛城の大神、一言主大神は日本書紀などによると、第二十一代雄略天皇(幼武尊)が葛城山に狩をされた時に現れたとされます。一言主大神は天皇と同じ姿で葛城山に顕現され、雄略天皇はそれが大神であることを知り、大御刀・弓矢・百官どもの衣服を奉献したと伝えられています。天皇はこの一言主大神を深く崇敬、大いに御神徳を得られました。この大神が顕現された｢神降(かみたち)｣と伝わる地に、一言主大神と幼武尊(雄略天皇)を祀ったのが始まりです。そして『古事記』が伝えるところによると、一言主大神は自ら｢吾(あ)は悪事(まがごと)も一言、善事(よごと)も一言、言離(ことさか)の神、葛城の一言主の大神なり｣と神力を示しました。そのため、この神を｢一言(いちごん)さん｣と親しみあるよび名で、一言の願いであれば何事も願いを叶える神として全国各地からお詣りに来られます。

[21] mixiユーザー 12月08日 23:03

下り宮『大和神社』・・
晴天の日曜日、運動不足ということで、磐余の里からママチャリで｢粟殿・大神神社(おおどのおおみわじんじゃ)、大神神社(おおみわじんじゃ)、大和神社(おおやまとじんじゃ)｣の三社参りに出かけました。そんな中、天理市までヘトヘトになりながら最後の三社、奈良県では珍しい下り宮の｢大和神社｣へお詣りしました。下り宮とは鳥居から本殿が下にある神社のこで、大変珍しい神社の一つです。

この大和神社の祭神は日本大国魂大神(やまとおおくにたまのおおかみ)。別名は大地主大神(おおとこぬしのおおかみ)とよばれ、宮中に天照大神と共に祀られていました。第十代崇神天皇六年に天皇は神威を恐れ、天照大神を皇女豊鋤入姫命(とよすきいりひめのみこと)に託して倭の笠縫邑に遷させました。また同じくして、大地主大神を皇女淳名城入姫命(ぬなきいりひめ)に託して市磯邑(大和郷)に遷したのが大和神社の創建とされます。奈良時代には朝廷の命により、遣唐使や使臣など出発に際し大和神社に参詣し、交通安全を祈願されたそうです。

また世界最大最強を誇る｢戦艦大和｣の守護神とされました。戦時中の昭和20年4月7日、鹿児島県坊ノ岬沖にて奮闘むなしく被弾轟沈しました。境内にある祖霊社には戦艦大和と命を共にした第二艦隊司令長官伊藤整一海軍大将、艦長有賀中将、兵員2740名、護衛艦の兵員の方々の英霊が祀られます。

大和神社以外、有名な日本三大下り宮とよばれるのは｢熊本県・草部吉見神社(くさかべよしみじんじゃ)、群馬県・一之宮貫前神社(いちのみやぬきさきじんじゃ)、宮崎県・鵜戸神宮(うどうじんぐう)｣です。

[22] mixiユーザー 12月10日 20:36

橿原神宮『碁盤の儀』・・
各所の神社では｢碁盤の儀(誓い)｣と共に｢七五三詣り｣が行われてます。由来として七五三の起源は平安時代まで遡ります。当時は現代のように医療が発達していませんでした。そのため7歳までは死亡率が高く、魂がまだ定まらない｢神の子｣と考えられていました。そこで3歳5歳7歳の節目の年に通過儀礼としてお祝いが行われるようになりました。

碁盤の儀(誓い)は古く日本の宮中や公家、武家社会において現在の七五三にあたる『着袴(ちゃっこ)の義、深曽木(ふかそぎ)の義』として行なわれました。碁盤を世界に見立て元気よく飛び降りることで立派に成人出来るようにと祈願する儀式です。碁盤の目のように【筋目正しく育つ・身も心も健全に・運を己の力で開く】との願いが込められています。作法は七五三祝の子どもが碁盤の上の青石を両足で踏んで立ち、右手に扇、左手に松と橘を持ち、南の方角に向かって飛び降ります。神社により碁盤の上から飛び降りるだけのところもあります。【写真】子どもの成長を願う碁盤の儀に使われる大きな碁盤です。

三歳・・髪置(かみおき)3歳を迎えた男の子と女の子が、これまで剃っていた髪を伸ばし始めます。
五歳・・袴儀(はかまぎ)5歳を迎えた男の子が、袴を初めて着けます。
七歳・・帯解(おびとき)7歳を迎えた女の子が、ひも付きの着物から帯を締める着物に変わります。
上記のような儀式が定まったのは江戸時代とされています。江戸幕府第五代将軍である徳川綱吉公が、幼少の頃ことのほか体が弱かったため、健康長寿を願って11月15日の吉日に袴儀のお祝いを盛大に行いました。これにあやかり武家社会から一般庶民にも広まり、現在では神社に詣でて無事に成長した事を感謝し、今後の健やかなる成長を祈願する人生儀礼となったそうです。
※七五三は本来、数え年で行うのが本義ですが、最近では満年齢で参拝される皆さんも多いそうです。

