ﾓｰﾂｧﾙﾄ狂信者が嫌い！コミュの神童と天才の違い

以下は､ﾓｰﾂｧﾙﾄ関係のｺﾐｭ
での或人のｺﾒﾝﾄで有るが､




日本人のﾓｰﾂｧﾙﾄ崇拝の典
型的な特徴が表れて居る｡








　音楽史辞典でﾓｰﾂｱﾙﾄを調
　べていました。


　ｳﾞｧﾁｶﾝのｼｽﾃｨｰﾅ礼拝堂で､
　100年来ここだけでうた
　われる写譜も持ち出しも
　許されない秘曲､ｱﾚｸﾞﾘ作
　曲の｢ﾐｾﾞﾚｰﾚ｣―4声と5声
　の2つの合唱団でうたわ
　れ、最後は9声の合唱で
　結ばれるというもの―を
　少年ﾓｰﾂｱﾙﾄはいちどきい
　ただけで全部おぼえ、宿
　に帰ってそれを書き取っ
　てしまった。


　この驚くべき才能に対し
　て、ﾛｰﾏ教皇ｸﾚﾒﾝｽ四世は
　黄金拍車勲章を賜った｡
　音楽家でこれを受けたの
　はﾙﾈｯｻﾝｽ音楽のｵﾙﾗﾝﾃﾞｨ･
　ﾗﾂｿが最初であり、14歳
　のﾓｰﾂｱﾙﾄが2番目であっ
　た｡


　この記事は、驚くべきと
　いうより、恐るべき才能
　を示していると思います｡
　―同時に4つのﾒﾛﾃﾞｨｰが
　響き、次に同時に5つの
　ﾒﾛﾃﾞｨｰが響く。そして､
　その後に同時に9つのﾒﾛ
　ﾃﾞｨｰが響き渡る。この合
　唱曲を一度聴いて覚えて
　しまい、後で書き写した
　という14歳のﾓｰﾂｱﾙﾄ…｡
　

　以前、題名の無い音楽会
　で作曲家黛敏郎が作曲家
　山本直純に4声体(4音の
　構成和音)の聴音を課し､
　即座に書き写していまし
　たが、普通の音楽の専門
　家では、困難と思われま
　す。少年ﾓｰﾂｱﾙﾄは、さら
　に困難な9声体の聴音を
　答えたのです｡


　この事実は、人間版AIで
　はないだろうか？そもそ
　も、35年の短い生涯に6
　00を超える作品を残した
　ことが奇跡と私は思いま
　す。ｵﾍﾟﾗ1曲も、作品の
　数は1なのです。しかも､
　名曲が多い｡1000を超え
　る作品の偉大な音楽家ﾊﾞ
　ｯﾊでも65年を生きている｡


　このﾄﾋﾞﾗでは、何回かｺﾒ
　ﾝﾄを書きましたが、ﾓｰﾂｱ
　ﾙﾄの最高の作品と言える
　ものは、質の高さと量の
　大きさから、ｵﾍﾟﾗではな
　いかと思います｡特に､4
　大ｵﾍﾟﾗはﾓｰﾂｱﾙﾄの真価が
　現れていると思います｡
　ﾓｰﾂｱﾙﾄのｵﾍﾟﾗでは日常の
　事柄も高度な音楽となっ
　て現れるのです。この事
　実こそ、完璧ではないで
　しょうか？








