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くつろぎ読書コミュの8/4『くつろぎ読書会』終了レポート

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8/4(土)15:00-『くつろぎ読書会』の終了レポートです

課題本:『蠅の王〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)』  
ウィリアム ゴールディング (著)、William Golding (著)、黒原 敏行 (翻訳)
参加人数:3名(男性2/女性1)

『蠅の王』あらすじ:
疎開する少年たちを乗せた飛行機が、南太平洋の無人島に不時着した。生き残った少年たちは、リーダーを選び、助けを待つことに決める。大人のいない島での暮らしは、当初は気ままで楽しく感じられた。しかし、なかなか来ない救援やのろしの管理をめぐり、次第に苛立ちが広がっていく。そして暗闇に潜むという“獣”に対する恐怖がつのるなか、ついに彼らは互いに牙をむいた―。

著者紹介: ウィリアム・ゴールディング/ 1983年 ノーベル文学賞受賞
(1911-1993)イギリス、コーンウォール州生まれ。オックスフォード大学卒業後、小劇団の座付き作者兼俳優を経て海軍軍人として第2次大戦に従軍、ノルマンディー上陸作戦にも参加した。戦後、教師をしながら小説を書き始め、1954年『蠅の王』でデビュー。その反楽天的な人間像と透明な文体で一躍文壇の注目を浴びた。以後『尖塔』『通過儀礼』など倫理的・実存的な関心に貫かれた重厚な作品を発表し続けた。1979年にジェイムズ・テイト・ブラック記念賞、1983年ノーベル文学賞を受賞した。イギリスの代表的な文学賞であるブッカー賞も、1980年に受賞している。1993年没(82歳)。
/ 出典 新潮社HP

ノーベル賞受賞理由:
現実的な物語の芸術の明快さと多様性、神話の普遍性に満ちた小説によって、現代世界の人間が置かれた状況を照らし出したこと

参加者意見:
(全体の感想)
・全体的にスピード感があり面白いので一気に読んだ
・乾いた文体、読みやすい
・ほら貝・メガネ・槍など道具に関して、何らかの意味を持たせる描写が面白く、何を象徴しているか考えてしまう(ほら貝=秩序・、常識など)
・宗教的な話かと思ったが、あまり感じさせなかった
・心理描写の変化が興味深い
・情景描写が美しい
・島に最初から果物と水がある設定が面白い。恵まれた状況で(最初から極限状態ではない)ところから始まり、豚を見つけたあたりから獣性が目覚め、人間関係が崩れていく。作者は、
円満な状態⇒亀裂⇒理性の崩壊する様を特に描きたかったのだろう。

(印象に残った箇所)
・最初は豚を殺すことを躊躇していたのに、捕った前後の変化
・サイモンが蠅の王と対話する場面
・ビギーの最後とサイモンの最後
・提督の登場シーン

(気になった登場人物)
※一番人気はピギーでした
ラルフ・・・リーダーなのにブレる。最後の方は思考が停滞している。恵まれた容姿からリーダーになった
ピギー・・・一番理性的で賢い、唯一ブレない存在、もっと頑張ってほしかった、あまりにもあっけない
サイモン・・・メンバーで唯一、蠅の王(悪魔)と対話した。その存在の気が付いた。メンバーの中で一番「善」に近い存在
ロジャー・・・一番闇が深そう、秘めた残虐性
ジャック・・・理性と獣性の葛藤が見え隠れする。プライドの高さからリーダーになりたかっただけで、最後まで理性を捨て切れていない感じ(顔の化粧は匿名性からでは?顔が見えないのをいいことにネット上で酷い書き込みをする的な)

(他の参加者へ質問)
問、誰がリーダーになればよかったのか?
・ラルフがリーダーで良いが、役割分担を決めれば良かったのでは?
例えば、ジャックは副官でピギーは参謀など
・ラルフはリーダーをジャックに譲り、自分は2番手でうまく操ればよかったのでは?
・グループを作り(大きい子と小さい子を上手く組み合わせて)、その中から1人リーダーを決めて、何か決めるときはそのリーダーたちの合議にする

以下は問のみ、皆様の意見は長くなるので省略します
問、最後の方のラルフの思考停滞、煙のことを忘れたのは何故か
問、最後なぜ火を放ったのか、ラルフの言うとおり果物(食糧)が燃えてしまうのに
問、ラルフたちは助けられて良かったのか?あのまま死んだ方が良かったのでは?
問、ラルフたちは、この後に社会復帰はできるのか?
問、大人だけだったらどうなっていたか、もしくは男女混合、少女のみ

(本日のまとめ)
・テーマがはっきりしているのか隠れているのか、、、なんだかんだで最後まで良くわからない
・読後、明るい気持ちにならない
・終わり方がモヤモヤ
・夏らしいことをしていないので、海や島の美しい描写に触れ、しばしリゾート気分を味わえた

以上です。
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

コメント(2)

読んでみたくなった。明日にでも本屋さんを訪ねてみる。
>>[1]さん
好き嫌いあるかと思いますが、島、海、子供と夏休みっぽくはあります。是非読んでみて下さい!

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