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半蔵門かきもの倶楽部コミュの第24回 かとう作「二月の桜(七)」(完結)

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(一)〜(六)http://nietzsche2012.blogspot.jp/2016/11/blog-post.html




「急に呼び出して悪かったな」
 梢の夫はそう言って、僕の隣に腰掛けた。これから仕事があるのか、いかにも上等そうな、そしてどう見てもオーダーメイドのスーツを、寸分の違いなく身につけている。ピンストライプの紺色のスリーピースは彼によく似合っていたが、晴れた日の河川敷のベンチには似つかわしくなかった。
「いろいろ用事があってさ。まずは、あいつのことだ」
 あいつとは、他でもない、僕が便器に叩きつけて流血させた、部長の甥のことだった。事前に電話で大体の用件を伺っていたので、今更驚くこともなかった。世界は案外狭いのだ。その電話の内容をなぞるように、梢の夫は続ける。
「俺の父さん、あいつの父さんと仲いいんだよ。ましてや僕とあいつは小学校からエスカレーターでずっと一緒だったしね。まぁ僕はあいつのことは大嫌いだけど」
 梢の夫は吐き捨てるように言った。
「とにかく、あいつが僕に弁護士として依頼してくるのは当然のことなんだよ。だけど、僕が担当になって却ってよかったかもな」
「え?」
 僕は彼の言葉の意図がわかり兼ねて、聞き返す。梢の夫は他意のない笑顔を浮かべながら、言った。
「あいつは鴨志田からできるだけ慰謝料ふんだくってくれって言ってたけど、あの程度の傷ならまず無理だな。小遣い程度にしかならないよ。それでも鴨志田が少しでも払うのはしゃくだろ? だからさ、あいつが払った相談料はそのまま鴨志田にやるよ」
 梢の夫は昨日電話口でまず言った。「今回は絶対に不起訴になるから安心しろ」と。仮に民事に持ち込まれても、大したことにはならない。その上で、なるべく僕に不都合がないようにしてやる、と……
 僕はよくわからなかった。なぜ梢の夫が僕にそんなに親切にしてくれるのだろう? その心の底をのぞき込むように、僕はつい彼の顔を見た。そうしたら梢の夫は少し困惑した顔で、
「なんだよ、不満か? もちろん、訴訟なんてあきらめさせる方向でいくよ。とにかくなるべくお前に不都合がないように頑張るからさ」
 そう言う彼の顔は、友達をなんとか安心させようとする子供のようで全く屈託がない。それで僕は気がついた。梢の夫はいい奴なのだ。たぶん優しくて裏表も特にない。僕が疑ったような、歪んだ人間性はそこにはないのだった。それで僕はつい笑った。
「ありがとうな」
 梢の夫は満足そうに頷いた。そして視線を僕から川面のほうに移した。正確には、川辺の公園で、キャッチボールをしている梢とその子供に。水辺にきらきらと反射する光の中で、梢はボールを投げては弾けるように笑った。あんなふうに笑う梢の笑顔を見るのは初めてだった。
 梢の夫はそのまま続けた。
「梢はさ、ずっと心配で仕方がなかったんだ」
 僕は、部長の甥と話して、初めて知った。梢が十数年ぶりに、突然に僕の目の前に現れた理由も。
「梢はなんとか信じようとしてた。子供が産まれるまで、病的なくらいに。だから、息子が生まれた時は声を上げて泣いたよ。りっちゃんにそっくりな、なんて美しい子供なんだろう。りっちゃんにそっくりだ、ってね、何度も」
 僕は、梢のその気持ちを想像すると、胸が痛くて仕方がない。そして自分が情けなくなる。だけど、その時ずっとそばにいたのは、彼なのだ。
 梢の夫はそれきり何も言わず、何かを考えている様子だったが、唐突に行った。
「それから僕があの日言ったことは忘れてくれ」
 僕は一体何のことだったか、考える。梢の夫は少し恥ずかしそうにしながら、僕の顔を見返した。
「”梢と寝てくれ”って、言っただろ。本当は、僕たちにはそんなの必要ないんだ」
「ああ」
「僕はたぶん、鴨志田に嫉妬してたんだろうな。僕と梢の間には確かに恋愛感情はないけれど、むしろ子供の頃からずっと一緒にいるからすっかり家族なんだ。もちろん、梢の子供も可愛くて仕方ないよ。友達の子供なんだから、可愛いに決まってる」
 梢の夫が僕に嫉妬をする。それは俄には信じがたいことだった。しかしうつむきながらレースアップの革靴で砂利を蹴る、その横顔にやはり大した含みはなかった。彼は急に家庭に闖入してきた僕に危機感を感じたのだろう。「妻と姦通しても構わない」というのは、彼なりのねじれた強がりだったのかもしれない。
 そして僕は今気がついた。梢の夫の名前を、未だに知らない。それで、僕は彼に尋ねた。
「君、名前はなんていうんだっけ」
「なんだよ、今更」
 梢の夫は照れたように笑ったが、
「真輝だよ、りっちゃん」
 そう言って梢の夫は、梢の元に去っていった。キャッチボールの相手は代わり、梢がこちらへやってくる。その背後から、梢の息子がこちらを見ていた。僕はまだ、彼を遠くからしか見ていない。僕にそっくりな、とても美しい子供。
「りっちゃん」
 梢は少し息を弾ませて、僕の隣に座る。体を動かしていたせいか、白い頬が赤く上気している。
「ごめんね、急に呼び出して」
「こちらこそ、ありがとう」
 僕たちは、梢と入れ替わりに始まった、真輝と息子とのキャッチボールをぼんやり眺めた。梢よりも球が遠くなり、梢の息子が少し後ろに下がる。
「私ね、どうしても確かめたかったの」
 梢が唐突に告げた。
「確信してるつもりだった。だけど、もしかしたらね、心のどこかで、あの男の子供だったらどうしようって」
 「妊娠したかもしれない」と梢が告げたあの日。その恐らく数ヶ月前。部長の甥が、梢をレイプした。僕は全く気がつかなかった。僕はただ、妊娠の可能性を告げられて怯んで、逃げた。
