TOKI THE INTERVIEWSコミュのレーベル運営についてのインタビューを見ました。法人と法人じゃない場合の違いを教えて下さい。

単純に社会的（企業間）での信用の違いです。

音楽関係に特化し、身近に感じられると思われる中で大きく分けると

①何の登録も必要としない任意団体（フリーマーケットみたいなモンです）
②商店のような個人事業主（個人事業税が掛かる）
③有限や株式での法人企業

この3種です。

まぁ、②でレーベル運営をしているケースは稀だと思いますので、一番多い①と③の違いを挙げると、

①は極論してしまえば「名称のみ」なので社会的実態がない。売上が上がっても個人名義での収入となり、個人での納税となります。レーベル名で銀行口座を作る場合もレーベル名の後ろに個人の名前が入ります。

そういうレベルなので、ただ単にCDを出すとか、リリースに纏わる公演も小さな規模とかでは問題はありませんが、公演が大きな会場だったりすると結局は法人企業であるイベンターを挟まなければ何も出来ません。

要はレーベルとしてやれる「枠」は「社会的信用と比例する」という事です。

もちろん任意団体でも法人企業に報酬を払って上手く使えば何ら問題はありませんが、自社のみでの力となると限界が見える場合がままある、という事です。

そして、まぁ～任意団体クラスのレーベルに良くあるケース、一言で言えば「悪習」なのですが「申告」「納税」をしている団体がまずない。

レーベル運営で身を立てていくという風に考えているなら、申告、納税をしないと収入の証明が出来ない、つまり無収入な男という事になりますからね？これだとローンも組めなけりゃ、クレジットカードも作れない。もちろん銀行とかにも相手にされない。「俺はレーベルの代表だ！」なんつってても社会的な視点で見れば何の信用も無い最低のレベルです。

「ロッカーが納税なんて、ダサい！」みたいに考える輩が多くいるんですが、そんなのは社会通念上、許される訳もなく、ただ単に自堕落でダラしないだけです。

反社会的な事を歌おうが何だろうが、一段高いステージという場所から「俺は、こう思う」みたいな歌を歌うなら、大人として最低限のルールは守れてないと説得力に欠けると思いますね。

ライヴだろうがCDだろうが、自分の音楽を商品化し、販売、利益を得る

これは、どんな大きな企業にも通じる経済の根本です。
これをやるなら「申告」「納税」という社会のルールに則らなきゃダメですよ？
何より貴方自身の為にね。

なんか…いつの間にか「税金払わなきゃダメだ！」みたいになってますが、私だって好き好んで払ってる訳じゃありませんからね？（笑）

まぁ、最初は任意団体で始めて様子見という感じで良いのでは？

2012-08-22 16:35:09