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徹真斎の妄想徒然草子コミュの我が格闘 〜 実録 徹真斎武闘伝

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あと何ヵ月もせんうちに俺も44歳とか嘘みたい
で まぁ 泣き言言ってもはじまらんので これまでの格闘技人生を振り返ってみることにする
特に反省だの今後の展望だのがあるわけではない なんとなく
なので 興味の無い方はブラウザの戻るボタンで(笑)
てか こんなん読まんくていいです(笑)

あ ちなみにタイトルはあの世界的に有名なチョビヒゲのおっさんにあやかってみた
他意はない




今にして思えば 俺がはじめて「格闘技」を意識したのはキックボクシングだったように思う
当時は幼稚園に上がろうか という頃 アニメ「キックの鬼」(恐らくは再放送)とかやってて(笑)

物凄く断片的ではあるものの、試合のテレビ中継を見た記憶があるように思う
当然 選手の顔や名前は覚えてない
親父殿は相撲が好き
そんな中 こちらも恐らくは再放送の「タイガーマスク」だの「空手バカ一代」だのを見て幼少期を過ごす

小学校に上がり 己の運動能力の低さを認識し、親父殿の野球嫌いも手伝って 周りの、日がな一日野球やったり 外で走り回る事に明け暮れる頭の悪い同級生達 から孤立しはじめた頃、俺の前に一人のヒーローが現れる

アントニオ猪木

彼の強さは神々しいまでの輝きを見せて 運動神経に見離された俺に「プロレスファン」への道を開いたのだ

しかしながら 周りの頭の悪い同級生達も俺と同じく 彼の強さに強い憧れを持ち 全国的なプロレスブーム もあって 俺は"隠れファン"になることを強いられた

何故か?

今の子供達には想像もつかないかも知れないが全国的なプロレスブームが生み出した恐怖の遊び「プロレスごっこ」の的になるのが嫌だったからに他ならない

更には 地元の柔道教室への入会を親父殿に激しく勧められたり(頑固で天の邪鬼な俺は頑なに拒否を続けた)とかもあって "運動"からますます遠ざかっていったのだった

小学六年生になろうという春、日曜 昼近くまで寝ているか、自転車で近所をうろつく俺に業を煮やした親父殿は地元の剣道教室に俺を通わせた
弟が この一年前から通いはじめていた(漫画「六三四の剣」に影響されて)ので 親父殿の目には俺が よりふらふらして見えたのだろう
無論 強制的だったので渋々嫌々通ってたもんで 何が伸びるでなく一年間を棒に振る

中学に上がる頃 俺のヒーローはタイガーマスクになっていた
そう 現在四代目が活躍中のタイガーマスク
アニメではない 現実のプロレスラー
その初代が華々しく新日本プロレスマットに登場していた

俺が通っていた中学は部活動への参加が強制されていてさ全員何らかの部活に入部させられる
しかも 部活によっては日曜も練習等に割かれてしまう
まるで軍隊(笑)
そこで俺は どうせ日曜が潰れるなら と姉がかつて所属したブラスバンド部に入部する
俺と姉は四歳離れてて 当然姉はすでに卒業していたのだが
ある日先輩(友人の兄)が からかって来たので ふざけて追い回した
音楽室でだ
で 走り回る最中 俺が机に当たった勢いで別の先輩の管楽器のマウスピースが落ちて 破損してしまう
当然ぎゃんぎゃん責められた
いや 責められるのは仕方がない悪いのは自分だ と思ったものの 一緒に走り回ってた先輩はお咎め無しで俺だけが責められている不条理に納得がいかず 顧問に呼び出された音楽準備室で吐き出した言葉は
「じゃあ辞めます」
だった

まぁ そもそも楽器やる気も薄かったので未練もなかったし(笑)

で 俺は日曜に部活のない 理科部を選んで いじめられっ子への道をひた走る

元々 社交性も低く運動神経に見離されていた俺は元々いじめられっ子だったのだが ここへ来てそれに拍車がかかる

理科部内でいじめられていたのではなく いわゆるDQN 共に目をつけられたのだ
まぁ 体はデカいくせになにかとおどおどしてれば それも致し方無しか

そんなんで俺の "出来れば思い出したくない中学時代"が幕を開ける
日々ふるわれるなんらかの暴力に屈したり屈しなかっり
そんなんで病んだ三年間を過ごした俺は高校へ進学
「高校に入ったら漫研か帰宅部に」
と思っていたのだが 思わぬアクシデントが起こり 俺は考えてもいなかった柔道部に入部するハメに

校舎を出て真っ正面に柔道場があったんだが 道場前で新人勧誘に精を出す先輩に見付からずに帰るなど俺に出来ようはずもなく
「明日見学に来てなー」
という先輩 無視など出来ない だって柔道部だぜ?先輩だぜ?怖いやん?なぁ怖いやんなぁ?
で翌日柔道場へ行くと
「見学に来たらここに名前と住所と書いて貰う事になってんねん」
とノートを広げる
書かねばならない雰囲気
嫌々ながら書き込んだ瞬間
「はぃ 君は今日から柔道部員な」
そんな流れで入部させられた柔道部ではあったが ただのプロレスファンとして燻っていた俺の"格闘への憧れ"或いは"闘う事の悦び"の様なものに火を点ける

