坊主！吉田夏比古(^m^)コミュの芦屋大学教育学部中退

弟は所謂知的障害者で、療育手帳B1の交付を受けているが、物事を強く覚えるという、特異な才能を持っている

父親はどこか大学に入学させたら、知的障害も治ると本気で信じていた

兵庫県芦屋市に、お坊っちゃん大学の芦屋大学というのがある

学費の高さは帝京大学を遙かに上回る

元々下着メーカーのワコールの社長が、自分の出来の悪い息子を大卒に持ち上げるために設立した大学で、現在も在学生は大きな会社の御曹司で、しかも出来が悪い大学生である

最近では、大学生の大麻吸引事件で問題となった大学である

この大学は志願者の学習意欲ではなく、どの位寄附金等が出せるかを主軸にしている

実際に高校時代の成績も良く、学習意欲満々の志願者が不合格になっているケースも少なくない

金が出せないと絶対に合格できないのである

父は弟を入学させてくれるならば、幾らでも惜しまないと、親子面接で訴えた

弟が神戸市立青陽高等養護学校３年の冬である

芦屋大学の入学試験は親子面接一本で、学科試験などは一切ない

つまり、保護者が幾らお金を出す気が合否のポイントとなる

弟は何故芦屋大学を受けに来たのか、まったく理解してない

1985年４月、父と私は芦屋大学の入学式に行った

この頃、芦屋大学にはブレザーの制服があり、弟は式に渋々参席した

単位登録の説明の時には、弟は疲れ果てて:「ボク、もう芦屋大学行かない」と言った

入学金、前期後期の授業料、そして寄附金等既に1500万円は納入していた

しかし、弟がもう大学に行きたくないという意志は強く、１年生で単位をまったく取得せずに翌年、芦屋大学を中退した