 今更だ。何をどう告げても、すべてが十年遅れだ。だから僕は何も言えない。そんな僕の様子に構いもせず、梢は続けた。
「二月に急にりっちゃんを訪ねにいったでしょう。あの時はごめんね。りっちゃんの髪の毛を少し拝借して、DNA鑑定に回したわ」
 僕はつい梢の横顔を眺めた。梢はただ彼女の息子を見つめているだけで、そこからなんの表情も読みとれない。
「律はね、私の息子は、歳のわりにすごく頭がいいのよ。私がうっかり口をすべらせたなんて嘘。最近ママのの様子がおかしいって言い出して。キッチンに隠していた検査結果の紙を探し出したの。そして私を問いつめた。これはどういうこと? って」
 そして、梢の息子が「実の父親に会いたい」と言い出した。どんな気持ちでそう告げたのだろう。もう少しで明らかになる。
「私は、私たちは、自分たちが今していることが正解なのかよくわからない。あの幼い律に、すべてを明らかにして、あなたに、本当の父親に会わせたりしても、よかったのかしら?」
 梢の細い顎を支える、華奢な指と手首。そして伏せた目を縁取る長い睫毛。梢の息子がこちらをじっと見ているのがわかった。
「何が正しいのかなんて、わからない。だけど私はもう、あの子の望むことを叶えてあげることくらいしかできない。私は母親だから」
 梢は検査結果について語らなかった。聞くまでもなかった。僕はただ一つしか言えることがなかった。
「梢、ごめん」
 梢は僕の顔を見た。梢の眉根が歪む。
「なぜ謝るの?」
「ごめん」
 あまりに眩しい日に照らされて、梢の表情がよくわからない。あの日と同じだ。だけど今日の梢は、泣いているようだった。そして梢は言った。
「あなたは私の宝物だったわ。だから、ありがとう」
 梢はまっすぐに僕を見て言った。僕はあの日、「本当に僕の子だろうか?」と疑ったのだ。皮肉にも梢も同じ気持ちを抱いていた。だけど、梢は必死に信じようとしていた。僕には疑うことしかなかった。
 「もしあの日僕がこうしていたら」そんなふうに思うことさえ、僕には許されないことだったのだ。その自分の愚かさを、僕は十年越しに気づかされる。
「おいっ、ちょっと待てって」
 遠くから聞こえてくる、妙に間延びした叫び声が、僕と梢との間に流れていた時間を唐突に破った。見れば、梢の息子がこちらに向かって走り出す、その後ろを梢の夫が賢明に追いかけている。梢の息子は足が速い。きっと徒競走ならぶっちぎりの一位だろう。それを追いかける梢の夫の足がもつれて、転んだ。
 そして梢の夫は、真輝は笑った。照れ笑いだ。いかにも高級なスーツを砂だらけにして、大の大人が何もないところで派手に転ぶ。そのばつの悪さに、ただ笑った。それはある意味僕にとっては異様な光景だった。
 梢の息子が立ち止まり、そちらへ振り向いた。少し戸惑って、迷って、だけどまた走り出した。真輝は息子のほうへ手を伸ばしかけていたが、置いていかれたことにまずは驚き、さらに大きく笑った。あまりのことに、もう自分でどうしていいかわからなくて笑ってしまうことはたまにある。そんな真輝の気持ちが、今の僕には少しわかる。
 それでも、僕はスーツを砂だらけにした、エリートにはおおよそ似つかわしくない、少年のような笑顔と、そしてその前を走ってくる僕の、僕さえ知らなかった隠し子と。
 僕の思考はその二つを見比べているうちに、完全に止まってしまった。気がついたころには梢の息子が僕の目の前に立ち、その後ろを砂だらけの真輝が息も絶え絶えよろよろと走っていた。
「パパ大丈夫?」
 梢がそう尋ねる声を遮って、
「お前、お袋を泣かせたら許さないからな!」
 梢の息子が僕を指さして言った。予想だにしなかった言葉に、僕は驚き「え?」としか言えなかった。梢も真輝もあっけにとられた顔をしている。
 数秒の沈黙が流れた後、夫婦は弾けたように笑い出した。息子はそれを驚きながら、そして心底心外そうな顔で見つめる。梢も真輝も、笑ってはいけないと思えば思うほど、こみ上げるものは止まらないようだった。突発的に爆発しそうな笑いを必死に止めようとしながら、切れ切れになんとか言葉をつなげる。
「律お前、お袋とか、言ったことないだろ」
「そうよ、いつもママって呼ぶくせに、なんで?」
「なんだよ、鴨志田の前だからかっこつけてるのか? もう思春期なのか?」
「しかも、りっちゃんにお前呼ばわりはダメよ」
「そうだよ、このおじさんがいなかったらお前、今ここに存在すらしてないんだから」
 梢と真輝が口々に、からかうように言う。真輝にぐしゃぐしゃと頭をなでられて、しかし息子は顔を真っ赤にして涙ぐんだ。それを見て梢が息子を抱きしめた。
「ごめんね、律。泣かないで。ママを守ってくれたのよね」
「でも僕のこともちょっとは助けてくれよ」
「あーあ、スーツぐっちゃぐちゃ」
 梢はそう言って真輝のスーツの汚れを払った。笑う梢は疑いようもなく幸せそうだった。小さな律が、僕に対面を果たす、その一局面を終えて、一気に緊張がほどけたのかもしれない。
 梢は幸せそうだし、彼女には真輝がついている。彼は僕なんかより遥かに優しそうだ。そして彼女には小さな律もついている。彼はきっと、僕なんかより遥かに賢い。
 梢の美しさに真輝の知性、その二つを兼ね備えた目だと思った。小さな律が僕を見つめて、 言う。
「だけどおじさんは、これからどうするつもりなの?」
 僕は即座にそれに答えられなかった。梢も真輝も、もう笑うのを止めて、ただ僕と小さな律を物言わずに見比べていた。
 だけど僕は、これからどうするつもりなのか? 恐らく今日小さな律は、父親であったかもしれない人物に別れを告げ、一つの可能性を捨てた。
 だけど僕は? 何かを捨てて、何かを決めることはできるのだろうか。だけど僕には選択肢がない。それでも、自分から決めて家に帰るのか、ただやむを得ず帰るのか。その二つは同じようで、大きく違うはずだ。
 そんなことを、僕は小さな律から教わった。