[23] mixiユーザー 12月12日 12:50

大野寺『弥勒磨崖仏』・・
遠く西方にある金剛葛城山には冬将軍が目覚めた感じで、寒さも少しずつ厳しくなるそうです。そんな中、三重県の県境に位置するところを流れる宇陀川、その岸壁に直接彫られた磨崖仏(まがいぶつ)です。この正式名称は弥勒磨崖仏、後鳥羽上皇の勅願により造立されたといわれる高さ13.8mの磨崖仏です。桜の時期には大野寺のしだれ桜ごしに見る磨崖仏は日本一美しいともいわれます。この崖仏は京都府相楽郡笠置町笠置笠置山に位置する笠置寺の本尊である弥勒磨崖仏を模して造立されました。高さ約30mの岩壁に、二重円光背を彫りくぼめ、像高13.6mの弥勒如来を線刻されてます。月日が経つ度、崖仏の姿が薄れる様に思え、何故か詫びと寂の言葉が連想されました。

[24] mixiユーザー 12月12日 12:59

幻想的な『談山神社』・・
談山神社(たんざんじんじゃ)の祭神は藤原鎌足公です。歴史は藤原氏の祖である中臣鎌足の死後、天武天皇七年(678年)、長男で僧の定恵が唐からの帰国後、父の墓を摂津安威の地(大阪市・阿武山古墳)から桜井市多武峰に移し、十三重塔を造立したのが発祥とされます。天武天皇九年(680年)に講堂(現・拝殿)が創建され、そこを天台宗妙楽寺としました。大宝元年(701年)、十三重塔の東に鎌足の木像を安置する祠堂(現・本殿)が建立され、聖霊院とよばれます。由来として皇極天皇四年(645年)五月、中大兄皇子(後の天智天皇)と中臣鎌足(後の藤原鎌足公)は、多武峰に登り｢大化改新｣の談合を行ったことから、後にこの山を｢談い山、談所ヶ森｣とよび神社社号の起こりとなりました。また神仏分離以前は寺院であり、多武峯妙楽寺(とうのみねみょうらくじ)とよばれ女人禁制の寺院でもあります。寺院の名残として木造十三重塔が建立されてます。

[25] mixiユーザー 12月12日 16:30

蘇った『石上神宮の楼門』・・
修復工事が終わった、重要文化財の石上神宮楼門(ろうもん)が紅葉と共に蘇りました。この楼門の棟木に記されている墨書によると、鎌倉時代末期、第九六代後醍醐天皇の文保二年(1318年)に建立されました。往古は鐘楼門として上層に鐘を吊るしていましたが、明治初年の神仏分離令により取り外され売却されました。二重の正面に掲げてある木額の｢萬古猶新(ばんこゆうしん)｣の文字は、明治・大正の元老として有名な山縣有朋(やまがたありとも)の筆です。

[26] mixiユーザー 12月16日 00:02

石上神宮『黄葉と御籤花』・・
石上神宮の黄葉も終盤を迎えましたが、これからは御籤花(みくじばな)が咲き出す季節となりました。御籤(みくじ)は｢お御籤・御御籤・お神籤・御神籤｣と記され、お寺のおみくじは｢御仏籤(おみくじ)｣と記されます。御籤は元々｢神の意志｣を知るための占いの一つ、御籤を引くことは神前で行われる｢神聖で公平な判断｣として広く行われていたそうです。昔は政治にも使われており、次期将軍を選ぶ時や組織として目標の達成に導く人の選出時にも使われたと伝わります。
御籤のルーツは、平安時代に天台宗延暦寺の高僧・良源で正式名称は元三慈恵大師良源上人(元三大師)、延暦十二年にはじめた｢元三大師御籤｣だと伝わります。良源は人間の運勢、吉凶を漢詩で作ったそうです。一説によると、観音に祈念して偈文(げもん)を授かったとも伝えられ観音籤ともよばれました。江戸時代には現在のような形になったと言われてます。
御籤のルーツから考えると、寺院発祥だから｢お神籤、御神籤｣と言うのは後の当て字かもです。漢字表現では｢お御籤、御御籤｣と記されるのが本来の表記かもですね。

