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中村悠一と杉田智和に萌えるコミュの画廊の間

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いわずもがな、中×杉の作品展です。
規制はありませんので、じゃんじゃん書いちゃてくださいなw

ところで。
・・・写真はアウトなのかな?
いや、でもコミュの表紙に使ってるからいいのかな・・・^^;
まぁいいか。(え


皆様の熱い中×杉をお待ちしています!!

コメント(40)

『その距離こそが』


act1.



季節は木の葉の寂しい3月初旬。
番組編成時期とだけあり、この職業柄忙しい時期とも云える。名前も実力も売れている身ともなれば、レギュラーを勝ち取るのにオーディションを受けるでもなく、事務所から直に名指しでオファーがかかってくるのにも慣れてきた。
その多忙さ故にアニメ収録ではイレギュラーな別撮り収録なんてものも起こるが、アニメ、ゲーム、ドラマCD・・・数えたらそれこそキリがないが、別段変わったものでもない事に気づくにそう時間はかからない。
そして、その合間に恋人みたいな関係にある奴と同じ時間を過ごすのも悪くはないのだが、最近はどちらかの家に寝泊まりしてはゲームしかしてない記憶しかない。
対戦プレイも悪くはないが、ここの所はずっと協力プレイゲームだ。ネット通信で安元さんを呼ぶ事もあるが、彼も彼で忙しいらしく、頻繁に誘うのも申し訳ないのでやっぱり俺達二人だけで遊ぶ、という結論に至ってしまうワケだ。

「なぁ、杉田」
「なんだよ」

互いにコントローラーを操作しながら、これこそ互いに視線も画面に向かっている。
仕事とは違って普段の中村の声はとにかく低音だ。低音の上に、深夜に突入したこの時間、マンションに気を遣っているのか若干音量も下げ気味で、故にこれといった強弱がないので、機嫌がいいのか悪いのか――――それこそ、恋人である俺にしか分からない。

「お前さ、仕事は選べよ?」
「・・は?」

これこそ俺でも意味が分からない。
聞けば、どうやら俺のスケジュールをマネージャーの森永から聞き出したらしい。俺と共演する機会があるのか調べたワケではなかろう、それこそ聞き出せば、

「歌うんだろ。定番のキャラソン」

これが気に食わないらしい。


-------- -------- -------- --------

act2.


翌日、目が覚めたのは自室のベッドの上だった。
あれから――――中村から言われたのは要するに


『歌下手くそなクセに歌うんじゃねぇ』


という事だった。
無論、そんな事は言われなくとも自覚している。自覚しているというのに、指摘するかのように再度言われるのは腹正しさを越えて凹むというものだ。
仕事なんだからしょうがねぇだろ、と言い返せども、『だからお前は仕事を選べって言ってんだろーが』と、これまた正論で言い返された。
もうゲームという気分でもなく、コントローラーを放棄しては別れの挨拶をしてやる事もなくさっさと家に帰り、嫌な気分を置き土産にそのまま眠りに就いたのだ。
起きたのは昼前の11時。帰ってきたのが確か3時すぎだったので、まぁそこそこ寝れた。


別にケンカしたワケではない。
いや、俺たちの間でこんなものはケンカなどと呼ばないだろう。
しかし、このモヤモヤした嫌な気分をどう解消したらいいものか。梶田にでも会って八つ当たりしてこようか。だが、それをネタにラジオで暴露されたら困るのも確かだ。

――――そんな頃に、家庭機ではなくスマホの着信音が鳴り響いた。
着信相手を見て、俺の心はどっちに動いたのかはよく覚えていない。


「なんだよ、中村」


ふと、違和感を覚えた。

「?お前、今日仕事じゃなかったか?電話してていいのかよ」
『おう、今収録現場。二本撮りでな、今休憩中だ。それより』
「それより?」
『お前、昨晩からツイッター更新してねぇだろ。お前が何してるのか分からねーじゃねぇか』


――――自惚れてもいいのだろうか。
遠まわしな愛情は時に損を招くと云うが、相手がこいつならば踊らされても楽しいのかもしれない。
まぁ、直球で語るならば、俺様な性格のくせになんとも不器用な誘い方なのだが。
今この電話の向こうではどんな顔をしているのか想像してみたくもなる。


「お前の為のツイッターじゃねぇよ」


そう思ったら、なんだか笑えた。


-------- -------- -------- --------



早速かみすけさんのリク書いてみましたw
あ、タイトルは適当です(笑)
↑他トピックに掲載したのをこっちにもってきました。
『君の隣』





「久々に取れたこないだのオフによ、アキバ行ってきたんだけどさ」

相も変わらず、今日も格ゲーで一日を潰す俺たち恋人の姿。
多少散らかった中村の部屋で、コントローラー入力の音だけが歪な音を立てる。いや、新作ゲームなどではなく、時間潰し的に適当に選んだソフトだ。

「おい、お前のそのキャラ、ガード固ぇんだよっ・・っ、で、アキバが何だって?」

こっちの言葉は聞こえていたらしい。

「アキバで・・・って、中村、そのハメ技やめろって!卑怯っ」
「卑怯もクソもあるかっ!てめーのそのキャラ、まともに攻撃くらったらHP半分も減るんだぞっ!」
「その分、動きは鈍いし重いんだよっ」

画面の端っこで、俺たちは底辺の争いを続けている。
そして、アナウンスが流れた。


『TIME OVER』


一応は勝ったのだが、晴れ晴れとした気分にはなれなかった。
はて、アナウンスのこのいい声は誰だっただろうか――――脳裏の隅でそんな事を思う。

「おい杉田、アキバが何だって?」

次のソフトでも品定めしているのだろう、中村は大量にあるゲームソフトが入った箱を持ってきては適当なソフトの裏パッケージを読んでいた。
次はX−BOXでもするか――――そんな呟きも聞こえてくる。
「だから、アキバに行って、AVでも買おうと思って店に入ったんだよ。忙しくてここんとこご無沙汰だったし」
中村の動きが止まった。気がした。
「お前さ、AVって買ってるの?レンタルしねーの?1本を何回も観るの?」
PS3のコントローラーを投げ置き、背後のベッドに凭れる。そして伸びを一回。さすがに昼間に格ゲーなんてするもんじゃない。完全にひきこもりだ。
「レンタルだと、2回恥ずかしい思いするじゃねぇか」
「2回?」
「借りる時と、返す時」
「別にどうだっていいだろ、そんな事。その時恥ずかしいだけで、これから先長い人生に何の支障も与えねーだろ」
相変わらず冷めたご意見です。中村さん。
「近所のレンタル屋は、いつも行ってるから顔も覚えられてるんだよ」
「そこ問題がある、と」
「そうそう」
「店員や客がそこまで気にするかぁ?店にとっちゃそれが商売だろ?」
「わかんねーよ?もしかしたらツイッターやブログに書かれるかもしれんし」
「『今日、声優の杉田さん見ました〜。○○のAV借りにきてました〜』〜〜ってか?」
「さすがの俺も、それはヒく」
「俺だってヒく」
「じゃぁどうしろっつーんだよ。つか、お前はAV観ねーの?」
「隣に本物いるのに、か?」
「へぁ?」
肯定とも否定とも取れない変な声が思わず出てしまった。

中村と恋人という関係になってはいるものの、女子がよく夢見る『恋人らしい行為』というものは一切ない。
隣に座っているので一応はそれとなく意識してはみるものの、毎回裏切られるので最近は意識すらしなくなっていた。なので、急に振られると慌ててしまうのも当然の理か。
そもそも、中村にそっちの意識があるのかどうかでさえ疑問だった。
そんなもの聞けばいいだろ、と中村は言うのだろうが、こっちだって男だ、プライドというものがある。
しかし、いつの間にか恋人になって数年。キスの一つもなしでこの肩書はおかしいのではないだろうか――――いつ疑問にしても良かったものを放ったらかしにしていたのも事実だ。