 駅からの、いつもの帰り道を僕は辿る。夕陽が照らす新しい街を、夫婦や家族連れがのんびりと歩いていた。僕はその人混みを交わしながら、遅くも速くもない足どりで、一歩一歩進んでいく。踏みしめるように。
 こんな気持ちで家に帰るのは久しぶりだった。だけど、この気持ちをどのように言い表せばいいのかわからない。
 確かに僕には、家庭を持つというのは重荷だった。現在から逃れて過去にばかり固執していた日々がこの結果を招いたのだと、今ならわかる。だけどこの結果というのも、一体何を指すのだろう。今ある現実とは、僕が見ている間にも見ていない間にも、とにもかくにも勝手に変容していくのだった。
 ただ、僕には家族がいて、それを背負っている。家では妻が待っていて、今にも僕や息子を抱きとめようとしている。それは確かだった。
 その重みが、ただひたすら煩わしい日もあれば、頼もしい日もある。いずれにしても、何かを決めて何かを捨てる決心をしなければ。いや、何も捨てる必要はないのかもしれない。
 とにかく。僕はドアを開けた。廊下を歩く、足音を聞きつけて、妻と子はそこに待っていた。妻は後ろから息子を抱きとめ、息子は頭を妻のお腹に押し付けながら、どこか恥ずかしげな顔で。
 僕は呼んだ、彼らの名前を。
「未華子、誠。ただいま」
 妻は微笑み、答えた。
「おかえりなさい」

(了)

コメント(11)