いや とはいってもゴリゴリ稽古したとかバンバン勝ちを重ねていったとかではなく 一切なく(笑)
高校三年間 実質二年半か この間公式非公式又は日々の練習も含めて勝った試合は一割に満たない(笑)
高三の夏 引退間際の総体地区予選だったと記憶する
誰が言い出したのかは今をもって不明のままだが誰かが要らん気を遣って
「三年生は最期だから補欠も試合に出してあげましょう ただし 勝敗は試合には関係なく」
まったく迷惑な話である 俺は試合に出るのは嫌なのだ
この時 俺ともう一人(三年生)が補欠要員だったのだが よくわらん理由で試合に出るハメに
俺の相手もまた補欠だったわけだが 市内では向かうところ敵無しの超強豪校
強豪校の常というか この時の相手校もレギュラーチーム以外にA、B、C、Dチームの5チーム編成(レギュラーチームは地区予選には出ない)
そのDチームの最小兵が俺の相手だった
レギュラーではない、上から5番目の更に補欠と言えど そこは超強豪校 そこらの学校の主将クラスの実力者なわけで
誰もが秒殺を予想した 俺の負け 相手の圧勝という形で終わることを予想した
そう 当の俺が まるっきり同じ事を考えていたのだ
ところが だ
開始数秒で投げられ、技ありを取られたものの 押さえ込んでなんとか勝ってしまった
体格的には小兵、大柄な俺が勝って当たり前 しかし相手はDチームと言えど超強豪校 負けて当然
そんなジレンマを残しつつ 恩師の喜ぶ顔を複雑な気持ちで見ていたのを覚えている

この頃はもう新日本プロレスに於ける俺のヒーローはタイガーマスクではなく前田日明に
彼はそれまでプロレスではあまり喜ばれなかったキックと関節技に特化したスタイルのプロレスをやる"リアルファイター"だった
「高校を卒業したら空手を学ぼう」
俺がそう志すのにさほど時間はかからなかった

さて 高校を卒業して普通免許を取得すべく自動車学校に通う
そこで小中学校時代の友達ワイズミンと
「免許取ったら極○に入門しよう」
と話がまとまるも ワイズミンの薄情な裏切りに遭う
免許取らん先から俺に内緒で入門してやがったのだ!
なんという非道!なんという悪逆!
俺は奴の鼻先に人差し指を突き立てて憤然と言い放つ!
「えぇか待っとれよ?! 俺はお前とは違う道場に入門してお前より早く、お前より強くなってみせるからな!!」

かくして、めでたく普通免許を取得した俺は取得後二週間で死ぬほどの事故に遭い生死の境をさ迷うことになろうとは この時知る由もなかったのだ

仕事の帰り道だったんだが 道幅の狭い田舎道を走ってて 軽トラと正面衝突をやったそうだ "やったそうだ"というのは事故の記憶がないのだ どうやら頭を強打したために記憶が飛んでしまったらしい
左膝関節粉砕骨折、腓骨神経圧迫麻痺、鼻骨陥没骨折、とう骨単純骨折、顔面数ヵ所の裂傷(合計13針) 更に頭部をしこたま打った意識不明の大重体 我ながらよく生きてたもんだ
詳細は割愛するが 決死のリハビリを経て 当初最低一年は入院 退院後も障害が残り 車椅子が必要か、良くて杖が手放せない生活を強いられるであろうという医師の見立てを大きく覆す四ヶ月での退院、リハビリも奇跡かという成果を果たす


しかし かといってすぐに運動ができるはずもなく22歳の半ばまで"運動"をあきらめた生活をしておったわけです
とは言え 普段の生活にはなんら支障はなく(後遺症はあった)日々を過ごすうち ふとしたことで 己の体力の著しい減退に恐怖した俺はなんらかの運動をせねばならんと思い立つ
そんなある日 町中で「練習生募集」の看板を見かける
どうやら寸止め伝統空手の道場
当時仲良くして頂いてた職場の先輩と共に見学に行く事に
先輩が空手道場の近くにボクシングジムもあるから こちらも見学に行こうという
俺は気がすすまなかった ボクシングは昔からチンピラがやるもの という認識でいたからだ
更には当時 辰吉丈一郎の活躍(?)のお陰でボクシングをはじめるヤンキーが爆発的に増えていたからだ
案の定ボクシングジムにはヤンキー丸だしの若いヤツしか居なかった
扉を開けて「失礼します」
というと 一番近くにいたヤンキーが
「あ?何? 見学?」
まさかとは思っていたが まさかのタメ口に驚きを禁じ得なかったが 先輩が
「会長さんは居られますか?」
と果敢にチャレンジ!
しかし奮闘虚しく かえって来た言葉は
「あぁ会長 今出ていって…ますわ」
辛うじて出た敬語に笑いを噛み殺しながらその場を辞した
次いで今回の見学ツアーの目玉 空手道場に向かう道すがら先輩の口から出た言葉は
「あのジムあかんなぁ」
奇妙な安心を感じつつ 件の空手道場に
扉を開けると細長い道場で横一列に並んで練習する若者達
そしてその奥にハゲ頭にチョビヒゲで黒い空手着のおっさんが
「ぅわっ インチキくっせぇぇぇ」
とは思ったものの 当然の事ながら口には出せず
見学を乞うと すんなり許可がおりたので 最後まで見学

