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公開執筆「自己表現術<文章編>」コミュの頭脳VS.仙骨

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書く時間ができたので、続きです。
相変わらずシブいかもしれない内容です。
いちおう前提が終わって、次くらいからもう少し面白い展開部になる予定。





 以上、非常に抽象的に概念を語ってきたので、少し具体的なイメージで語るために、この知情意を再び身体概念と結びつけます。
 かなり遠回りな作業をしていると感じるでしょうが、心や魂を頭脳に還元させないためには、重要なのです。
 心や魂が宿っているのは、頭脳ではない、と言っても、ではどこに宿っているのか、ということが明確にならないと、非常にあやふやな話にしかならないからです。
 思考が頭脳の作業である、ということはすでに書きました。では、感情と意志はどこにあるでしょうか?
 イメージできますか?

 英語では、心(感情)はハートです。心臓ですね。
 日本語でも心臓は、心の臓器と書きます。
 心臓は頭脳のように言葉を用いませんが、たとえば、好きな人といるとドキドキと高鳴ります。胸キュンとか、胸がはずむ、という表現もあります。あるいは、心が圧迫されると、胸がぎゅっと締め付けられる感じがします。
このような心と身体の結びつきを表した現象や日本語表現は、よく人間の本質を表しています。
あるいはストレスで胃が痛くなるタイプの人がいます。これは胸よりやや下ですが、やはり心は胸のあたりとつながっていると考えていいでしょう。
(悩みごとに頭を抱える、頭が痛い、という表現もありますが、これは、思考が混乱して解決方法が見えないときです。
本来、感情や意志のレベルで調整すべきことを、頭で出口を探しているのです。)
誰も「心が痛む」というときに脳を意識してはいません。
身体的にいうと、心は頭脳ではなく、胸の周辺にあると意識したほうがいいのです。

 意志については、ハラとか丹田というものに注目しなければなりません。
 胸よりずっと下のほうです。
 内面的なことを表現するときに、ハラという言葉を使った表現が日本語には多いですね。
「肚を割って話す」「肚が座る」「肚が決まる」「腹が立つ」「はらわたが煮えくりかえる」「肚の探り合い」「腹黒い」などなど。
 胸が「感情」と結びついているとしますと、肚というのは、人間の「意志」と関わります。
 つまり、思考は頭脳に、感情は胸、心臓に、意志は肚にあると考えるとたいへんバランスがいいのです。
しかし、現代では思考だけでなく意志も感情も精神のあらゆることが頭脳にあると漠然と考えている人が多いのです。

 肚ということはよく言われていることなので、さらに焦点を明確にするために、仙骨という骨について語りましょう。
 身体的なことにかなり興味がある人でなければ、仙骨と言われてもどこにあるかを知りません。
 この骨は、身体の中心にあります。
 身体の中心とはどこでしょう?
 まず左右の中心は、経絡では正中線といって、眉間から鼻を通ってヘソのほうに落ちていく線を引くことができます。背中側には背骨があります。これは経絡でも重要な線ですが、武道でも急所が集中する線と言われています。要するに重要なものは、センターに機能を集中しているということです。
 では、上下の中心は? ということになりますが、このことに注意する人はあまりいません。仙骨はこの上下の中心にあります。尾てい骨といえば、皆さんだいたい位置がわかると思いますが、尾てい骨は仙骨の先端です。その上にある手の平ほどの球の一部のようなラインを持つ骨、これが仙骨です。
 腰が大切だという治療法や、骨盤治療法は多いですが、仙骨はその骨盤の中心部にあります。中心に重要なものが集まるということを求めるなら仙骨にこそ本質があるということになります。
また仙骨は背骨の終点を支えている骨でもあります。上半身と下半身をつないでいる骨です。
 (この人体の中心にある骨の重要性に注目し、MRTという治良法[こう表記します]を創始されたのが内海康満先生です。僕もこの方の本をまとめる仕事をして、初めてこの骨を知ったのです。以来、先生とは20年近いおつきあいがありますが、裏表なくいろいろなものを見せていただいています。日々その理論は実証例を増やして発展しています。ここでは、宣伝の意図ではないので、その治良法を詳述することはしません。仙骨の重要性だけを援用させてもらいますが、全く新しい理論であるので、創始者を紹介・明記させていただきます)
このMRTの理論によれば、仙骨は人体全体のバランサーとして機能しています。
 コマが高速で回転するがゆえに倒れないように、人間の直立歩行も、仙骨の発するバイブレーションによって、支えられています。
 直立歩行するロボットについて調べるとわかりますが、性能のいいロボットには、必ず性能のいいジャイロが組み込まれています。ジャイロなしでは、傾斜した面や凸凹した面は歩けません。このジャイロの役割も頭脳ではなく、仙骨が担っています。
 また仙骨は、生命や本能のエネルギーを受信し、調整して送り出す部分でもあります。
 このように頭脳とは、全く違う役割を持つセンターがあるという認識がこれからの時代には、非常に重要なのです。

 従来から、腰、肚、丹田などの重要性を指摘する人がいましたが、これらは個人の感覚に依存する部分が多く、その解釈もバラつきがあります。どこからどこまでが腰なのか、肚なのか、あるいは丹田なのか、明確に答えられる人は少ないでしょう。答えられたとしても、その感覚を他人と共有するのは難しいです。人間の中心は仙骨である、と明確に一つの骨に具体化することによって、いろいろな認識のピントが合うのです。

 ヨガではこの仙骨にクンダリーニという蛇の力が宿っているとしています。これは、いわゆる性エネルギーで、生命を支える本源的なエネルギーそのものと言っていいでしょう。しかし、この蛇の力は強すぎるので、仙骨に眠っています。この蛇を起こして、そのエネルギーを背骨から上部にあげていき、超人的なパワーを得る宗教的な行法がタントラだと大雑把に言っていいのです。
 しかし、これは成功すれば、超人的な能力を得られますが、バランスを失えば、そのエネルギーは精神を破壊してしまいます。このような行法ばかりを行うと性格が歪んで発現したり、発狂することがあると言われています。オウム真理教の事件などは、こういうケースに分類してもいいでしょう。そもそも超人的な能力を得て他人に優越したい、という思いで行動する時点でかなりバランスを欠いている人が多いのです。

 このように仙骨に人間のエネルギーの根源があるという認識は古来からありました。
 頭脳と仙骨、この二つはじつはその機能において、対照的、対立的なのです。そして、この二つの機能の矛盾が生み出していくダイナミズムが人間の精神の現場なのです。このことを理解すると、表現活動の本質が見えてきます。

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