「・・・なら、なんだよ?・・その、本物の恋人・・?が?・・横にいて・・何だよ?」

クエッションマークをつけすぎた。
恥ずかしながらも、どうやら俺は動揺しているらしい。

「杉田、次はこのゲームな。破壊アクションゲームだとさ」

さっきからゴソゴソと選び抜いた一本なのだろう、その裏パッケージを読みだす中村に腹が立ってきた。そのせいか、俺はそのソフトを取り上げ、間近にまで迫ってみる。

「答え。・・・聞いてねーんだけど」
「・・・聞かないほうがいいんじゃね?」

やっと絞り出した一言がそれか。
自分だけか、ここまで考えていたのは。ここまで疑問にしていたのは。
しかし、当の中村は視線すら合わそうとせず更に言葉を委ねた。

「昼寝でもするか?後ろのベッド使っていいぞ」
「・・・・・」

スマホの時計を見やれば昼の2時。――――その壁紙は隣にいるこいつだというのに。
そして言われるまま――考えすぎて頭がショートしたのかもしれない――スプリングのきいたベッドにのっかかり、天井を仰ぐ態勢で横になった。
そして中村はというと、さっき取り出したソフトを起動させている。

――――これもいつもの風景だ。
――――俺たちは、いつだって『自由』なのだ。

己は個であり、群がってはいない。


そう思うと、どこか寂しくなってくる。



――――目を瞑るタイミングというのも難しいもので、心のどこかでは、まだ中村と喋っていたがっている。
中村という存在を知りたがっている。

俺はいつからこんなにも女々しくなったものだか―――そんなため息を一つ吐いた頃、ゲームに集中しているこいつから声が唱えられた。


「お前、まだ寝てねーだろ?ちょっと目ぇ瞑れ」
「あ?何でだよ?」
「いいから瞑れ」

昼寝を促しているのだろうか。
そんなに寝かしたいのだろうか。
その真意が分からず、けれどもその言葉に従うようにして、一人で寝るには少し広いベッドの中央で目を瞑ってみた。
その途中に何かの音が聞こえたような気もしたが、どうせプレイ中のゲームの効果音か何かだろう。

「・・・目、開けていいぞ」

言われるまま視界を広げていけば、―――驚いた。いや、驚いた、という単語一つでは補えきれない光景だ。
目を開けた先に、中村がいたのだ。―――視界には中村しか映っていない。
自分の体を覆うように、中村で埋め尽くされた世界―――と、ライターならばそんな表現を使うだろう。
こいつの両腕は自分の顔の両隣を囲い、要するに―――夜這いの姿勢だ。

「な、かむら・・?」
「怖ぇだろ?」
「へ・・?」

怖い?
何が?

『男』の顔をしている事か?性欲を求める『男』の顔が?
それとも、それを受け入れる俺の心境を配慮してる事がか?


「中村は、怖いのか?」
「・・充分に怖ぇよ」


傷つけるかもしれないからか?
―――否定はしなかった。

そして俺は、再度ため息をくれてやる。

「お前な、BLアニメやらBLCD演じすぎだ」

いい歳した大の男が、そんな繊細な乙女のように穢れ知らずなワケないだろう。
その辺りをレクチャーでもしてやろうかと思った時、また声が降ってきた。

「大事にしてーんだよ」

俺様な性格とは正反対なセリフを吐いたのが余程恥ずかしかったのか、中村の視線は空を泳ぐ。

「こっちは・・、理性保つのに必死なんだよっ・・」

くしゃりと髪を撫でられた。
それはもう、不器用に。

「・・・コレ、さっきの回答な」

そして、下から伸びる手は中村の頬に確かな感触で触れる。
中村のその『答え』が嬉しかったのか、やっと恋人と呼べる何かに気づけたのか―――

そして中村がようやく目を合わせた時、そこには既に彼らしいニヒルな笑みが戻っていた。


「こっからは答え合わせの時間な」

そう言って、彼は唇を寄こした。
ただ、触れるだけの接吻だというのに―――何故ここまで熱いのだろう。

そう、今度は準備のできていない杉田に話は変わるのだ。ディベート上では勝っていたかもしれないが、実際やってみるとなると話は変わるワケで。
思い返すも、確かに否定はしなかった。怖いとも思わなかった。

「キスの時ぐらい目ぇ閉じろって」
「そういう中村こそ閉じろよ」

何を張り合っているのか、俺達は。
そう、中村に負けじと劣らず、杉田も意地だけで表面を見繕う所のある性格だった。

だが、今ぐらいは中村に優しくしたい。
今ぐらいは中村の隣にありたい。

だからか、最小限の言葉すら吐けないでいる代わりに、彼は中村の上着の裾を気づかれない程度でぎゅっと握ってみた。
それに気づいたのか、中村の行為が一旦収まって、代わりに今度は杉田の視線が空を泳ぐ。

「・・・馬鹿、これ以上はしねーよ。安心して背中に腕回しておけ」
「理性がどーのこーの言ってたじゃねぇか」
「あのな、俺の口から言わせんなよ。理性フル動員してんだ、それぐらい気づけ」
「これってよ、恋人?」
「好きでもねー奴にンな事するかよ」
頭をボリボリと掻き、中村は少し困ったそうに笑う。
「お前こそ、俺の事ちゃんと見てんのか?」
こうやって聞き返してくるという事は、同じ事で互いに疑問をもっていたのだろう。疑問はあれど、プライドが邪魔して手探り状態だったのだろう。タイミングすら見つけられず、かといって機会がきても委ねてくれるか分からないから怖かったのだ。
男が男に惚れ、男が男に抱かれる―――怖くないハズがない、と、彼は何度悩んだのだろうか。だからこそ、大事にしたかったのだろう。
大事にできないぐらいならば、何も進展しないまま隣にいてくれるだけでいい、と。


「ディープは、また今度な。思ってたより理性ヤバいから」



―――隣の君へ。
どうか、明日も変わらず俺の隣にいてくれますように。
どうか、明日も変わらず俺を見ていてくれますように。


―――隣の君へ。
君の隣は俺でありますように。
お待たせしました(?)第2弾です。

途中から、どこに向かって書いてるのか分からなくなってました(苦笑)
ただ、キスシーンを書く事が目的だったのですが、どうにも乙女が入ってしまったらしく、こんな感じに・・・。

杉田さんにとって中村さんは手が早いイメージなのですが、ここまで想われて幸せだねって話。(後付けかい)
まぁマジメな話、男として男を見ているワケなので、どうしてもメンタル面を重要視してしまいます。


こんなんですが、感想頂けると嬉しいですw
文章じゃなくて絵なんですがスイマセンOTL
ハロウィンとコラボした自作の絵です。そしてコスプレです。
中村さんは熊(イメージはしろくまカフェのグリズリーさん)、杉田くんはドラキュラ(イメージは実写怪物くんの八嶋ドラキュラさんw)
この時期を逃したら・・と思いました。色々な意味でギリギリですOTL
ハロウィン用に作ろうと思ったのですが、ハロウィン関係なく相変わらずの二人になってしまいました。
恋人前提です。



中村×杉田3  
  
            『変われない事情』



デビューしたての頃を思えば、今の住処も2ランクぐらいはあがったハズだ。
男の一人暮らしなんてどこの誰と比べた所で然程差はないと思うのは、ただの持論かもしれないが。だが、部屋数が増えても、家具が増えても、こいつの存在だけは変わらない。


「中村、違うって。今の所でBキャンセル」
「お、こうか?」
「そうそう、その先に隠しステージがあるから」

今夜も二人して徹夜ゲーム。
夕食は杉田の作ってくれたーー俺の家なのだがーー微妙な隠し味の効いたカレーを食し、今はテーブルも片付けてPS4が絶賛稼働中だ。
「この声誰だっけ?」
「俺の好きな哲章さんだよ。中村、分かってて言うのやめろ」
今日出たばかりの新作ゲームを吟味中なのだが、何故こいつは既に裏情報を持っているのだろうか。ちなみに、このご時世に売れるとは思えない1人用シューティングゲームだ。
「お前、なんでそんな詳しいの?」
「発売の一週間前くらいにメーカーから貰った」
「は?マジで?俺聞いてねーんだけど」
「言ってなかったか?そりゃすまん」
声優界で、こいつ程ゲームメーカと懇意にさせて貰ってる奴はいないだろう。
「中村がこのタイプのゲームをするとは思ってなくて、言ってなかったんだと思う」
別に謝罪を求めているワケではないが、隣で取扱説明書をパラパラ流し読みしている杉田の表情は少し曇っている。

