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象眼3rdコミュの094#夏は怪談

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「迷信や科学的根拠のないオカルトネタはNG」という自主規制らしき
ものが定着し、夏の風物詩だった怪談ネタは地上波からすっかり姿を消した。
昔は
夏になれば「心霊写真特集」「悪霊に苦しむ家に乗り込み除霊する霊能者」
などテッパンだった。オーラのナンチャラも。
霊感商法を助長する面もあり、仕方ないと思いつつ、少し寂しい感もある。

さて、
「そういう系」の映画として、今も好きな作品を少々。
いずれもDVDで。劇場では観ていない。
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リング0(2000年1月公開)
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3部作の完結編。その後もスピンオフみたいな作品が出たが、ソチラは
もはやエンタメで怖いというより笑ってしまう。リングは1、2作とも
好きだが、ゼロは特別。

まず、映画初主演の仲間由紀恵(20歳)が絶品だ。
アイドルデビュー後、バラエティ、単発ドラマ、CMなど、露出も多く
売り出しとしてはまずまず順調、アイドルから女優へ転身する難しい時期、
ホラー映画は女優へステップアップするテッパンルートである。演技力も
「キャーキャー」言っていれば成立する甘さもあり、それ故、多くの新人
女優が失敗している(実はそんな甘いモノではない)。
仲間由紀恵も、セリフなど演技としてどうなのか?という面はあるが、
やはりカメラに映った時の「たたずまい」が尋常ではない。

  (役者は演技力も大切だが、映ってるだけで絵になる存在感が
   努力や訓練では会得できない「天賦の才」である)

ストーリーも、スプラッター的な無理矢理感がなく、とっても心理的描写
が要求される。かつ、恐怖感も必要、かつ、貞子の哀れな宿命まで演じる
実はとても難しい役どころである。貞子の出来不出来で映画が決まる。
仲間由紀恵は、恐らく監督/スタッフの想像を超える貞子像を演じきった
と思う。
その仲間が、井戸に突き落とされ、暗闇に封印される・・・。
そりゃ、呪いもするだろう。仲間由紀恵が貞子の境遇を演じきったからこそ
1作2作の貞子に説得感が持てる。
逆に言えば3作目の仲間由紀恵のおかげでリングが初めて完成し、その恐怖
が伝わった。

ちなみに仲間由紀恵は、同年夏にスタートしたドラマ・トリックが爆アタリ、
今度は徹底したコメディを演じ、2000年の仕事でイッキに力量を見せ、
見事に女優に転身した。才能は勿論だが「運」も相当持っていたのだろう。

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アザーズ(2001年公開)
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ニコールキッドマン主演。
まだ観ていない方は是非みて欲しい。スプラッター的脅かしシーンは皆無。
ジワジワと重〜いテンションで物語は進行する。
予備知識ゼロで観たので、どういう着地か?想像もつかず、よって、小生も
ニコールキッドマンの家族と一緒に真実を知ったので、とても驚いた。

正体不明の何者か、から、必死に子供を守る母、しかし・・・。
とても切ない作品だ。

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牡丹灯籠
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リメイク版ではなく、ボンズの頃に観た昭和の時代劇のモノが強く印象に
残っている。リメイク版には「あの味」がない。

牡丹灯籠の最大の「売り」は足が無いハズの幽霊が、カランコロンと下駄の
音をさせてやってくる事だ。これも、初見の方の為にネタバレは伏せる。

怖いというより、オトナの情事が子供ながらに、はかなく感じてしまい、
それまでは、悪ガキたちと「ウラメシヤ〜」と遊んでいたテッパンセリフの
「うらめしい」の言葉の意味を考え直した記憶がある。
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<もの悲しい>

要するに、どれもこれもオバケが出てきてキャーキャー!というのではなく
悲しい想いになる作品たちである。

そういう意味でもうひとつ言えば「エクソシスト」である。

これは、もう、全世界に恐怖を伝えた王道であり、当時ボンズの小生にとって
衝撃は尋常ではなかった。今でもあの少女のメイクはトラウマで観れない。
しかし、好きなのはパート2である。

パート2は封切りを映画館で観ている。
友達と1作目のあの恐怖を期待して行ったのだが、予想に反して、イナゴ
がナンチャラ、友達と「ちっとも怖くねえな」と談笑していたが、しかし、
すぐに物語りの不思議さに惹かれ、皆で観入っていた。
スキャットの流れるラストシーンは幻想的で形而上的で、不思議な後味で
エンドロールを観ていた記憶がある。

単に怖い映画は他にも多くある。しかし、いつまでもココロに残る作品、
と言えば、やはり怖いだけではダメである。役者もだ。

前述のとおり、映画をより怖くするには、内的世界の演技によって映像の
怖さを創り上げていく役者の力量が問われる。
大袈裟に言えば、役者の霊力が発揮されないと怖い映像にはならないのだ。

駄作はストーリーに頼るダイコン役者によって作品の怖さが減少する。
「悪魔より何より一番怖いのは人間」この真理を外す事はできないのだ。

これら作品の役者は、どれも最上の仕事をしていると思う。
(牡丹灯籠の役者は知らんが、昭和初期の著名な時代劇役者だろう)


夏くらい・・・怪談話しで涼しくなりたいものである。

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