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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】 敵基地攻撃の愚:

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中国は対日攻撃できるミサイルを千以上、北朝鮮も200−300以上実戦配備。敵基地攻撃でこれらの何発を破壊できると思うのか。中国・北朝鮮が報復せず黙って甘受するとでもいうのか。ぼこぼこにされる。にもかかわらず岸田、高市候補が提言。
2021-09-14 07:3911


・日本での案是保障政策に関する発言はあまりに軽々しい。自分の提言する政策が何を意味するか、あまりにも無責任ではないか。
・その代表的なものの一つは「敵基地攻撃」である。
 「相手から殴られる前に殴ろう」というのは通常考えられる概念である。しかし、それを実施した時にどうなるかを考慮しないあまりに無分別な考えである。
・敵基地攻撃を実施した時に、相手国の基地を全滅させるわけではない。
 例えば中国への攻撃を考えてみよう。中国は日本を攻撃しうる中距離弾道ミサイル、短距離弾道ミサイル、クルーズミサイルを1200以上配備していると言われている。これらの何発を破壊するというのか。敵基地攻撃を行っても、対日攻撃能力を実質的にほとんど減じていない。かつ核兵器も搭載しうる。日本が敵基地攻撃をしても、相手は黙ってみているとでも思うのであろうか。
 北朝鮮も200−300発の中距離弾道ミサイルを保有している。中国に対すると同様の論理が働く。
・核兵器時代において、核兵器保有国同士の戦略は「相互確証破壊戦略」である。「相互確証破壊戦略」は「核兵器を保有して対立する2か国のどちらか一方が、相手に対し先制的に核兵器を使用した場合、もう一方の国家は破壊を免れた核戦力によって確実に報復することを保証する。これにより、先に核攻撃を行った国も相手の核兵器によって甚大な被害を受けることになるため、相互確証破壊が成立した2国間で核戦争を含む軍事衝突は理論上発生しない」とする考えである。
・軍備がほぼ均衡という時に使う戦略が「相互確証破壊戦略」である。つまり自分から攻撃するということを排除している。
 ましておや、ミサイル配備数、核兵器開発度合い等で劣っている国が優位に立つ国に「敵基地攻撃」を考えようとするのはあまりに馬鹿げている。
・唯一意味があるとすれば、米国が日本に攻撃させて相手の基地に若干の打撃を与える位である。
・乱暴な比喩でいえば、機関銃で構えている舞台に、最初に鉄砲で攻撃できる能力を持とうというごときである。
参考1:「岸田文雄氏 敵基地攻撃能力「有力な選択肢だ」 中期防見直しで「防衛費増」にも意欲」(東京新聞9月13日)
岸田氏は13日に外交・安全保障政策について記者会見し、弾道ミサイルを相手国領域内で阻止する「敵基地攻撃能力」の保有について「有力な選択肢だ。国民の命や暮らしを守るため、ぜひ議論したい」と述べた。
 岸田氏は「第1撃をイージス態勢で防いだとしても北朝鮮はわが国に届くミサイルだけで500発600発の膨大な数を用意している状況を考えた時に2撃での備えを考えなければならない」と指摘。「これは第1撃とは違いまして、憲法あるいは先制攻撃との兼ね合いについてもしっかり整理した上で考えていく」と述べた。
 さらに岸田氏は、中期的な防衛装備の詳細を定める2019〜23年度の「中期防衛力整備計画」を見直す考えを示し、「結果的に防衛費は増額になる」と述べた。
 「わが国をめぐる安全保障環境を考えた時に島しょ防衛、ミサイル防衛、宇宙サイバーさまざまな課題において、状況はますます深刻化している。国民の命、暮らし、自由独立を守るためにしっかりした態勢を作らねばならない。あるべき防衛態勢を考えなければならない」と強調。
参考2:高市早苗前総務相が出馬表明 経済政策「サナエノミクス」掲げる 自民党総裁選 (東京新聞9月8日 )
自民党の高市早苗前総務相(60)は8日、国会内で記者会見
◆新たな日本国憲法制定に力
 安全保障を巡っては、無人機や極超音速兵器の登場に危機感を示し、「迅速に敵基地を無力化するということを早くできた国が、自分の国を守れると思う。安倍内閣では敵基地先制攻撃と呼ばれていたが、私は迅速な敵基地の無力化と呼ぶ。これをするためにも法整備が必要だ」と、敵基地攻撃を可能とする法改正に取り組む考えを明らかにした。

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