そして。

「・・ぎゅ。」

少し恥ずかしそうに距離を詰めてきたかと思えば、俺の片腕を申し訳なさそうに絡める。

「・・・なに?」
「・・・いや、なんとなく」
「・・・ふーん・・」


なんなのだろう、この例えようのない空気感は。
気まずいワケでもなく、迎え入れるでもない、この微妙な空気。

「杉田さん、右に来られるとコントローラー持ってかれるんだけど」
「右手で飲み物飲まねーだろ」
「何、俺の左腕はサイドメニューの為だけにあるの?」
会話しながらも、画面はステージクリア目指して派手なアクションが散っている。
まぁ、わざわざ背中回って左側にくるのが面倒くさいとか言われるよりかはマシなのかもしれないが。というのも、杉田の位置から左側に来る為には、背もたれにしているベッドを一度通らなければならない。―――その邪魔な行動すらも無駄価値なのか、俺の左腕は。

「で?いつまでそれやんの?」
「なんだよ、珍しく甘えてみたってのに」
「ああ、甘えたつもりだったんだ?」

隣の恋人の初々しさに、思わず鬼畜スイッチが入ってしまった。

「甘えるってのは、俺の中ではこうやんだけど」
「え、ちょ、中―――」

杉田の視界に入ったのは多分俺ではなくて、敵にフルボッコされるプレイヤーの姿だったのかもしれない。
俺の両腕は、もうコントローラーなんて握っちゃいない。
触れてるのは、杉田を確認する為の両腕。
肌。
質感。
頬を包み込めば暖かい温度。
少し疲れている瞳。
それからーーーー乾燥気味の唇。

「――――ん」

ディープはまだおあずけだ。
いつの日か、こいつの口から言わせてみせたいのだ。
俺発信ではなく、こいつの行動から知りたい。
その理由こそ幼稚かもしれないが、杉田の羞恥を加速させてやれば、こいつはとんでもない化け物に変わる事を『俺だけは』知っているからだ。
そう、俺の理性なんか一瞬で吹っ飛んでしまう化け物に、だ。

「・・・・中村の方こそ珍しい」


唇が離れる寸前に視線が絡み合い、それを認識した杉田は恥ずかしそうに俺を視界から外し、そんな事を言う。

「俺が珍しい?何が?」
舌をちろりと出して見やれば、男として期待している瞳を見つけた。
だが、ここは気づかないフリをして逃げてみよう。
次にこいつはどんな事をしてくれるのだろうか。

「・・・キスの時、お前・・・大抵、俺の体まさぐってるのに、・・その、今日に限ってキスだけってのが・・・・その・・・・、・・・ッ、あーーーー、だーかーらー、そんな事を言いたいんじゃなくて、俺は!」
多分、顔が真っ赤で面を上げられないのだろう。
その華奢な両腕は俺の衣服を掴んでいるが、顔は絨毯と対面している。
「あーーくそっ、今日は俺の方からしようと思ってたんだよっっ!」
「・・・はい?」
「いつも中村任せだからっ!今日はこっちから仕掛けてやろうと思って、このゲームも必死に覚えたっつってんだよ!」


ほら、化け物だ。


そんな女子みたいな可愛い事を言われると、もっと困らせたくなる性格だって知ってるくせに。

「画面見ろ、ゲームオーバーじゃねぇかっ」
「また来てくれる約束が一つできたな」
「はぁ?」

やっとその面を上げてくれた。
まだ顔は赤いものの、その瞳には困惑が浮上している。


「土地が変わろうと、家具が変わろうと、部屋の数が増えようと、杉田だけは手の届く場所にいて欲しいんだよ」
「・・・お前はまたそんな爆弾発言を・・・・どう拾えばいいのか分かんねぇよ。次は何のキャラだ?」

どうやらーーー木を隠した森の中に更に隠した本心を、何かのアニメキャラのセリフだと勘違いしているようだ。

「そこまで病んでねぇよ。素直に受け取れないのかねぇ、うちの杉田さんは」
「―――――、ッッ」

反論を待たず、もう一度仕掛けてやった。
今度は、逃がさない。
そのつもりで。


ベッドはきっと、温もりを待っている。



2014.10.31  FIN




マジで18禁書こうか悩んでます。
拾い物��


中村さん、軽くキれてます。
てか、いつの報道だ、コレ。

拾い物��


バカップル万歳www
席ガラガラなのに、隣同士で密着して座ってる二人に愛を感じる。
>>[10]
これ、文字自体はコラージュですね。でも面白いのでありですww
画像は今年の春ニコニコ超会議で行われた「ぶるらじ」の公開生放送のものだと思われます。
ニコ生映像はもう存在しないんですが音源は「ぶるらじ」として絵柄が付いたバージョンでアップされてますが、音源聞くだけでも非常にお勧めです。ここでもイチャコラしてるんで。
>>[11]
よしとおさま のアフレコの写真ですねw
何故カメラがこの距離なのかと不思議に思います^^ 他2枚もそんなに変わらない写真が掲載されてたと思いますw
主従関係のふたりは聞いてて公式に感謝でした☆
風花さん&YU蘭さん>
詳細ありがとうございますww
もうね、いちゃいちゃ写真しか見つからなかったんですよ。(笑)
てか、拾い物�△痢△△離謄�ッシュの置き場所は何(爆)


カロさん>
結婚してますよね。
あれ、おかしいな、記憶違いかな。
結婚してる筈なんだけどなぁ。
>>[15]
【ニュース】大人気コミック「よしとおさま!(8) ドラマCD付き特別版」が発売! ドラマCD「よしとおさま!」より、杉田智和さん、中村悠一さんのアフレココメントが到着! http://www.animate.tv/news/details.php?id=1365764059

置場所謎ですよねw ww
『本当の声で』


お互いの仕事内容なんてチェックしていない。
知っているのは表面上の情報ぐらいのもので、ラジオ番組の内容までチェックなどしてたら時間がいくらあっても足りないだろう。
自分でも何を語ったかなど覚えちゃいないし、その場の空気も考慮しながら喋ってるだけだ。
・・・・この恋人も同じだと思っていたのが間違いか。


「お前、またドラマCDの主役取れたって?」
「なんで知ってんだよ」

久々に取れた休日。・・・・・なのだが、やっぱり俺達は同じ時間を過ごしていた。
俺は手にコントローラーを持ち、画面を操作する。
杉田はというと、ゲームに参加せず、暇を持て余したのかスマホをいじっていた。
「BLだろ?相手、誰?」
「相手とか言うな」
「中村はさ、絶対Sなのになんで受け役ばっかくんの?もっと低い声を前面に出したらいいんじゃないの?」
「俺に聞くなよ。事務所が勝手に取ってきたんだから」
「だから、相手誰よ?」
「しつけーぞ、杉田。ったく、吉野さんだよ」
「・・あー・・、吉野さんか・・・生粋ドSの王子様じゃぁさすがの中村でも無理だな」
うんうん、と唸るように、納得してしまったらしい。
それはそれで後味が悪いのだが。
吉野さん、すいません。あとで殴っておきます。
「なんか逆なんだよなー。俺は攻め役が多いし」
「お前ドMだもんな。ま、声質の問題だろ」
これが声優界のギャップというものだろう。
「あ、吉野さんといえば」
今度はなんだよーーー呆れ顔する前に、杉田は再びスマホをいじり始めた。今度は暇つぶしではなく、目的向かって。
「ユーチューブにさ、俺らの事結構アップされてんの知ってるか?」
「ネット関係は全然興味ないから知りません」
「スマホをもっと有意義に使えよ、お前は。ツイッターぐらいしか使ってないだろ。・・・っと、あった、これだ」
目的のものが見つかったのか、杉田は音量を上げて距離を詰めてくる。
「なんだよ」
「聞けば分かる」
「はぁ?」
「いいから聞けって」


『―――じゃ、次のリスナーからのお便り・・・・』

聞こえてきたのは普通のラジオ番組の内容。
MCのこの声は吉野さんか。
ゲストの声はーーーーー俺だ。
吉野さんと作家さんには悪いが、内容をまったく覚えていない。


『―――で、杉田君と大の仲良しの中村君はどうなの?』
『別に仲良くなんかないですよ』
『え?仲良くないの?』
『はい』


「・・・・聞こえたか?」
「何も聞こえねぇなぁ」

さて、逃げ道はどこだ?

