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芝田進午の人類生存思想と現実コミュの<コラム 筆洗><午前十一時五十八分>。作家の山本有三はその時、自宅で昼食…

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2023年2月8日 06時43分
東京新聞転載
写真は記事と別

 <午前十一時五十八分>。作家の山本有三はその時、自宅で昼食に牛肉を煮て食べていた。「突然すさまじい振動が来て、食卓の上の茶碗(ちゃわん)や小皿が一時に転げ落ちました」−。一九二三(大正十二)年の関東大震災である▼山本は牛肉を煮ていた石油コンロをすぐ消したそうだが、この昼食時というめぐり合わせが被害を大きくした。昼食支度のかまどや七輪(しちりん)から出火、折からの強風にあおられ、大火災が各所で同時に発生する。犠牲者の大半は建物倒壊の圧死ではなく、火災によって亡くなっている▼<午前四時十七分>。月曜日のその時間となれば、自宅でぐっすり眠っている時間だろう。その時間に大地震が起きたら。想像し、青ざめる。トルコ南部ガジアンテプ付近で六日、マグニチュード(M)7・8の地震が起きた▼トルコ、シリア両国で大きな被害が出ている。がれきの山となった街。土煙を上げて倒壊するビル。現地映像に息をのむ。眠っている時間の地震に逃げ遅れ、倒壊した建物の下に残された人も少なくないはずだ▼人命救助のリミットとされる、「七十二時間の壁」も迫る。現地でこれほどの大地震が発生したのは一八二二年以来というから救出作業に不慣れな部分もあるかもしれない▼震災救助の経験を積む日本を含め、各国から救出救援チームが現地へ向かった。一人でも多くの命が救われることを祈る。

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