なるほど、このような結末でしたか!
衝撃が走った作品から7つ続いたんですね。
なんだか感慨深いですね。

DNA鑑定の結果は分かりませんが、結果がどうあれ、皆それぞれの人生を歩んでいくわけですよね。

最後の「未華子、誠」って、妻と息子ってそんな名前でしたっけ?(^_^;)
>>[1]
ここまで読んでいただいてありがとうございます。そうですね、普通にそれぞれの道を歩んでいくんですね。
「未華子、誠」は思うところあって、妻と息子の名前は最後の最後で出そう、と思っていたので、誰も知らないはずです笑。
>>[2]
今まで読んでいただきまして、ありがとうございました。そして毎回丁寧な感想いただきまして、本当に励みになりました。
そうですね、うまく行っても行かなくても、家庭からは逃れられないんじゃないかな、と思います。それをポジティブにとるか、ネガティブにとるか。それによって人生の見え方は変わる、みたいなことを描きたかったのでした。
いや、つらいラストになるかと思っていたので、希望の見えるラストで安心しました。
二人の子が、父親が異なるというのを素直に受け入れられるのかどうかというところは、若干疑問があったのですが、それ以外は割りと受け入れられる展開でした。

ラストで名前を呼ぶのが、モミーさんと同じ感想を持ったのですが、主人公が個人として妻と子をみられるようになった(梢との関係の未練を意識的・無意識的に断つことができた)ということでしょうか?
もし、その解釈なら、個人的には、最後の「彼ら」は「二人」の方が良いかなと思いました。並列に注目しているので。
全部読んだらまた感想を
書きまーす!
>>[6]さん
ご感想ありがとうございます。希望を見出してくださって、ありがとうございます。
二人の息子はたぶん、まだ父親が違うということを受け入れてないんじゃないかな、とも思います。これから家庭の中で一悶着あるでしょうね、きっと。そこを考えずにとりあえず引き合わせてしまうのが、梢夫妻の無責任なところかな、と思います。

名前については大体おっしゃる通りです。梢の夫に関しても同じですね。「並列に注目しているので」の言葉の意味が純粋にわからなかったので、またあとで時間があったら教えていただけますと幸いです。
>>[7]
ありがとうございます。書き上げて見て、あまり人に見せるほどの作品でないな、と思ったので汗、まぁもしお時間があれば……よろしくお願いいたします
まずは、執筆お疲れ様でした。

読み終わって思ったのは、枚数制限がない中で
人物の描写が少し希薄かなと。
特に真輝さんと、お義父さん。
真輝さんが鴨志田さんに嫉妬したと言っていますが
その理由を鴨志田さんの推測で終わらせるより
真輝さん本人の口から語らせた方が
臨場感が出るのではと思います。
あと彼をセクシャルマイノリティとするならば
より繊細な描写が必要かと思います。
ちなみに性的嗜好ではなく、性的指向とされます。

お義父さんは、隠し子が判明した娘の旦那を
警察まで迎えに来るくらいですから
もうちょい何かあるんじゃないかと
期待しました。

かとうさん独特の表現方法、比喩方法は、
個性ととるべきか違和感ととるべきか
私には判断出来ませんが、それは
読み手に伝えてこそ生きてきます。
数ヶ月寝かせてから読み返してみると
また違ったものが見えるかも知れませんね。

あと、これは私の勘違いで、かとうさんが敢えて
そうしたのかも知れませんが
言葉の意味が曖昧、もしくは、何となくその言葉を
選んだ、という部分があるのではないかな
と感じました。

偉そうに申し訳ありません。
あくまで私だけの意見ですので!
また、加筆などされましたら読ませてください。
>>[10]
ご感想ありがとうございます!ご意見参考になります
確かに、書きながら人物の描写、心理描写など、書ききる力が足りないなぁと歯がゆく感じておりました。なんかもういいやと結構投げてしまった部分があって笑。これからは力不足ながらももう少し丁寧に書いていきたいなあと思います。

独特の表現や比喩などは、たぶん単純に書き慣れてないからですね笑。かなりお恥ずかしいのですが、たぶん根本的に国語力が足りていなくて……具体的に指摘してもらいたいような怖いような(;´д`)小説を書く以前の問題ですね……
言い訳になってしまうのですが、初めて書いた作品なので、あまり客観的に見られていない部分も大きいかと思います。今後の自分の成長に期待したいなぁ、というところですかねぇ

偉そうになんて。とんでもないです。みなさん作品のクオリティが高くて、常々恥ずかしくなってしまうのですがあせあせ(飛び散る汗)
処女作として書き切ってみて「私は薄っぺらいものしか書けないんだなぁ」とがっかりするところもあり……あまり読み直したくないのが本音なので、加筆はしないと思うんですが笑。万が一したらまたよろしくお願いいたします!

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