「聞こえたよな?」

チェックするこいつもこいつだが、何故にこの部分だけをアップされているのだ。
苛々と動揺が表に出てしまったのか、ゲーム画面は悲惨な事になっている。

「別に仲良くなんかないって、何?」
「あー・・・なんだろうなぁ・・・」
「中村」
「あんだよ」
「俺、コレ結構傷ついたんだけど」
「だから、そのーーー・・ったく」

理解のない恋人をもつと苦労するーーー
そんな名言を残したのは一体誰だったろうか。
もう次の瞬間には、俺の体はこいつを押し倒していた。さっきまで握っていた筈のコントローラーがない事に気づいたのは、その後だった。



「いった・・・頭打った・・・。急にくるなって、中村」
「お前がバカな事言うからだろ」
「なんだよ、バカな事って。これでも考えてーーー」
「とりあえず、スマホから手ぇ離せ」
「お、おう・・・」

気迫負けでもしたのか、素直に応じる恋人だ。
ちらりと見やれば―――交換し合ったスマホケース。
ラジオで堂々と暴露しやがって、ますます俺たちの仲を詮索する連中が増えた。


ぐいっと強引に顎を持ち上げれば、動揺している瞳に出会う。それも無視してそのまま自分の唇を重ねてやれば、掴んでいる細い手首が少し跳ねた。
それが少し不安に思えたのか、俺は更に力を込めて逃がさないよう握り締める。そして大人しくなった杉田の体の上に体重を乗せ、耳元で言ってやる。

「・・・キスとか。セックスとか。・・・・普段そんなのを交わしてる特定の奴を『仲がいい』なんて簡単な言葉で表現するか?」
「・・・・言わない、かな」
「分かったんなら、いい」

やれやれ、とばかりに無事逃げられた自分を褒め、体を起こそうとすれば下から戸惑いがちな腕が伸びてきた。
足りないとばかりに催促してくるその細い腕を否定するでもなく、されるがまま首に絡ませども言葉はなく。

「杉田?」
「あー・・、悪い、中村。その、・・・・続き」
「・・・昼間から?」

思わず鬼畜根性を発揮してしまう俺も俺なのだが。

だが、好きになってしまったものは仕方ないだろう。
好きだから好きなのだし、やっぱり独占欲もあったりして、こいつの全てが欲しくて抱きたいと思う。相手が同じ気持ちなら尚更の事、本気で抱くのだ。

演技の声ではなく、本当のこの声で。







                          ※※※※※



久々のSSです。
吉野さんと中村さんのやり取りのくだりは実話です。
多分、ようつべにまだ残ってます。

ただ、中村さんの『仲良くないですよ』というコメントに反応しただけのSSww

続きは18禁になります。
また絵でスイマセンOTL
支部にもあげたんですがこちらにも上げておこうと思います。
お年賀イラスト磁石コンビさんです。下手でスイマセンOTL
小野D×神谷前提→中村×杉田


『互いの中に在る意味』




「・・へぇ〜・・」

後ろのベッドを占拠している杉田から、どうでもいい感嘆詞が聞こえてくる。俺はというと、こいつに言わせれば『相変わらず』ゲームをしているワケだが。
「なに?」
「いや、今スマホでニュース読んでるんだけどよ」
「スマホでニュース読んでんの?」
「俺、こっちでは新聞とってねーし。知ってるだろ」
「はいはい、ニュースね。で、なんかおもろいのでもあったか?」
「どうだろうなぁ」
「なんだよ、それ」
シューティングゲームを一時中断し、ベッドのスプリングの音を響かせながら杉田の横に詰め寄る。だが、スマホ画面を指でスライドさせている為、どの記事を読んでいるかは分からなかった。
「どれだよ?」
「これ」
流れ作業的に杉田の人差し指が上に滑る。
「同性カップル証明書発行、だって。パートナーシップとして結婚も認めるってよ」
「あ〜、これ、今日神谷さんが言ってたなぁ。若者の支持が77%超えたみたいで、条例って形で日本も認めることになったとか言ってた」
「憲法じゃない条例って事は、まだ日本全国が対象じゃないんだ?」
「みたいだぜ?確か、渋谷区だったっけな。・・で、それがどした?」
「つか、神谷さんから聞いたのかよ、それ」
「あの人オープンだしな」
「小野Dも?」
「多分知ってるんじゃね?つか、小野さんからの情報かもな」
「あの素敵スマイルで迫られたら、神谷さんも可哀そうに」
「あの二人の事はいいんだよ。で、何が言いたいの、お前?」
「・・・・いや、何も?日本もようやく認めてきたか〜って思っただけ」
「なんっだよ、それっ」
もっと面白い話でもしてくれるかと思ったじゃねぇかーーーそんな不満そうな顔と一緒に、中村はベッドを降りて再びゲームに没頭していく。

「なに、中村は反対派?」
「反対も何も、男が男を好きになるってわかんねーよ」
「・・・は?」

ちょっと待て。
ならば俺たちのこの関係は何だというのだ。

「おい中村、どういう意味だよ。その、そりゃ表現は一括りにはできねーかもしんねーよ?けど、俺たちだって」
自覚しているのは自分だけなのだろうか、そう問おうと中村の背中に近づきかけた時、その表情を見るでもなく、いつも見てきた背中が自分を抱きしめてくるように思えた。

「俺は、男が好きなんじゃなくて杉田が好きなの」
「・・・・っ・・」

普段、言葉らしい言葉などくれはしないくせに、これは卑怯だ。
言葉に詰まって、自分でも体が熱くなってくるのが分かる。

「んぁ?どした?」

何でもない発言だとばかりに。
またもコントローラーを一時停止にしてこちらに振り返る。
「こ、こっち見んなっ!」
「なんでだよっ!俺の部屋だろーが、どこ見ていようがいいだろ」
「お、俺だって言っとくけどなぁ!俺はお前だから、中村だから許してるんだからなっ!」
「はぁ?何を今更。ンな事分かりきってるっつーの」

そして。


「お前、俺なしじゃ生きてけねーもんな」


どこか笑いを誘うような口ぶりではあったものの、否定できないのだから互いに末期なのかもしれない。



新年一発目のSSです。
新聞でこのニュースを知って、これはネタにせねば!!と書き殴った作品です。(笑)

密かに、小野Dと神谷さんも巻き添えに(笑)
この二人の絡みも書いてみたいなぁ。
久々の更新です。
ワタクシさんの中で中×杉がヒートアップしすぎて困ってます。(笑)

今回は写真です。

中「昨夜は頑張ったな、俺」
杉「腰痛めた俺が、なんでお前の肩もまなきゃなんねぇんだよ」
中「もうちょっと右」
杉「はいはい、ここですか、お客さん」


後ろにベッドが写ってるだけで萌えるワタクシさん。






出番待ちの二人なのかな?
素の表情というか、互いがいることでリラックスしてる二人に萌えます。
※軽く16禁です。


『這う心』




「やっぱお前、肌白いよな」

そう言われたのは、中村の家のベッドの上に組み敷かれて上着を脱がされた時だった。
何を今更、と問うのが自然な流れなのかはよく分からない。
中村はというと、いつも以上に俺を見ている。そしてその大きな掌で、感触を味わうのか質感を求めているのか、俺の裸の上半身を触り放題だ。
天井は中村の顔で邪魔され、両腕は自由だが然して拒むつもりもない。足の間に中村の体が入り込み、体自体は動けないと言っていいだろう。無論、ベッドから落ちる、という選択肢を除けば、の話だが。
「いつまで触ってんだよ」
「ん〜、デビュー時に比べりゃ肉はついてきたな。さすがは売れっ子」
「皮肉かよ」
「まぁ、もやしみたいなひょろひょろ体型は変わらず、だけどな」
「お前は太ったもんな。昔の方がイケメンだったのに」
「なに、昔の俺の方が好きだった?」
ニヤニヤと誘い笑うその仕草に腹が立ち、目を瞑っては顔の位置を横に向けた。相変わらずふかふかで寝心地のいい枕だ。
「言っとくけどな、食事の量は増えたからな。アフレコ前には必ず気合いいれる為にカツ丼食ってる」
「それは銀魂の話だろ?それも結構前の話だし。それ以外では相変わらずじゃね?」
「あのな、中村、お前・・・・これ、セックス前にする会話か?」
「いや、筋肉付いてきたな〜と思ったら肌は変わらないからなんとなく。ジム行ってるんだっけか」
「オフの日はな」
「なんで?」
「は?」
「なんでジム行こうと思ったんだよ?別に身体鍛えるためとかじゃねーだろ?体力作りっつー返答はナシな」
「・・・・・・・別に、意味はねぇよ」
ぷい、と、今度こそ本当に目を開けるつもりはない。だが、若干の高揚が見て取れたのか、中村は嬉しそうだ。
「杉田」
「うるさい。やるならとっととやれよ」
「かわいくねー」
「そんな俺を好きになったお前が悪い」
これぐらいの嫌味と皮肉なら嫌という程出てくる。勿論、二人きりでないと吐けないセリフだが。


