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あさか由香とはたの君枝コミュの佐高信・菅原文太・荒井広幸が福島県知事選を語る

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なぜ福島県知事選で原発問題が争点にならないのか?〜『週刊金曜日』が著名3人の座談会を掲載
2014-10-18 05:42:59
テーマ:ブログ

リベラル派の雑誌『週刊金曜日』10月17日号に荒井広幸(参院議員、福島県出身)、菅原文太(俳優、宮城県出身)、佐高信(評論家、山形県出身)の3人による座談会が載っている。タイトルは「福島県知事選の最大の争点は原発を続けるのか止めるのかだ」。福島県知事選が中盤戦に突入したが、有権者の関心は低調だ。すでに内堀雅雄(前副知事)圧勝というムードが漂っている。反原発派は原発問題が争点になると予想したが、それも見込み違いになっている。そこで、同誌は熊坂義裕(元宮古市長)を応援するために、こうした座談会をセッティングしたのだ。

3人の主な発言を転載する。
佐高「『週刊金曜日』は内堀氏ではない、反原発を明確に掲げる候補を応援するんだということで、緊急座談会をやることになりました」
荒井「熊坂さんが私のところにやって来たのはお盆前のことでした。それまで、候補者を決める議論は混乱していました。結局、国会議員は出ないという情勢でした。そこに熊坂さんが『あれだけの原発事故が起きたのに、県知事選に福島の人間が出ないでどうするんだ。荒井さんが出ないならば、私に立候補させてほしい』と言ったのです」
菅原「たまたま最近、小さな集まりで熊坂さんに会いました。 宮古市長を3期もやっていたということから行政経験も豊富だしこの人なら大丈夫だと思いました。80過ぎたおれが言うんだから間違いないよ」
荒井「鈴木善幸首相(第70代)が『熊坂君、君はうちの息子と同じ世代なので、後援会長をやってくれんか』と言ったそうです。熊坂さんはそれで自民党の鈴木俊一議員の後援会長をやりました。
そういう人ですから、今回は言われました。荒井さんたち、なんで福島県知事選に国会議員が出ねんだと。度胸なしだと。誰も出ないんならおれにやらせてもらいたいと。そういうことだったんです」
菅原「今回の知事選は日本中、いや世界中が注目していると思う。福島原発の事故はどこの国にとっても対岸の火事ではないし、福島県の将来も他人事じゃないからね。県民の皆さんが自分たちの将来を行政や政治家に預けるのではなく、自分たちで決めようと考えるならば、福島のリーダーは知性・哲学・経験の3拍子がそろっている人物でなければなりません。そうでないと新しい福島は生まれないと思う。今の候補者の中では熊坂さんしかいないんじゃないか。平時の選挙とも違うからね。今は福島も日本も非常事態だよ。おれはそういう危機感をもって熊坂さんを応援しているんだ」

佐高「その福島県知事選でなぜ原発が争点にならないのか、ということです。これだけ深刻な事態になっているのに」
荒井「深刻なだけに、分断が起きているのです。会津の人々は、県内では比較的線量が低いので人への影響より風評被害を心配する。原発の話を蒸し返されることを警戒する人も多いんです。汚染がまた出たという報道がされると、旅館には一気にキャンセルの連絡が入るそうです。原発事故の処理は大変だけれども、一方で、あまり騒いでくれるなという雰囲気もある。複雑です。
もうひとつは、被害の実相が一様ではないということだと思います。県内の仮設住宅で生活している人、つてを頼りに県外に移った人、自主避難している人もいます。なかには賠償金が羨ましいと思う人も、忘れようとする人もいます。原発被害というのはこういうことなんだと改めて思います。被害は深刻で十人十色。まとめることはできない。人により地域により救済か復興か、健康か経済かなど力点が違うんです」

荒井は熊坂と縁戚関係にある。このため、立候補を思い立った熊坂から相談を受けた。菅原は震災以降、反原発の立場を強めた。2013年7月の参院選では、みどりの風から立候補した井戸川克隆(前双葉町長)を支援した。今回の知事選では、井戸川ではなく、熊坂を支援している。9月25日に参院議員会館で開催された「福島の脱原発と医療福祉を考えるシンポジウム」で顔を合わせ、「この人なら知事を任せられる」と思ったのだ。佐高は『週刊金曜日』編集委員。数ヵ月前に荒井がパーソナリティを務めるラジオ福島の番組「ちょっとブレイク」にゲスト出演した。

今回の知事選では、内堀、熊坂とも「福島県内の原発全10基を廃炉にする」と訴えている。それは同じだが、熊坂はさらに「県外の原発も廃炉にすべきだ」と訴えている。一方の内堀は「県外の原発には口出ししない。それは地元の人々が考えるべき問題」という立場をとっている。県外の原発については両者の間に考え方の違いがあるが、多くの有権者はそこに着目していない。それゆえ議論が盛り上がらず、争点にもならないという事態になっている。
原発事故が発生した直後は、全国的に反原発というムードが高まった。これを機に脱原発の流れが確立するかに見えた。しかし、政権が自民党に戻ると、そのムードが下火になった。国会周辺で行われていた反原発デモも、参加者数が減少した。経済界の意向を重視する安倍政権は、全国各地の原発を再稼働させようと目論んでいる。
再稼働を阻止したい反原発派は、福島県知事選を大きなチャンスととらえた。福島県の人々が「原発はもう嫌だ。県内だけでなく、全国の原発を廃炉にしろ」と言い出すことを期待したのだ。しかし、県内ではそういう声が高まっているとは言えない。熊坂の訴えも空回りしており、支持基盤を拡大する要因になっていない。
その理由はさまざまだ。荒井が言ったことも、その中に含まれている。福島県知事選で国政の問題が争点になること自体がおかしいという見方もある。

福島県内では今、除染作業が行われている。汚染土壌は、大熊町と双葉町に建設される中間貯蔵施設に搬入され、30年間保管される。ただ、両町は受け入れを容認したものの、環境省と地権者の交渉はこれからだ。汚染土壌を予定通りに搬入するためには、約2000台の大型ダンプカーが必要とされる。全国的に公共事業が盛り返しているときに、それだけの車両と運転手を確保できるのか。
「福島県=原発事故」というイメージをどう払拭するか。避難者は、いつまで仮設住宅に住んでいればいいのか。仮に双葉郡の放射線量が低下しても、雇用の場がなければ、住民は帰還できないのではないか。
県民の目の前には、こうした問題が山積みになっている。自分たちのことで頭が一杯で、県外のことなど構っていられないというのが実情だ。

もう1つ、これは私だけかもしれないが、反原発派に利用されたくないという気持ちもある。反原発派の中には「反福島派」もいる。反原発の気運を高めるために、福島県の被害を過大に見せようとするタイプ。その筆頭が「福島に行ったら鼻血が出た」と喧伝した雁屋哲だ。福島県を修学旅行の行先として推奨した政府に対して、「なんでわざわざ危ない事故を起こした原発のある福島へ全国の子どもたちを連れていかなきゃならないの」と反発した室井佑月もそうだ。
福島県で「県外の原発も廃炉にしろ」という声が高まれば、こいつらが大喜びする。そうさせないために、少なくとも私は「県外の原発も廃炉にしろ」とは言わない。

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