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芝田進午の人類生存思想と現実コミュの死亡スリランカ人女性、CT画像に白い影 名古屋入管、不適切対応の疑い

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毎日新聞 2021/4/30 16:00(最終更新 4/30 22:06)
https://mainichi.jp/articles/20210430/k00/00m/040/065000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20210501
名古屋出入国在留管理局(名古屋市)に収容され、死亡したスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)=家族提供
 名古屋入管に収容中の3月6日に死亡したスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)が緊急搬送された後、病院で受けた血液検査やCT検査の結果を毎日新聞は関係者から入手した。その分析を複数の医師に依頼したところ、医師らは「集中治療室での高度医療が必要なレベルで、もっと早く病院で治療を受けさせるべきだった」と指摘した。名古屋入管が適切な医療を提供していなかった疑いが濃厚になった。支援者によると、死亡した経緯に疑念を抱く遺族らが5月1日に来日し、事実関係の説明を入管側に求める。【和田浩明、上東麻子/デジタル報道センター】

医師「高度医療が必要なレベル」
 出入国在留管理庁がまとめた中間報告書などによると、ウィシュマさんは2021年1月中旬から嘔吐(おうと)や食欲不振、体重減少、体のしびれなどを訴え始め、「容態観察」のため監視カメラ付きの単独室に移された。健康上の理由で一時的に収容を解く仮放免や、外部病院での点滴などを求めたが認められなかった。


 3月6日午後2時7分ごろ、職員らが居室で脈拍がない状態であることを確認し、名古屋市の総合病院に緊急搬送された。同3時25分、死亡が確認された。

 入管側が衆院法務委員会の議員に示した司法解剖結果には「甲状腺炎による甲状腺機能障害により全身状態が悪化し、既存の病変を有する腎などの臓器不全が加わり死亡したとするのが考えやすい」と記されている。


 ウィシュマさんの緊急搬送後に病院で行われた血液検査やCT検査の結果を毎日新聞は入手し、複数の医師に分析を依頼した。

 甲状腺専門医の和田修幸(のぶゆき)・横浜関内わだクリニック院長は「甲状腺機能のデータがないので、具体的なことは判断しかねますが」と前置きしつつ、「一般的にみてかなりひどい状態です」と指摘した。肺については「CT画像の撮影時刻によりますが、生前、肺炎で酸素をほとんど取り込まない状態だったことも推測されます」としている。


緊急搬送後に撮影されたウィシュマさんの肺のCT画像の一部=関係者提供
緊急搬送後に撮影されたウィシュマさんの肺のCT画像の一部=関係者提供
 さらに「肝不全、腎不全、呼吸不全を起こしている多臓器不全の状態です。集中治療室での高度医療が必要なレベルで、本来なら、もっと早い段階で病院で治療を受けさせるべきでした」と分析した。

1カ月以上行われなかった血液検査
 和田院長は、ウィシュマさんが「甲状腺機能亢進(こうしん)症だった可能性もある」と指摘。甲状腺機能亢進症は甲状腺ホルモンを過剰に分泌することでさまざまな症状を引き起こす病気で「心理的に不安定となり、精神的な症状を伴うことも多い。精神的な理由からの摂食障害や体重減少という見方だけしていると見逃されやすい病気です。(死亡の)2〜3週間前でも相当状態が悪かったことが推測されます」と話している。また、「せきや発熱などの症状もあったはずで、死亡の1カ月前以内に採血などの検査が行われていなかったのなら、医療的には疑問はあります」と指摘した。


 中間報告書によると、ウィシュマさんは1月22日から26日にかけ、名古屋入管内部の診療室で血液検査などを受けていた。この際、「軽度の異常」があり、担当の嘱託内科医は2カ月後の再検査を指示した。

 名古屋入管は死亡2日前の3月4日にウィシュマさんに精神科を受診させていた。毎日新聞が関係者から入手した医師の報告「診療情報提供書」には「さしあたり、幻聴、不眠、嘔気に効果のある薬を出して様子見とする」と記されていた。