「・・・・お前さ」


一時の沈黙の後、低いボイスで中村が呟く。
その逞しい両手はまだ俺の上半身に触れている。


「俺に触られてるだけで感じんのな」
「―――――ッッ」


思わず身体が跳ねた。
何を根拠にーーーなど、最早説得力に欠けている。

「じゃ、そろそろ始めるか」
「なか、ちょ、中村、ちょ、待てっ」
首筋に絡んでくる舌を拒むように、俺の顔は再び真上を見上げた。しかし既にそこには中村の顔はなく、天井が見える。
「なんだよ、誘ってんじゃねぇの?」


――――俺は、中村の両腕が好きだ。
腕組みした時に見える、あの男らしい筋肉の筋が入った両腕が、いつも羨ましかった。
こいつの言うとおり、俺はひょろひょろのもやしだろう。どう頑張ったって、俺はあんな両腕にはなれない。
そして抱かれる時、いつも支えてくれる逞しい両腕が好きだ。


「・・・ジムに通ってる理由、まだ言ってねぇ」
「あー、それ、もうどうでもいいわ」
実に中村らしい言葉だ。
頭をぼりぼりと掻き、今度は薄くなりかけている髪に唇を落とされた。

「腰に負担がかかっても次の日仕事に行けるよう、とか・・・お前の体力についてけるように、とか・・・・・締まりが悪くならないように、とか・・・・・・その・・・・」
「・・・・・・」

きょとんとした中村の表情を、果たして俺は見る事ができただろうか。

「・・・杉田」
「な、なんだよ」
「俺、結構どころかかなり愛されてる?」
「いちいち確認すんなッ!悠一ッ」
「っ、お前、それ卑怯っ」



わざとに決まってるだろうが。



少しでも飽きられないよう、お前が振り向く先にはいつも俺の存在が在るよう、これでも努力してる。
それを伝える事なんて死んでもしやしないが、それでも、信じたいって思うのは俺だけじゃないと信じてもいいだろ。


互いに遊びでこんな関係になったワケじゃない。
本気だからここまでの関係になったんだ。
でなきゃ、誰がお前の為にここまで尽くしてやるものか。

お前だってそうだろ?
『優しき狼』





「なんなんだよ、お前〜〜〜〜〜」
「俺に言うなよ」

先程から杉田はご立腹だ。
ゲームをしてる俺の背後のベッドの上に大の字になってかれこれ1時間。
最初は取りとめのない話をしてたのだが、いきなり論点が変わった。
それというのも。

「なんだよ、『ゆうきゃん』って〜〜っ!なんでそんな可愛い名前で呼ばれてんだよッッ!!通信講座かっ!!」

要するに。

「俺なんて、『自重しない杉田』とか『フリーダム杉田』だぞっ!?なんでだよ!!俺もお前みたいな名前で呼ばれたいっつーんだ!」

まぁ、こういうワケだ。

「なんでって言われてもなぁ。キッカケなんてとっくに忘れたし、俺が呼んでくれって言ったワケでもないし」
「だーーーーー」
バフバフと、ベッドを乱暴に殴る音まで聞こえてきた。
「おい、仮にも俺のベッドだぞ。壊すなよな」
「いっその事壊れろっ」
「おい」

あまりの駄々っぷりにゲームの電源を切り、後ろのベッドに半身圧し掛かった。杉田は足をバタバタと動かしているが、まぁそんな程度でベッドは壊れないだろう。

「お前さ、じゃぁなんて呼ばれたいんだよ?」
杉田の動きが止まった瞬間だった。
そこまで考えてはいなかったのか、無言のまま枕に顔を埋めている。
「智くんはマナカ専用だろ?つか、智くんって呼ばれるお前の姿は正直キモイ」
「・・・・・・」
「ともきゃんってガラじゃねーだろ。変態声優だし」
その言葉に反応したのか、杉田は枕から顔を勢いよくあげ、俺と視線を絡ませた。
「いいや、下品レベルではお前も同じだ!」
「言っとくがな、俺はお前の会話に巻き込まれてんだよ」
「そのワリには楽しそうに喋ってるじゃねーか」
「ま、男だしな。下ネタに走らない男なんていねーだろ。それが、杉田の場合は人三倍以上でかいだけで。だから自重しない杉田、なんて呼ばれんだよ」
「こーゆーキャラなんだから、今更軌道修正できっかよ」
「ごもっとも。いきなり純粋綺麗なキャラになられても困るわ。梶田も戸惑うだろ」
「なんでこそこで梶田の名前が出てくんだよ・・・」
「アニゲラの8割は下ネタでできてるって作家が言ってた」
「・・・・・もういい・・・」
泣いているのか諦めたのか、杉田は再び枕に顔を埋めていく。






「呼び方なんて別にいーじゃねーか」
「呼び名は人気度を表わすんだぞ・・・・」
「ふ〜ん。ゆうきゃん、って呼ばれても別に嬉しいとかないけどな、俺は。けど」
「・・?けど、何だよ?」

枕の隙間から少し顔を動かし、視線が絡む。

「お前のあだ名が『智和』になったら、殺意を覚えるかもしんねー」
「・・・なんだそれ」
「そう呼んでいいのは俺だけだし」
「はぁ?お前、そんな名前で呼んだことあるかぁ?」
「主にベッドの中で」
「―――――ッッ」
「お前だって、俺の事『悠一』って呼んでるぜ?」
「お、覚えてねーよ、ばーか!!」
「ふーん。じゃぁ思い出させてーーーーー」
ぎし、と片足をベッドに乗せるも、非難の声が上がる。
「今日はナシ!!明日のアフレコ早ぇんだよ!」
「知るか。ヤりたい時にヤるのが俺の生き方だ」
「ただの我儘!!」
華奢な杉田の体に跨るも、有無を言わさず枕が飛んできた。その枕からは少しだけ杉田の体臭が漂って、なんだかそれだけで嬉しくなってしまう。
とうとう俺も末期らしい。
「呼び方なぁ・・・。なんで今頃」
「俺はずっと前から思ってたっ!」
「じゃ、俺がつけてやるよ」
「お前がぁ?嫌な予感しかしない・・・」
「智にゃん」
「はいはいはい、鉄板でした!お疲れさまでしたっ!!」
「まぁまぁ、智にゃん」
「お前・・・マジで考えたのか・・・」
そういえば、こいつは異様な程に猫に好かれるのを思い出した。
どういうつもりでそんな猫っぽい名前にしたかは追求するのはやめにするにしても、多分こいつは本気だろう。
「・・・中村。まだ智くんの方がマシなんだが」
「何、俺もその名前で呼んでいいワケ?」
「・・・どうせ、ベッドの中では呼び捨てなんだろ?そのだな、お前だけに呼ばれる名前じゃなくて、俺は皆に呼ばれる愛称が欲しかっただけで。・・まぁ、森久保さんと森田さんは『杉』って呼んでるけど」
「あ〜、じゃぁ智にゃんはナシだな」
考えるそぶりも見せず、中村は言い切る。
「それに」
「あ?」

もうじたばたと抗議しない両足の間に跨り、中村は『いい声』で企む顔を見せつけた。


「お前の事呼び捨てで呼んでいいの、俺だけだもんな」


ニヤリとニヒルな笑みに勝てた筈もなく、俺は今日もベッドに沈んでいく。
明日のアフレコに備えて喉は大事にしたかったのだが、声が出そうになる度、中村は自らの唇で俺の口を塞ぐ。
俺としては声が出せないのはちょっとした不完全燃焼なのだが、これは中村なりの思いやりなのだろう。


「・・っ、ゆ、いち・・っ」


そして、狼は優しく笑うのだ。





◆◆

早いもので、このSSで7作品目となりました。
毎度毎度拙くてすいません・・・。

書きながらいつも中村さんの口調が難しく、アニゲラゲスト回の時の中村さんを参考にしています。
エンカウントでは「〜〜だわ」という口調が多いので、これも使っていきたいなぁとは思ってるんですが。