この時は強くなる気はおろか、段をとる気もなかったのでこの道場でのやんわりとした空気の稽古風景が気に入り、この日の帰り道で既にここに通うことを決意していた

入門してからは楽しく稽古する日々が続いた
基本的に稽古は地味な反復練習だったが 柔道で当たり前の様に経験したこと、体の使い方が柔道とまるで違うことが俺に稽古への欲を持たせた
なにより 共に研鑽を重ねる仲間が居たことが大きかった
入門当初は週のうち月水金が有段者、火木土が段外の稽古日だったのだが ある日 俺1人しか居ない日に普段 有段者を教えている師範代がふらりと訪れ、マンツーマンで稽古をつけて頂いた
めっさしんどかったけど めっさ楽しかった
その日の帰り際 師範代が一言
「お前にやる気があるなら有段者の日に来てもえぇぞ」
なんと!俺は認められた!
まぁ 師範代の真意は定かではないが この日から数年に渡り 俺は週6で稽古に通うことになる

週6で稽古…
それまでの運動嫌いの俺からは想像もつかない日々なんだが 充実していた とにかく充実していた
特に月水金は有段者に混ざり師範代から殺し技を教わり、火木土は師匠から殺し技を教わる
地味な基本稽古と戦慄するばかりの殺し技の反復稽古
これが楽しくないはずがない

ちなみに師匠は当流の空手の他、天神真揚流柔術、日本伝天心古流等を修めておられまして そのおかげで柔(やわら)の技も幾つか教わりました

で また当流に於て中々に偉い人で 総帥から"参段位までは独自の判断での授与"を許されておったそうです
そんな師匠ですが"その実力ありや"と見ない限り昇級、昇段審査の話を持ち掛けない方でして
通常 当流では順調に行けば1年半〜2年ほどで初段(黒帯)を取得できるわけです
しかし俺はというと それまで幾度となく審査を受けるよう言われてましたが 俺自身は白帯から進むつもりなかったんで ずっと固辞しておったわけです
審査のある日は受審者(?)の隣で同じように型をやったりしますが 審査対象てはない とかそんな感じで
そんなある日 師匠が
「お前入門してから何年になる?」
ておっしゃいまして 5年ぐらいですかね と答えると
「わかった」
と二階へ
あ 道場の二階が師匠の自宅なんですな
で 降りて来た師匠が
「お前今日からこれ巻いとけ」
とポイッと茶帯を投げてよこしたんですわ
まぁ前述のように 師匠、その実力ありや と見なければ審査を受けるよう言わん人なんですが
とは言え 言ってしまえば無試験での茶帯への飛び級
俺の茶帯はインチキ茶帯
のフレーズはこの時生まれたのだ

まぁ 人間やはり欲というモノとは縁を切れないようでして…
茶帯で稽古を重ねるうちに黒帯への憧れと渇望がもうむくむくとね(笑)
んなわけで数ヶ月後の昇段審査を受ける事になるわけですが 実は当流、茶帯と初段の間に"初段補"というのがありまして 審査を受けた当初 この初段補に成れた と思い込んでおったのですが 証書を頂くとそこには「初段」の文字が♪
そしてこの間、ワイズミンは某実戦系大流派 極○会館で研鑽を重ねておったわけですが 腰を故障して退会
しかし 数年のブランクを経てなお、武への熱くゴリゴリした思いがくすぶり続け ついには
「もっかい体動かしたいねん」
と当流へ入門
かくして 良き下ぼ… 好敵手を得た俺は 更なる武の道へとのめり込んで行くのであった

この頃に結婚と死別 そしてネットデヴュウを果たすわけですな
結婚やら死別やらは大して面白くもなければ重いししんどいだけの話なんで割愛しますが
まぁ それがあったからこそのネットデヴュウだったりすんですがね

ネットをうろうろしてるうち 武道、空手の個人ホームページに行き当たる
そのホームページの管理人は後々ちょっとオカシくなってくんで(笑)アレなんですが そこでの様々な武道家の皆さんとの出会いが 俺の武道観を大きく変える

様々な武道 その観点から、或いは空手の観点から他の武道をどう見れば良いのか 又 どう見せるべきなのか 他流派の交流の中で俺自身の成長を促したり促さなかったり(笑)
ここで出会った皆さんとは今も繋がって頂いておりますが ありがとうございます 今後ともよろしくお願いします と声を大にして言わせて頂きたい

その後 道場の閉鎖を受けて流浪のインチキ空手使いとなった俺は日々細々と研鑽を続けていく所存であります
と大それた事を言っておくことにします(笑)


おしまいの巻

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