 松本裕・出入国在留管理庁次長は4月28日、衆院法務委員会での質疑で「それ(1月末)以降、亡くなるまで血液検査は入管施設内では行っていない」と答えている。

「わざと何かできる状態でなかった」
 内科医の今川篤子・あびこ診療所所長は、腎機能・肝機能の状態を示す数値などが正常範囲から大きく外れていることから「普通の内科医がみたら、すぐに全身の多臓器不全とわかります」と明言した。さらに「血液中の栄養状態の指標であるアルブミンも低く、かなりの栄養失調状態で、重度の貧血もあります。また、カリウムの値が高く、放置すると死に至る高カリウム血症、感染症にかかっていたことを示す炎症反応も高く、高血糖もあり、どれを取ってもすぐに全身管理の治療が必要な状態です」と指摘した。

緊急搬送後のウィシュマさんの血液検査の結果=関係者提供拡大
緊急搬送後のウィシュマさんの血液検査の結果=関係者提供
 ウィシュマさんは3月4日に外部病院の精神科で診療を受けており、診療した医師による入管に向けた診療情報提供書には「支援者から『病気になれば、仮釈放(仮放免)してもらえる』と言われた頃から、心身の不調を生じており、詐病の可能性もある」との記述がある。

 今川所長は「詐病を疑われたとありますが、とてもわざと何かをできる状態ではなかったと思います」と述べた。

 ウィシュマさんは3月6日午後、死亡が確認されたが、その約7時間前の午前8時12分ごろには、入管職員が血圧や脈拍を測ろうとしたところ「計測器がエラー表示となり測定できなかった」と報告書に記されている。これに関しては「もう計測ができないほど状態が悪化していたということ。なぜすぐに救急搬送を依頼しなかったのでしょうか」と指摘した。

 そのうえで「亡くなった経緯が明らかでないなら、どうしたら救命できたのかという観点から医学的な検証を行い、今後の入管施設の処遇改善に役立てるべきではないでしょうか」と話した。

医療に疑念 真相求め来日する遺族ら
スリランカ人女性が死亡した名古屋出入国在留管理局=名古屋市港区で2021年3月18日午前9時42分、川瀬慎一朗撮影拡大
スリランカ人女性が死亡した名古屋出入国在留管理局=名古屋市港区で2021年3月18日午前9時42分、川瀬慎一朗撮影
 ウィシュマさんが適切な治療を受けられたかどうかについては、スリランカの遺族も強い疑念を抱いている。母親のスリヤラタさん(53)や次女で妹のワユミさん(28)、三女で妹のポールニマさん(26)は、これまで支援者らが行ったオンラインの記者会見などで「動物でも病気になったら薬をもらう。(娘は)人間なのに点滴を受けられなかった」などと述べて、入管側による医療提供体制に強い懸念を表明している。

 さらに、日本側からスリランカ外務省経由で提供された中間報告書の内容についても、ウィシュマさんが寝起きしていた単独室の監視カメラの映像と照らし合わせて確認したいとして、提供を求めている。スリヤラタさんらは「ウィシュマは長期間苦しんだと聞いている。なぜ早く病院に運び治療を受けさせなかったのか、(上川陽子)法相に聞きたい」とも話している。

ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って記者会見に臨む、名古屋入管で収容中に死亡したスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)の母親(中央)と妹2人=参院議員会館で2021年4月16日、後藤由耶撮影拡大
ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って記者会見に臨む、名古屋入管で収容中に死亡したスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)の母親(中央)と妹2人=参院議員会館で2021年4月16日、後藤由耶撮影
 しかし、出入国在留管理庁の松本次長は4月28日の国会答弁で「一般論として、被収容者にはテロリストなども含まれ得る。保安上の理由から施設の形状や設備、撮影範囲や解像度などは、遺族であっても開示できない」などとの立場を崩さなかった。上川法相も遺族との面会について「調査の進行中であり直接お会いするのはタイミングとしては適切ではない」と答えている。

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