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平成30年7月豪雨コミュのダム問題

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ダム緊急放流

 西日本豪雨で愛媛県の1級河川・肱川(ひじかわ)では、二つのダムが緊急放流をした。一つは、5人が死亡した西予市野村町の野村ダム。もう一つが、その下流にある大洲市の鹿野川(かのがわ)ダムだ。7日朝の鹿野川ダムの緊急放流後、同市では住宅約3千戸が浸水し、4人が死亡した。鹿野川ダムを管理する国土交通省は手順通りに放流を警告したとするが、濁流にさらわれた消防団員は憤り、住民は「聞こえなかった」と証言する。国交省は二つのダムの緊急放流について検証作業を進めている。

 「まさか、川の水があふれるとは思わんかった」。鹿野川地区で消防分団長を務める二宮孝志さん(50)は振り返った。

 7日朝、団員約30人は土囊(どのう)を作ったり、警戒のために消防車で地区内を巡回したりしていた。満杯に近づいた鹿野川ダムは午前7時35分、流入量をそのまま放流する「異常洪水時防災操作」(緊急放流)を実施。消防車に乗っていた孝志さんのもとには、8時過ぎに放流の無線連絡が消防団本部から入った。だが、氾濫(はんらん)は予想しておらず、警戒活動を続けたという。

 ダム放流後、そのすぐ下で肱川に合流する支流・河辺川(かわべがわ)の水位も上がった。8時20分ごろ、孝志さんは河辺川沿いの住宅群に水が押し寄せ、水位がみるみる上昇しているのに気づいた。車のマイクで叫んだ。「避難してくれー。死んでまうぞー」。だが、家から飛び出てきた住民の中には車に乗り込み、冠水する道路に向かおうとする人も。「車を捨てろ! 高台に行け!」。また叫び、避難を促したという。

 そのころ、同じく消防団員の二宮和也さん(39)は自宅近くの河辺川に架かる橋で水位を確認していた。一気に増えた川の水が橋をのみ込み、和也さんもさらわれた。濁流の中を数十メートルもがき、何とか冠水していない坂道まで泳ぎ着いた。「本当に死にそうだった。なぜ、こんな放流になったのか」と憤る。

 国交省によると、午前5時半に警報車2台を走らせ、警報所のスピーカーで放流量を増やすと呼びかけた。さらに6時18分、警報所のスピーカーで再び呼びかけ、サイレンも鳴らした。警報車は緊急放流後も8時過ぎまで流域を走り、警報を続けた。

 だが、この2人の消防団員のほか、警報所のスピーカーから1キロ以内に住む複数の人が警報に気づかなかったと証言している。新聞販売所を営む滝野昌邦さん(65)は「配達中も気付かなかった」。2年前に新築したばかりの自宅が浸水した農業の村上博一さん(77)は「普段ならサイレンが聞こえるけど、この日は記憶にない」と話す。

 ただ、住民の中には「聞こえた」と話す人もおり、雨音で聞こえなかった可能性などを指摘する声もある。

 今月7日の鹿野川ダムと野村ダムの緊急放流をめぐっては、国交省が有識者を交えた検証作業を進めている。同省は情報伝達に課題があったと認め、放流の操作を含めて改善する方針を示している。(長谷川健、竹野内崇宏)

■7日の鹿野川ダム緊急放流をめぐる動き

午前5時10分 流入量をそのまま放流する「異常洪水時防災操作」(緊急放流)をする可能性があることを大洲市に伝える

 5時30分 放流量を増やすことを警報車や警報所のスピーカーで知らせる

 6時18分 再び警報所のスピーカーで伝え、サイレンも鳴らす

 7時30分 大洲市が住民に避難指示を出す

 7時35分 緊急放流

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