ちなみに恥ずかしい話なのですが、初めて『ゆうきゃん』という呼び名を聞いた時、遊佐さんの事かと思ってました。(土下座)
小野D×神谷前提→中村×杉田

※ギリギリ16禁です。
  無駄に長いです。




                    『その温もりを知る』
 



「おはようございまーす」

時刻は朝の9時半、俺はまだ誰もいないアフレコ現場に一番乗りだった。
後ろを見やれば、ガラス越しに監督が音響操作をいじりながら転寝しているのがはっきり分かる。あれだけ周りから「寝てください」と言われているのに、仕事熱心な人だ。
誰が決めたわけでもないが所定の位置に座り、台本を捲る。私物やら荷物は楽屋に置いてきてはいるが、一応スマホだけはズボンのポケットに入っている。勿論、本番が始まれば電源は切るが。
今の所、杉田からの反応はない。誰もいない室内に一人。こんな事ならばもう少し杉田といちゃついていればよかったーーーなどと思う。
それから5分もしない内に神谷さんが現場入りし、互いに挨拶をかわす。
「早いね、中村君」
「前科がありますから」
一度、寝坊して遅刻した身としては痛い話だ。しかも、事務所からではなく神谷さんからの電話で起こされた事件でもあるだけに。
「小野さんは?一緒じゃないんスか?」
「ああ、今トイレ行ってるよ。・・・・あたた・・」
「?腰悪いんですか?」
相当痛いのか、神谷さんは体の半身をソファに委ね始める。が、衝撃的な言葉が返ってきた。
「いや、昨夜ヤりすぎて」
「・・・・は、はぁ」
こんな時、どんな言葉が最適なのかは分からないが、答えがあるのならば教えてもらいたい。
「調子に乗らせすぎた俺も悪いんだけどさ。あー、マジで痛い」
「そんなに痛いんですか?」
「あー、攻め側の奴はこの気持ち分からないよねぇ〜」
どこか責められるような目つきで見られるが、身に覚えはない。
「杉田君は華奢なのにいつも平気な顔してるよねぇ」
「あ、いや、俺と杉田はーーーー」
「へぇ?気持ちいいって言ってたのはどの口?」
いつからいたのか、背後にはいつの間にか小野さんがニヤニヤしながら立っている。
というより、次の共演者が来るまでにこの会話をやめなければマズイのではないだろうか。そう思うのに、二人は相変わらずだ。
「小野君、この体格でしょ?あっちもでかいんだよ」
「え〜?かなりほぐしたよ?でも、浩史がもういいからって言うから」
朝から男三人、こんな会話をしていていいのだろうか。
「浩史言うな。あれは、その場のノリ。お前が限界近いの目に見えて分かってたし」
「ああ、気を遣ってくれたんだ?俺の恋人は優しいね〜」
甘いマスクとボイスが神谷さんにだけ向かう瞬間だ。だが、何故かこちらが赤面してしまいそうになる。
「容赦なく挿れるから、痛みを引きずってんだよっ」
「俺はまだまだいけたけど、神谷君が先にギブアップしちゃったからなぁ」
「絶倫っつー言葉をお前にやるよ・・・痛った・・た・・・」
睨みをきかせているつもりなのか、それでも小野さんは神谷さんにゾッコンだ。
「あの、そろそろ他の共演者くるからこの会話はヤバいのでは・・・」
とりあえず、この場で一番の常人だと思われる俺が口を開いてみるが、いつの間にか小野さんは神谷さんの腰のマッサージをし始めている。
「この辺?」
「うぁ〜・・、もうちょっと下・・・」
二人の秘密の仲を知ってるだけに、目の前でアダルトシーンが始まっているようにしか見えない。
「中村君」
「あ、は、はい?」
「杉田君にもアフターケアしてあげなよ?こんなんになるから。下手したら一日起き上がれないのも珍しくないからね。・・あー、そこそこ」
「いや、だから・・・その、俺と杉田は」
「おはよーございまーす。うわっ、朝から何やってるんですか、二人ともっ!」
現場の紅一点である花澤が入ってくるも、それは当然の反応だろう。多分俺が二人の仲を知らなかったとしたら、それに似た反応を示すに違いない。
「疲れてるみたいだからマッサージ。香菜ちゃんもやってあげようか?」
その瞬間、俺は見逃さなかった。
そんな発言をした小野さんを思いっきり睨みつける神谷さんの顔を。
どうやら、神谷さんは叩き落とすような口ぶりを見せてはいても、結構嫉妬深い性格のようだ。
ああ、もちろん、花澤はその提案を丁寧に断ったのは言うまでもない。





「はーい、次ガヤ撮りいきます。花澤さんと豊永さん以外はガヤお願いします」

マイクポジションに立つ二人より数歩下がり、他の出演者が一斉に適当な言葉を喋り出すのだが、どうにも今日の俺はアドリブが効かないらしく、あまり声が言葉にならなかった。適当に「あー」でも「うー」でも喋っていればいいのに、どうにも集中できない。
そんな頃だろうか、神谷さんが台本で口を隠しながら横にスライドするように近づいてきた。
これを機とばかりに、俺は咄嗟に思いついた言葉を口にしてみる事にする。
「あー、腰大丈夫ですか?」
神谷さんは少し驚いたようだったが、さすがはプロだ、間隔を開けることなく、まるでそんな台本があるかのようにすらすらと会話が始まった。
「テストの時はヤバいかと思ったけど、本番始まったらマッサージが効いたのか今は全然平気」
「それは良かったです。それとですね、誤解してるようなんで言っておきたい事が」
「なになに?」
ちらっと外野を見やれば小野さんと視線が合い、彼もそれとなくこちらに近づいてくる。


「俺とあいつ、まだそういう関係じゃないんで」


「「はぁッッ!!??」」

「はい、ガヤ撮りありがとうございましたー。今日の収録は以上です、キャストの皆さんお疲れさまでした」
「お疲れさまでした〜」

「中村君、話があるからトイレっ!!」
「え、あ?」
「うん、俺もトイレ。ちょーっとばかし話があるね、神谷君?」
強引に引きずられる体勢でアフレコ現場を離脱した3人は、他のキャスト陣の困惑の視線には気が付いていないようだった。
「仲いいねー、あの3人」
「杉田さんがいたらもっとカオスじゃない?」
「あの人いたら、ガヤが下ネタ祭りになってるよ」




然して広くもない男子トイレに連れ込まれた俺はというと、逃げ場のない壁に追いやられていたりする。
「中村君、さっきのどういう意味かな〜?」
にっこりと神谷さんが詰め寄ってくるが、どういう意味もなにも、そのままだ。
「いや、そのまんまですって」
「あいつって、勿論杉田君の事だよねぇ?」
これは小野さんだ。
「いや、恋人は恋人ですよっ?ただ、まだ体はないっていう意味で」
「・・・・・」
「・・・・・」
二人の考えるような沈黙が怖い。
「君、30オーバーとっくに超えてるよね?男だよね?」
見れば分かるだろう。世間から言わせれば『おっさん』の類だ。
そして俺はもう逃げ場はないと勝手に解釈し、視線を泳がせたまま頭を掻く。
「その、タイミングが分からないんですよ。あいつは相変わらず下ネタぶち込んでくるけど、そういう気配はないしで。おまけにオススメのAVとか紹介するし、なんかむかつきもするわで」
ここが男子トイレで良かったと思う瞬間だ。
「それに、そこそこ定期的に抜いてるみたいな話もするし、俺だけか!みたいな」
神谷さんと小野さんが、何やら無言で視線を絡ませている。
その表情は「なんで?」にも似た顔だが、俺に言わせてみれば俺の方こそ「なんで?」だ。
沸沸と湧いてくる杉田への感情が爆発しそうになるのを堪え、ただ言葉を口にする。
「たまに思うんですよ、杉田の野郎、本当に俺の事好きなのかとか。泊りに来る時も、ベッドは一つだから一緒には寝るけど、あいつ寝るの早すぎだし。・・でも、その・・キスはたまにするんですけど」