[27] mixiユーザー 12月20日 11:03

願いの石積み『海神社』・・
奈良県内には三つの海神社があります。その中のひとつ海神社の祭神は八大龍王。創建当時は麓の川から、村人総出で石を全て人力により運び上げられたそうです。全ての石、数百数千個それぞれに運び上げた人の願いと共に名前が付けられてるそうです。拝殿に続く石段と脇の石積みを見れば想像を絶する苦労が伝わってきます。

吉野の山奥、標高400mほどの高所に鎮座する｢海｣の神社。別名は立石海神社ともよばれており、昔は｢立石神社｣と｢竜宮社｣の二社がありました。理由は不明ながら二社が統合されることになり、丁度、中間点に当たるこの地に祀られたそうです。二社はどちらも麓の川近くに鎮座しており、立石神社には社名通り磐座があったものの、現在は行方不明とされます。また高齢化も進み元社について詳しい由来をご存じのお方は誰も居られなくなったそうです。

海神社境内右には稲荷社が祀られており、椿大明神と稲荷が鎮座します。地元民の皆さんも忘れられてますが、立石の地は古くから神仏習合の地、修験道に通ずる特別な場所(パワースポット)です。この山から湧き出る水はすべて龍王の力宿る霊水で、これを竹筒の用器で本社と稲荷社に奉献した後、戴くことで、未病に効くといわれています。伊勢神宮125社の内宮所管社・瀧祭神(たきまつりのかみ)の奉献と似通ってます。

[28] mixiユーザー 01月10日 23:28

天武天皇を祀る『浄見原神社』・・
今日の磐余の里は季節風が吹き荒れ冬将軍が各地で大暴れしてます。そんな中、今回は国栖に鎮座する神社の紹介です。その名は浄見原神社(きよみはらじんじゃ)です。この社は吉野町南国栖に位置し、天武天皇を祀る神社です。奈良県無形文化財に指定されている歌舞｢国栖奏(くずそう)｣で有名な古社でもあります。美しい吉野川の淵、断崖絶壁ともいうべき景勝に鎮座しており、翡翠色の川と共に幻想的な岩に囲まれるも、静かで落ち着く空気が流れる特別な社です。

[29] mixiユーザー 01月11日 11:36

龍神の住む香酔山『龍穴神社』・・
香酔山(こうずいさん)は、貝ヶ平山と額井岳の中間に位置する龍神の住む山です。その山の南麓に鎮座する社、青龍寺の境内に鎮座します。青龍寺は空海が、室生寺を開山する前に一時留まったとされる地を由縁とする寺院。元は香酔寺という寺名であり、龍穴神社の青龍権現と習合して祈雨の対象とされます。

[30] mixiユーザー 02月05日 18:15

石灯籠の謎『倭恩智神社』・・
今日の磐余の里は小春日和に包まれた一日でした。そんな中、近くを通ったので、前々から気になっていた倭恩智(やまとおむち)神社の紹介です。この神社は天理市内、県道51号線(天理環状線)から少し入ったところに鳥居が立ち、正面に入母屋造、瓦葺き拝殿があり、奧には玉垣に囲まれた春日造、銅板葺の本殿が南面して鎮座します。住所は天理市海知町32、祭神は天津彦根命の14世の子孫、建凝命(タケコリ、タケゴリ)です。また、境内社として本殿の東側(右)に春日神社、西側に八幡神社、奥には稲荷神社が鎮座します。そこで素朴な疑問ですが境内にある石灯籠に｢二月堂、春日神社、牛頭天王社｣と刻まれる灯籠があります。そこで個人的なことですが、、特に謎めいてるのは｢二月堂｣と刻まれた石灯、奈良の二月堂と関係深いということでしょうか？、その他の灯籠は長い年月の間に社名が変ったと思いますが、それだけ古いお社と言うことですね。

[32] mixiユーザー 02月12日 17:54

在原業平ゆかり『斎宮神社』・・
斎宮神社の祭神は天照皇大神・豊受大神です。神社の由来として、その昔、阿保親王の五男で歌人の在原業平(ありはらのなりひら)が、伊勢神宮の斎宮女王を誘い出し逃げてきたところ、この地を支配していた武士団・長谷川党に助けられ、斎宮寺という寺を建て隠れ住んだと伝わります。鎮座場所は奈良県磯城郡田原本町法貴寺1758です。

それは、在原業平には深い交わりがある友人の惟喬親王(これたかしんのう)がいました。惟喬親王には恬子内親王(やすこないしんのう)という妹がいましたが、清和天皇の即位に伴い貞観三年(681年)に第31代伊勢斎宮と選定されました。しかし斎王でありながら在原業平に禁じられた恋をしたと伝わります。

