怖い話コミュの❮実体験❯音楽室

記念すべきトピ第一号です！
管理人のくせに文才はないですがご容赦くださいm(_ _)m
それでは！ε≡≡ﾍ( ´∀`)ﾉ



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あれは小学校５年生の頃だったと思います。
当時から霊感の強かった俺は、その頃はまだ生きている人と霊との区別がはっきりしていなくて、「あそこに人がいる！」と明らかに人が立てるわけのない場所を指差したりしては家族や友人を困らせていました。
ですが、今から話す体験は、その後の俺自身に霊というものを自覚させるきっかけとなった話です…。


当時俺は放送委員会に所属していて、その日は委員会の話し合いで帰りが遅くなりました。
話し合いが終わったあと俺は一緒に帰る友達がまだ教室で作業をしていたため、初めのうちは廊下で待っていたのです。


そのうちに待っているのに飽きてきて、廊下の窓から中庭を眺めていました。俺の通っていた小学校は、上から見ると『口』の形になっている作りで、渡り廊下を挟んで生徒が普段授業を行う教室と、理科室等の特別教室のある棟に別れていました。
俺は５年生だったので教室は２階。２階の廊下を挟んだ棟には音楽室がありました。
しばらくボーッと中庭を眺めていると、ふいにピアノの音が聞こえてきました。窓越しに音楽室に目を向けると、ピアノの方を向いて髪の長い女の人が座っていました。

❨下校時刻を過ぎているのに、誰が弾いているんだろう…❩

興味を持った俺は一人廊下を渡り、音楽室の前まで行きました。ドアの向こうからは、まだピアノの音が聞こえています。
俺はゆっくりとドアを開けました。開けた瞬間に、生暖かい風が吹いてきたのを覚えています。中に入るとピアノの音は止まっており、ピアノの前にも誰もいませんでした。不思議に思い、隣の音楽準備室にも行ってみましたが、やはり誰もいません。
❨あれー？❩と思ったその時でした。



『バターン！！』という音と共に、開けっぱなしにしていた音楽室のドアが突然閉まったのです。
驚いた俺は急いで音楽室を出ようとドアの方に向かいました。
しかし…ドアが開かないのです。


最初は俺が音楽室に行ったのを誰か友達が見ていて、いたずらにドアの前で開かないように押さえているのだろうと思い、
「おーい、そろそろ開けてくれよー」
と笑いながらドアの向こうにいるはずの友達に声をかけました。しかし返事がありません。
どう声をかけたら開けてもらえるか考えました。
…と、ふいに自分の後ろ、ピアノの置かれている場所に気配を感じました。その瞬間、とてつもない寒気を感じたのです。
❨後ろに誰かいる！❩
そう思った途端に、恐怖が込み上げてきました。誰もいないことを確認したはずなのに、今自分の後ろに誰かいる。しかも、振り向いてもいないのに髪の長い女性だとわかるのです。顔は見えませんが黒い服を着ていました。
そこからは無我夢中でした。大声で叫びながらドアを開けようとノブをガチャガチャと動かしたり引いてみたりしましたが、ドアはびくともしません。
その間にも女性はゆっくりとこちらに向かってきます。女性の気配がすぐ後ろにまで来て、
❨もうダメだ。❩
と思った時、ドアが開き、俺はダッシュでその場を後にしました。


今思えば可笑しな点はいくつかありました。音楽室の前に着いた時にもピアノの音は聞こえていましたが、そもそも音楽室の壁は防音材が入っている上に、ドアも分厚い鉄製の物で、音が聞こえるはずがないのです。仮に聞こえたとしても、小さく聞こえる、もしくはこもったような音で聞こえるはずなのです。しかし、あの時ピアノの音ははっきりと聞こえていました。また、音楽室のドアは先程も言った通り鉄製の物で、あのドアを勢い良く閉めることは当時小学生だった俺たちの力ではできるはずがありません。

教室に戻ったあと、残っていた友達に確認しましたが、やはりそんなイタズラはしていない、そもそも俺が音楽室に行ったことすら知りませんでした。




あの女性は一体誰で、俺に何を伝えたかったのでしょうか？そして、今でも放課後になると、あそこでピアノを弾いているのでしょうか………

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…いかがでしたでしょうか？ちなみに、小学校は今も健在、廃校にはなっていません。
田舎の学校なので生徒数は減っていますが。笑

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