My Dreamland in ARASHIコミュの涙　ー数年前ー

　　　（出愛　http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6164978&id=76698573&comment_count=2　）



　　ミーンミーンミーン

　　
　　　うっせーな・・・
　　　っつーか、あちぃーな･･･
　　　終わんねーかなぁ・・・
　　　なんてグチグチ思いながら撮影をしていたら


　※「はいっ！カットー！」

　※「今のシーンよかったですね」


　※「次の撮影は夜になります！それまで待機でお願いしまーす！！」


　　「「お疲れ様です！」」

　　口々に言いながら散らばっていった･･･


　　　はぁ〜・・・一応終わったのか？･･･
　　　この格好じゃ･･･どこにも行けねーな･･･

　　マネ「あっ！お疲れ様です。車に戻ります？」

　　　「ん？いいわっ　ちょっと外にいる。すぐに戻るから先に行ってて〜
　　　　あっ〜ジュース代ちょーだい？（笑）」
　
　

　　　　ブツブツ言うマネージャーに借りた小銭を持って近くの自販機に向かった


　　　　『ん〜　どれにしようかな･･･ココア！
　　　　　･･･ん〜やっぱりオレンジ？！･･･ぁ･･･でもな･･･』


　　　　やっべー先客ありか･･･
　　　　まぁっいっか・・・

　　　　なんて深く考えないで自販機の前でうなってる子の後ろで
　　　　終わるのを待ってた・・・
　　　　
　　　　って決まんなすぎだろ！ってぐらい目の前の子は決まらなくて・・・
　　　
　　　　「はぁ・・・」

　　　　思わず出てしまった深い溜息・・・

　　　　驚いて振り向いた彼女・・・
　　　
　　　　『あっ！』
　
　　　　白くて小さくて綺麗な手が触ったボタンは・・・



　　　　【冷やし甘酒】


　　　　ガッコーン


　　　　あっちゃー

　　　　って思いながら目の前のこを見ていたら・・・



　　　　ードッキッー

　　　　目に涙を浮かべているその子があまりにも綺麗で
　　　　
　　　　つい見とれてた



　　　　『すみません・・・今取りますね・・・』


　　　　小さな・・・小さな声で綴られた言葉に、出た言葉は・・・



　　　　「ごめん！　それ、俺が貰うから、これで好きなの買い直して？！」


　　　　って半ば強引に【冷やし甘酒】を奪った


　　　　目の前の子は困った顔をして受け取ろうとしなくて・・・

　　　　『だ、大丈夫です・・・』

　　　
　　　　消えそうな声で言うから
　　
　　　　「（笑）これ！俺飲みたかったやつだから・・・
　　　　　ちょうどいいから（笑）　ね！好きなの買いなね」

　　　　と言いながら自販機にマネージャーから借りた小銭を入れて
　　　
　　　　「じゃっ！」


　　　　車に戻るために歩き出した



　　　　『ちょ！ちょっと！』


　　　　その子は必死に呼び止めようとしていたけど・・・

　　　　俺はお構いなしに手を振って車に戻ったんた

　　
　　　　じゃないとこのドキドキがあの子にバレちゃうんじゃないかって･･

　　　　こんなにドキドキしたのっていつぶりだろう
　　　
　　　
　　　　なんて思いながら
　
　　　　そっと振り返ってみたら･･･



　　　風があの子の長い髪とスカートを揺らして通り過ぎていった


　　　その姿があまりにも綺麗で更にドキドキして

　　
　　　“また　会いたいな･･･”


　　　　なんてガラにもなく思った･･･



　　　　車に戻ると

　　　マネ「？どうしたんですか？変な顔してますよ？」

　　

　　　　「へぇっ？！　そんなに変な顔してる？」
　　

　　　マネ「はい！　で？なんで【冷やし甘酒】？（笑）」


　
　　　　「ん〜？・・・なんとなく？（笑）　時間・・・
　　　　　まだまだだよね？･･･寝るわ･･･」



　　　マネ「（苦笑）　はい･･・　時間になったら起こしますね。
　　　　　　　どこかに出かけられるよりマシですからね」



　　　　「････････」


　　　　マネージャーのイヤミをスルーして
　
　　　　目を閉じたら･･･さっきの君の表情を
　　　
　　　　思い出した･･･


　　　　綺麗だったな･･･可愛かったな・・・


　　　　そんなことを思い出してたら、いつの間にか眠りについていた･･･



　　
　　（夜の撮影・・・http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=78201030&comm_id=6164978　）