現在は、そのお堂も無く、斎宮神社となり祠のみが祀られてます。境内には平安時代～室町時代にかけての建物跡や井戸・大溝が発見され遺跡の可能性があります。また所在地は大字法貴寺小字斎宮寺と言う地名であることから、在原業平の伝承がある斎宮寺があった場所と想定されます。

また、斎宮寺とは天武天皇の時代、この地で薬師如来を本尊とする寺の建立が始まりましたが、平城京遷都に伴い寺は西ノ京に移築されたと伝われます。それが現在の奈良市西ノ京にある薬師寺です。

[33] mixiユーザー 02月25日 21:16

久しぶりに『厳島神社』・・
今日の磐余の里は少々雲の多い一日でした。そんな中、天理のBICに買い物に出かけた後、帰り道に｢厳島神社｣へ、久しぶりにお詣りしました。この神社は天理市田町舟戸111に鎮座します。古くは常蓮寺の鎮守社であり、現在は祭神として市杵嶋姫命を祀っています。また境内には多くの磐座が鎮座してます。

この神社は古くは常蓮寺の鎮守社であり、弁財天女と一言神を祀っていたとされますが、明治初年に厳島神社と改め、明治16年に境内の一部が石上神宮の御旅所になりました。また北方には創祀が古いとされる穴穂神社があります。両社ともに石上神宮に関連することから、石上神宮の祭祀を司る物部氏との関係深いお社と思われます。

由緒として旧指定村社古く常蓮寺の鎮守社であった。承応二年(1653年)の棟札に｢常蓮寺鎮守一言神｣と記され｢弁財天女・一言神｣を祀っていたが、明治初年に厳島神社と改め、同16年頃に境内の一部を石上神宮の御旅所に指定された。境内は、2554㎡で社頭は完備され、元禄12年(1699年)在銘そのほか数基の石燈籠があり境内社として稲荷神社がある。

[34] mixiユーザー 04月04日 10:38

聖徳太子『興福寺』・・
今日の磐余の里は曇天です。事務所にUSBを置き忘れしたので取りに出かけました。そんな中、帰り道に花見兼て聖徳太子が建立した興福寺・八釣山地蔵尊(こうふくじ・やとりやまじぞうぞん)にお参りしました。興福寺は585年に廃仏派の物部守屋(もののべのもりや)が飛鳥『橘寺(たちばなでら)』に火を放った時、金堂に安置してあった地蔵菩薩が火を避けるように天香具山(あまのかぐやま)の山頂に逃れました。それを知った聖徳太子は香具山の山麓に寺を建立して地蔵を祀ったのが由来です。また、聖徳太子が夢のお告げで御体顕されたいう『御夢想の名灸』があってリュウマチ・神経痛などに良く効くと伝わります。

[35] mixiユーザー 05月06日 16:09

寄り道『桃尾の滝』・・
今日の磐余の里は晴天に恵まれた一日でした。そんな中、近くを通ったので桃尾の滝に寄り道しました。桃尾の滝は落差が約23mで春日断層崖に沿う滝の中では最大の規模です。滝からさらに登った場所には古来からの名刹、龍福寺跡があります。寺が隆盛を極めた頃、この桃尾の滝は行場として利用されていたそうです。また滝壼の左側には不動三尊麿崖仏が彫られており、鎌倉中期の秀作とされ、これを見るのが目的で足を運ぶ人もいるそうです。

[36] mixiユーザー 05月13日 19:25

心惹かれる聖域『石上神社』・・
天理市布留町384に鎮座する石上神宮の存在が大きく、天理市滝本町483に鎮座する石上神社はあまり目立たない存在です。しかしながら、境内には多くの磐座が点在し、東方向の山には大きな磐座が鎮座してます。私個人としては、ここが太古の昔より、石上神宮の始まりに思えてしまう素晴らしいところです。

[37] mixiユーザー 06月05日 10:21

十二支の磐座『祝田神社』・・
仕事時によく通過するところにある神社です。一寸時間的に余裕があったので、お詣りに出向きました。祝田神社(はふりたじんじゃ)の主祭神は豊受大神(とようけおおかみ)、末社・春日神社の祭神は武甕槌神(たけみかずちのかみ)です。明治までは祝田神社は天満宮と称されてました。
祝田神社の由緒として祝部(古代の神官)とは古代大和朝廷の屯倉(みやけ)の地(朝廷の直轄領)で、屯倉の耕作に従事した農民を表す田部と関連のある名称。祭神の豊受大神は五穀を司り豊穣をもたらす女神として奉斎され広く衆民の崇敬を集めてます。境内には末社・春日神社が鎮座します。また神社境内には珍しい十二支の磐座があります。所在地は奈良県天理市田部町里中341。天理駅より北へ約900mに位置する神社です。

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