分からなくなる。
杉田という恋人が。






ちょっとした重い沈黙。
それを破ったのは、目の前にいる恋愛道先輩だ。
「それってさ」
「誘ってるよね」
「うん、誘ってるね」
「普通、そんなあからさまに言わないでしょ」
「例えどんなに気心しれた親友でもさ」
・・・・・・・はい?
「つまり」
「中村君が鈍感なだけ」
「なんだよ、これじゃ俺たちがピエロじゃん」
「そういや、二人からそういう話出た記憶がなかったのはそういう事かぁ」
「なんなら、今から杉田君に電話して確認しようか?」
「あーーーっ、それはやめて、ホントやめてッ」
スマホを取り出す素振りを見せる神谷さんの手を思わず両手で握ってしまうが、その手の甲を小野さんに抓られてしまう。
「・・・はい、すんません」
こんな状況とはいえ、小野さんもジェラシーは持ち合わせているようだ。
「こんな事なら、先に杉田君を問い詰めた方が面白かったかもねぇ」
「野次馬根性発揮しないでくださいよ・・・」
「だって、ねぇ?」
「くっつくのも時間の問題だと思って見守ってたのに、なんで先に俺らがヤっちゃってんのさ」
「まぁ、あいつに言わせれば『中村の傍は居心地がいい』らしいですけど」
「誘ってんじゃん!!!!」
「なんで乗らないの!!??」
「敢えて無視!!??」
「いや、嬉しいなぁってだけで、誘ってるとまでは思わなかったというか・・・・てか、本当に誘ってるの?」
それとなく本音の疑問を口に出すが、大きなため息が二つ返ってきた。
「女の子からモテまくってるせいで感覚がマヒしてんのかね、この子は」
「まぁ、男と女ではリアクションとか違うから当然といえば当然かもねぇ」
今度はう〜んと悩む表情に変わる二人だ。
傍から見ている分には面白いかもしれないが、本人達は本気での会話である。




                            ※※※




その晩、中村から

『いくら遅くなってもいいから今晩絶対うちに泊りに来い』

というラインが届いた。
『どうした?』とか『何があった?』と返信しても返事は一切なく、仕方ないからそのまま横浜の自宅には戻らず、中村の家に向かっていた。
着いたのは0時前か、既に覚えてしまっている暗証番号を入力すれば正面玄関の扉は簡単に俺を招き入れてくれる。
そして中村の家に入るなり、俺は言葉をなくす。

「・・・おう、お疲れ」
「お、・・・おう・・・お待たせ・・?」

何故か、ベッドの上で正座している中村がいたからだ。
何故にベッドの上で正座?
もしや、俺を待っている間、ずっとこの体勢でいたのだろうか。
「お前、何やってんの?」
「いいから、荷物置いてここ座れ」
ここ、と指さされたのは、中村の正面だ。つまり、俺もベッドの上で正座になれと。そういう事らしい。
「あ、その前にジャージに着替えろ」
そういう中村も、いつも見ているジャージ姿だ。要は、いつもの雰囲気になれという事なのだろうか。
もう、ほぼ自室のような気がしないでもないのだが、慣れた手つきで箪笥からジャージを取り出し、着替える。それを凝視されている事にも気が付いていたが、どうにも中村の様子がおかしいのでツっこめずにそのままベッドの上に移動し、中村と同じく正座の姿勢をとる。
何があるのかと待ち構えるも、ただ無言の沈黙。
時計の針だけが時間を刻む。
それにいい加減痺れを切らし、詰めようかと思った時にーーーーようやく声が届いた。





「お前、俺の事好きか?」
「?うん。好きだけど?」
視線を逸らせない何かがあった。
「ライクか?ラブか?どっちだ?」
「なんだよ、改まってーーー」
「いいから答えろ」
「なんなんだよ、ラブの方に決まってんだろ」
「決まってんだな?」
「うん」
考えるより先に、口が素直な反応を示している。
「俺達の関係は?」
なんだこれ。
某番組の一問一答か?
だが、中村の視線が真剣すぎたせいで、俺も呑まれてしまっていた。
「・・・恋人」
「俺も恋人だと思ってる。だから」
「だから?」
ずいっと少しだけ近づいてきた。
―――なんなのだろう、この状況は。
ベッドの上で正座になって一問一答して関係性を認識しあって。

―――まさか、な。
こいつは意外にも鈍感だし。誘っても乗ってこないし。
ま、それはそれでいいとは思ってるのも事実だが。


「もうお前の覚悟だとか聞く気はねぇよ。ただ一つ、本気で嫌なら拒絶しろ。それだけだ」


―――そして、真正面から抱きしめられた。


「・・・ちゃんと、聞こえたよな?」
驚きが勝ってしまったのか声にならず、俺はただ大きく頷く事でしか伝えられなかった。

大きな肩。
意外にも柔らかい髪質。
温もりを持つ逞しい両手は背中に回り、中村の温度を知る。
―――本当に知りたいのは、この先にある温度。


「・・・この状況、分かってるよな?・・・分かるよな?」
頷く。
「拒絶する気は?」
「・・わ、わかんね・・・」
「言ったはずだぜ、本気で嫌なら拒絶しろって」
「だ、だから、わかんねって言ってんの!不意打ちでこられても何考えればいいのかもわかんねーしっ」
会話を紡ぐ間に天井が回り、押し倒されたのだと知るに少し時間がかかった。

「俺は、今からお前を抱く」
「――――ッ」
「もうチャンスはやらねー。散々誘っといて今更怖気づくなよ?」





――――気づいてたのか?
いや、それよりも。
・・・・怖気づいてるのはどっちだよ。
なんだよ、お前の顔。
今にも泣きそうな表情しやがって。


「・・・杉田。何、泣いてんだよ。嫌なら拒絶しろって言ったばっかだろ」


―――?
泣いてるのは俺か?
違う、中村だってーーーー


「・・・・しょっぱいキスなんて初めてだ」
「・・・俺も」


それが汗か涙なのかは分からない。
けれど、中村の言葉はどれもが真摯で、何よりも俺を想ってくれていた。

反応を知りたくて誘っていたワケじゃない。
困る顔を見たくて誘っていたワケじゃない。

男だから、表現がこれしか思いつかなかった。
それが悩ませる事になる事も多少想像はできていたが、それでも中村だからこそ。


俺は欲しかったんだ。
―――その『温度』を。


―――拒絶なんてしてやるものか。
そう決めていた。
けれど、中村は俺以上に深く考えすぎていた事は謝る。
悩ませていたのなら、困惑させてしまっていたのなら、土下座でもなんでもしてやる。

でも、この互いに握りしめ合う手だけは離さないで欲しい。


「・・っ、ふ、ぁ・・っ・・」
「もっと教えろ、お前の事」


その手をきつく握りしめれば、それ以上の力で握り返してくれる。
それが嬉しかった。
思わず声が出てしまえば、喜んでくれる。
それが嬉しかった。
これはきっと、嬉し涙だ。

「・・は、バカなのな、お前・・・ん、ぅ・・っ」
「あ?なんか言ったか?」
「・・・何も。」
「バカはお前の方だろ」


――――本当、お前俺の事好きすぎるのな。


そう互いに言い合って、馬鹿みたいに笑って。
体を交わしてるのに痛みとかが分からなくて、ただ今以上に愛しさが込み上げてくるのが怖くなって。
それでも抱きしめ合えば、その手は必ず俺を見つけてくれる。
不安になれば握り返してくれるその温かい両手。
キスを交わしても、纏わりつく銀糸も気になんかならない。もっとくれと強請りたくもなる衝動。

きっと、まだ互いに知らない事だらけだったのだ。
体の反応も、性感帯も、その奥に眠る熱も。


今夜は寝かせねー、なんて言葉が聞こえた気がするが、それを言うなら俺だって寝かせてやるものか。



「・・・ほんと、バカだ」



果たしてそれは、どちらが発した声だったのだろうか。
だが、追求するなんて真似はしない。

この身も心も中村で満たされているなら、それだけで充分なんだ。
だからお前も、俺をもっと欲してほしいだけだ。

――――伝わっていてほしい。

・・・なんて、少女漫画みたいなセリフだ。





完
超高速スピードで土下座。

18禁手前で軌道修正した結果がコレです。(苦笑)
ああ、18禁の中×杉が書きたい・・・。(願望)
多分、次のSSはこの作品の後日談と、中村さん視線の夜になります。(予定)


ちなみにですが、このアフレコのアニメ分かる方いらっしゃいますかね?
神谷さん&小野D&中村さんの3人が折角揃ってるんだから!!という見切り発車で書いた作品です。杉田さんだけが抜けてるからこそできた作品ですね。
多分、5時間ぐらいで書けたんじゃないかな。
あと、花澤さんの名前間違えてたらすいません。女性声優にはあまり興味がないので・・・。
つか、この作品でこの3人が揃っててまもちゃんの出番がないってのもおかしな話ですけどね。(笑)

