『失恋ショコラティエ』コミュの加藤えれな役水原希子

民放の連続ドラマへの出演は「失恋ショコラティエ」が初めてとなりますね。
初めての連続ドラマで、しかもメインキャラクターとなる役柄を演じさせていただくので、最初は「どんな風になるんだろう？」と不安もありました。最初の頃は、えれなの気持ちをイマイチ掴みきれないこともあって、NGを出すと自分のやることなすことすべてがダメなんじゃないかと思うくらいに怯えていました。でも、現場に慣れ、監督とコミュニケーションを取れるようになるにつれ、NG＝全部ダメということではない、ということがわかってきて。今は緊張せずにリラックスした状態で本番を迎えることが何より大事だと思えるようになりました。フォーカスする部分が変わってきた気がしています。
確かに現場ではいつも笑顔ですし、リラックスされているように見えます。
その分、家ではずっとセリフをしゃべっています(笑)。台本を読んで「ここはこういう解釈だから、普通はこういうセリフ回しだろうけど、違う言い方だとどうなるのかな？」とかっていろんな言い方で練習するんです。お芝居の経験が多くないので監督からどんなリクエストが来ても対応できるように、引き出しを出来るだけ多く持てるようにと、自分なりに頑張っています。

先ほども長いセリフが完璧でした。練習の成果ですね！
そうでしたか？　(セリフが)飛んじゃうこともありますよ(笑)。
演じるえれなにはどんな印象がありますか？
彼女を知るにつれ、純粋で傷つきやすいけど強く生きようとしている人だということがわかって、私の中でも愛おしくて目が離せない、放っておけない存在になっています。爽太くんとの関係に先入観を持たれてしまうかもしれませんが、誰とでもそういう関係になるわけではないし、そこで生きている子では決してないので、見てくださる方にも愛していただけたらいいな、と思っています。これから爽太くんとのことで傷つくことになりますけど、そこも乗越えていってほしいなと思います。

オリヴィエ(溝端淳平)のセリフにもありましたが、実は爽太とえれなはお似合いのカップルなんですよね。
そうなんですよね。私もできればふたりにくっついて欲しいです(笑)。爽太くんはえれなといたら楽しいしラクだと思うんです。えれなは気を遣える人だから仕事の邪魔もしないだろうし、公私ともにいい関係でいられるんじゃないかって思いますから。でも、男の人は紗絵子さん(石原さとみ)のような小悪魔的な女性が好きなんですよね。まあ、かわいいですもん、紗絵子さんは(笑)。爽太くんの創作のインスピレーションの源になるのも紗絵子さんですし、結局、爽太くんの中心には紗絵子さんがいるんですよね。
それでも今後、爽太の中でえれなの存在が大きくなっていきます。
そこで紗絵子さんに勝てる存在になれるか、爽太くんの心を動かせるのかってことですよね。えれなとしては、そうなることを精一杯信じて待つしかないのかなって、思います。私自身も今後の展開を楽しみにしていますが…、紗絵子さん恐るべし、ですよ(笑)。
水原さんは女優業とモデル業を並行されています。今後もこのスタンスでやっていこうと思っていますか？
そうですね。私の場合、モデルを経て女優になったというよりもモデルを真剣にやる中で女優の道が開けたという感じで、女優をやることでモデルの仕事がさらに楽しく、幅も広がってきたように思います。ですから、できる限り両方続けていきたいですし、チャンスがあれば連続ドラマにも挑戦していきたいです。実は、連続ドラマをやる前は、自分がぐちゃぐちゃになっちゃうんじゃないかと不安を感じていたんです。でも、意外と平常心を保てていて「できるかも！」っていう自信がついてきたところです(笑)。

「ぐちゃぐちゃ」というのは？
焦るということに慣れていなくて、台本もゆっくりじっくり読んで覚えたいタイプなんです。忙しい連続ドラマの中で自分がどれだけ冷静でいられるだろうか、と考えていたんですけど、この状況でも自分らしくできるんだってわかりましたし、本当にたくさんのことを学ばせてもらっています。知らなかった自分の一面にも気づかされるといいますか、「こういうときでも私意外と頑張れるんだ」とかって発見があって、自分のことをちょっと好きになれました(笑)。
お話をうかがって、水原さん演じるえれなが素敵な理由がわかった気がしました。改めて、視聴者のみなさまにメッセージをお願いできますか。
私としては引き続きえれなを頑張って演じていきますが、今後、少し辛い展開になっていきますので見てくださる方には寂しい思いをさせてしまうかもしれません。でも、えれなのピュアな部分を感じて応援していただけたら嬉しいです。よろしくお願いします！