此話は、数有るﾓｰﾂｧﾙﾄの
“神童神話”の中でも、最
大級の物として知られる｡




教皇から勲章を授かった
位で有るから､此手の“神
話”が､得てして多分に誇
張され勝ちで有る事を差
引いても、信憑性は有る｡




とは言え、水を差す様で
は有るが、心理学の天才
論に於ては、此種の能力
は、｢特異能力｣で有って､




天才的業績とは関係無い｡




例えば…､十桁の掛算を立
所に暗算して数秒で答を
出す人が居ても、だから
と言って其で大数学者に
成れると言う訳では無い｡




斯う言った物は､“処理能
力”で有って、creative＝
“創造的”能力とは無関係｡




無論、此種の能力は、各
々の職域に於て、他の能
力の障害に成らぬので有
れば、一定ﾚﾍﾞﾙ迄は、無
いよりは有った方が有利
で有る事は言う迄も無い｡




だが、或一定ﾚﾍﾞﾙを超え
れば、其処から先は、此
種の能力の高さと天才的
業績が正比例すると言う
訳では勿論、決して無い｡




其人が其分野で如何程歴
史的進歩に貢献したか？




と言う、“業績の偉大さ”
こそが重要なので有って､




業績が偉大で有れば、此
種の能力は無くても可い｡




ﾓｰﾂｧﾙﾄの場合、常に、唯
々、作品の天上的美しさ､
神々しさが此種の特異能
力と暗に結び付けられて
手放しに誉め称えられる
許りで、ﾓｰﾂｧﾙﾄの何が如
何、音楽史に偉大な足跡
を残したのか？に就いて
は全く語られる事が無い｡




抑、偉大な業績の要因と
して特異能力が挙げられ
るのでは無く、其様な音
楽史上比類無い神童だか
ら、音楽史上最大の天才
に違い無い─と言う様な､




原因と結果の因果律に逆
行する、全く本末転倒な､
非論理的な感情論に陥る｡




是が世のﾓｰﾂｧﾙﾄ崇拝に典
型的な特徴と言って可い｡




要するに、此手のﾓｰﾂｧﾙﾄ
絶対崇拝者は、唯、単に､
主観的直感のみに頼って
ﾓｰﾂｧﾙﾄを絶賛するだけで､




ﾓｰﾂｧﾙﾄの業績を、音楽史
上に位置付け、客観的に
評価する能力が無いのだ｡




其で何故、ﾓｰﾂｧﾙﾄが、単
に神童で有るだけで無く､
音楽史上の“天才”だと言
い張る事が出来るのか？




思うに、斯う言う連中は､
小さい頃から、何を遣っ
ても、幾ら努力しても芳
しい結果を得られず、努
力に価値を見出だせぬ落
ち零れでは無かろうか？




だから、生得的、或いは､
能力を伸ばすのに恵まれ
た環境に生を受け、然し
たる努力無くして余人の
能わざる奇跡を楽々と起
す､ｽｰﾊﾟｰﾏﾝに子供が憧れ
る様な心情を持って居る｡




と言う事では無かろうか｡




今なら､超小型ﾎﾞｲｽﾚｺｰﾀﾞ
ｰかFMﾏｲｸをﾎﾟｹｯﾄに忍ば
せれば可い。金属探知機
で検査されれば無理だが､




抑、其を聴音して丸暗記
して持ち帰って、五線譜
上に再現した事で、ﾓｰﾂｧ
ﾙﾄは､｢ﾄﾘｽﾀﾝ｣の様な音楽
史上画期的な作品でも作
曲したとでも言うのか？




然うで無ければ、其に一
体何の意味が有るのか？




是は、心理学の天才論的
見地からでは無く、人種
心理学的に説明され得る｡




日本人、東洋人、Mongo
loidは､概念体系的に普遍
的な価値にでは無く、目
に見えた、具体的実際的
御利益に価値を見出だす｡




又、極端を忌み嫌い、小
ぢんまり整った物を好む｡




と言う人種的気質を持つ｡




だから、ﾓｰﾂｧﾙﾄと言う音
楽家と其作品が音楽史上
如何位置付けられ評価さ
れ得るか？と言った、概
念体系的判断は出来無い｡




上手く説明は出来無いが､
ﾓｰﾂｧﾙﾄが好きなので有り､




其を無理矢理こじつける
のに、 “ﾓｰﾂｧﾙﾄ神童神話”
は打って付けなので有る｡




然う考えるのが合理的だ｡