感想などありましたら嬉しいです。
あと、本当に長くてすいません。
嗚呼、主様。新作ありがとうございます!また妄想が広がります!!
私の拙い作品では毛頭、足元にも及びません。。。

次回作も楽しみにしております。
>>[33]

返信遅くなってすいません!
どうせ誰も読んでないだろーなーと思ってたので嬉しいです!
妄想のお手伝いができていればいいのですが(笑)
そして、はかせさんの作品も是非読んでみたいですwww
次回作も読んでくださると嬉しい限りです。

感想ありがとうございました!
■杉田さん誕生日記念作品■



10月11日。
今日は俺の誕生日だ。丁度仕事も入っていたので現場では色んな人が祝ってくれたのだが。
だが。
何故に俺は今、中村の家で格ゲーをしているのだろうか。
去年はジャージ一式をプレゼントしてくれた。つっけんどんな俺様性格のくせに、何かしら毎年祝って?くれている。
だが、今年はまだ何も渡されていないどころか、誕生日という事を忘れているんじゃないかと思うぐらいに普通すぎる。
これは、気づいていないのか?
それとも、これが「モテる男」のやり方か?
ーーーとか考えていたら、入力コマンドを間違えて自滅してしまった。
「何やってんだよ、杉田」
「悪い悪い、ちょっとぼーっとしてた」
「熱でもあんの?」
「あったら素直に寝てるだろ」
モヤモヤは解消されない。
誕生日の日付が変わるまで2時間を切ったぞ。中村、今年は何もかよ。ーーーいや、物をねだっているワケではない。なのだが、心に穴が空いている気分だ。
そんな俺を察したのか、
「お前、なにさっきからソワソワしてんの?」
なんて事を聞いてくる。
察しろ、バカ。お前は空気が読める男だろうが。
そして中村はスマホの時計を見て、溜め息をつき、ボリボリと慣れない手つきで頭をかく。

なんだ?

「中村、次のステージどこにするよ」
「……あー、その」
「?中村?」
「ったく、こういうのは俺のガラじゃねーんだよっ」
そう言って、中村はジーンズの尻ポケットから一枚の紙を取りだし、俺に手渡してくる。何か思う所でもあるのか、視線は合わせてくれないが。
そして渡された紙は四つ折程度に折られているようで、紙自体は 薄っぺらいペラペラの素材だ。
「なにコレ」
「……その、お前今日アレだろ、だからその、誕生……日?」
ああ、忘れてた訳ではなかったのか。ーーー心の穴が埋まっていく。
「なんで今年に限って疑問符なんだよ。つか、この紙がプレゼント?」
似顔絵とかだったら殴る。
「コレ、広げていいのか?」
「まぁ……好きにすれば?」
なんだそれ。
しかし、誕生日プレゼントに一枚の紙。内容が全く想像できない。
だが、開いて書かれているものを理解するのに……暫し時間がかかった。

「婚姻……届……?」

そこには、中村の名前から住民登録住所、判子まで押してある。空いているのは、その隣の空間、つまりは相手の欄だけだ。

「……え、なに、え?なに、ドッキリ?」
「……杉田さ」
名前を呼ばれて体が跳ねた。だが、中村の視線はブラウン管に向かっている。
「な、中村、コレ……」
そしてまた、中村は頭を掻いた。

「……お前さ、俺だけのもんになれよ」

ーーー時間が止まる。
ーーー 一瞬、心臓すら機能しなくなったと思う程に。

いやいや、冷静になれ。
日本も同性結婚を認めたとはいえ、それはまだ条例レベルでしかも渋谷区在住の人間のみだ。

「これ、どこに提出するつもりだよ?」
「机の上のボードにでも貼っとけ」
「どっちが主夫?」
「杉田の方が料理上手いからお前に決まってんだろ」
そして中村は腰を持ち上げ、逃げるように顔すらも合わせてくれない。
だが、俺はそれを追いかける。
その腰から手を伸ばし、背中から抱きついた。
中村の動きが止まる。
言葉が止まる世界に放り出された気分だ。
そして俺がようやく出せた言葉も、甘い雰囲気を演出できるようなものでもなかった。
中村の鼓動が腕を伝って聞こえてくる。

「……ボールペン、貸して」
「持ってねぇの?今日仕事だったんだろ?」
「中村のボールペンじゃないと意味がない気がする」
「意味わかんね」
そして中村の上半身を抱く俺の腕が解かれ、今度は真正面から抱き締めてくれた。
「……意味、分かるよな?」
「そこまで鈍感じゃねぇよ」
「だから……こういうのはガラじゃねぇって言ったんだ」
確かに、中村は甘ったるいラブラブな雰囲気は苦手だ。ストイックで、その上で愛を求めて教えてくれるのが、俺の見てきた中村だからこそ。
でも。

「……ん……」

キスを交わし、その手には、空欄にはこれから埋まるであろう俺の名前の婚姻届。

「お前を幸せにするとか、一生かけて守るなんてぜってーに言わねーからな」

知ってる。
俺はいつも中村の傍にいたんだから。

「だから、……俺だけのもんになれ。お前だけは誰にも譲らねー」

だから、その覚悟があるならボールペンを貸してやると、言いきられた。
時計を見やれば、あと20分で日付が変わろうとしている。
たったの20分で覚悟を決めろとか、相変わらずの俺様性格健在だ。
だが、俺にはそんな時間なんて必要ない。
中村と共に在りたいと願ったのだから特別な関係になったんだし、まぁ婚姻届には驚いたが、滅多にその気持ちを伝えてくれない中村だからこそ、この紙切れ一枚が中村なりの愛の形であるはずだ。
その上、形に残る愛を机の上のボードにでも貼っとけなんて、監視されてる気分にもなるだろう。
常に己を試し、確認し、心の拠り所を知る。

ーーーお前の隣に存在していいのは俺だけだ。

そんなふうに言われている気がして。


「……中村」
「……あんだよ」
余程恥ずかしいのかそっぽを向いているが、婚姻届を持ったままその顔を引き寄せた。
その目に、嬉しくて堪らない俺が映っている。
中村の目には、今の俺はどんなふうに見えているのだろうか。
「区役所は17時までしか空いてないけど、特別だからな」
そう言って、誓いのキスをした。


「……俺、ディープの方が好きなんだけど」

中村の声は最後まで聞こえなかった。


来年の今日の今頃、俺達はどうなっているだろうか。
また一年、生きる楽しみが増えた。
遅れてすいませんーーーーー!!!

ってわけで、杉田さんの祝生誕SSでした。
見きり発車で書きましたが、いつもと違ってちょっとは大人な雰囲気出せたかなぁ。

ぶっちゃけると、

「……ったく、こういうのは俺のガラじゃねーんだよっ」

という中村さんのセリフが書きたかっただけで。(笑)それが婚姻届にまで発展してしまいました。

中村さんの誕生日は2月なので、その日こそは遅刻しないよう頑張ります(笑)

感想などありましたら嬉しいです。
>>[37] こゆーの好きです。てゆーか眼に浮かぶー。ラブラブが一番。
>>[38]

またも返信遅くなってすいません〜

もう、こいつら結婚しちゃえよ、みたいな感じで書きました(笑)
まぁ、誕生日って事で、いつもとは違う書き方でラブラブさせてみましたw
……ラブラブ、だよね?(笑)
目に浮かぶだなんて誉め言葉をありがとうございますーー!!

いやぁ、やっぱyusg最高ですww

次のエンカウントは11月なので待ち遠しいですが、ゲストが坂口大助さんなので楽しみですw展開によってはその裏側を書こうかな、なんて。

読んでくださり、貴重な感想までありがとうございましたーー!!
遅くなりましたがこちらに年賀の磁石絵(私のアイコン画像になってる奴です)を貼っておきます。
似非中華っぽい感じな服装ですいません。
何で似非中華なのかといいますと
「杉田くんと中村くんは今年申年の年男→猿と言えば西遊記→アニゲラ西遊記を描こうとしたが断念→そういう訳で名残として似非中華服」と言う訳ですサーセンOTL
だけどこないだの奈々様公演で杉田くんが猿やって桃太郎の話なのに西遊記(孫悟空)ネタ?をやったらしいです・・しかもその場面の相手が中村くんだったとの事・・
なんというシンクロ率・・・そしてなんというリアル場面での萌え燃料・・・ステキすぎる。

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