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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【色平哲郎氏のご紹介】 消費減税し、富裕層や大企業には増税して、格差が広がった責任をとらせる

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リベラルは共闘下手? 論客に「味方」から批判
朝日新聞 2019年7月10日

参院選で、野党は与党に共闘で対抗しようと必死だ。一方、争点の消費税ひとつとって
も政権批判の知識人は意見がまとまらず、「身内」どうしで反発し合う。左派、リベラ
ルが一枚岩になれないのは、なぜなのか。

立命館大学の松尾匡教授(理論経済学)は、安倍政権への厳しい批判で知られる左派の
論客で人気も高い。しかし、「自民や維新の協力者と同じ主張を取り続けた」などとた
たかれることが、しばしばある。

これらの批判は、政権支持派からではない。味方。リベラル、左派と呼ばれる人たちか
らの舌鋒(ぜっぽう)だ。

松尾さんに直接聞くと、苦笑しながら、批判は気になる様子だった。

「安倍政権以降、景気が改善した事実はある。それが内閣支持率の落ちない理由で、左
派はアベノミクスを超える政策を主張しなければならないと言っているだけ。なのに『
安倍政治の礼賛者』と批判される」

アベノミクスを超える政策とは、松尾さんの考えでは一つには消費減税。

「経済的に苦しむ浮動層が、なんとなくアベノミクスに流れている。消費減税し、富裕
層や大企業には増税して、格差が広がった責任をとらせる。ポピュリスト競争になるの
は忌避すべきものではない」と話す。

逆に「全国民に批判されても消費税を上げるべき」とリベラルの立場から主張するのが
慶応大学の井手英策教授(財政社会学)だ。

「消費税に反対する左派やリベラルは日本くらい。先進国は消費税を財源に給付で格差
を小さくしてきた。反緊縮財政こそ左派の主張です」と言う。「せっかく与党が消費税
を2%上げるなら、われわれはその使い道をラジカルに変えるんだとなぜ言わないのか


井手さんも、激しい批判の矢面に立たされることがままある。井手さんの著書『富山は
日本のスウェーデン』は厳しい非難にさらされた。左派系週刊誌は、女性の犠牲でなり
たつ保守的な土地柄を誤認している、と批判した。

減税派の松尾さんは「日本に左派の反緊縮運動を」と著作で繰り返し訴えているし、増
税派の井手さんも「消費増税をテコに、介護や幼児教育など暮らしを徹底して支える」
ことが、むしろ主張の主眼だ。ざっくり言えば、立場はそう変わらないのではないか?


■「多様な理想」、実現する難しさ

著述家の浅羽通明さんは「左派やリベラルは知識人。頭でつながっている人たちです。
自分が一番頭がいいと思っているので、衝突する」と厳しい。逆に「政権支持派は胃袋
でつながっている。権力についていることが目的化しているので、いや応なくまとまる
。自分を殺せる」

じつは頭VS.胃袋。左派対右派、リベラル対保守の構図にさえなっていない、という
わけだ。

冷戦中の米国で、肉体労働をしながら在野の思想家として書き続けたエリック・ホッフ
ァーは、当時の左派知識人がたたきあうのを念頭に「知識人とは人に自分の意見を傾聴
されたい人のこと。無視されるより迫害されるほうを望む」と書いた。

「権力の側は、権力についていることじたいが至上命令」(松尾さん)であるのに対し
て、左派やリベラルは、「格差を小さくして平等な社会を実現する」(井手さん)とい
う理想を胸に抱く。多様化した時代に、理想は人の数だけある。その多様さを多様なま
ま大事にするのが左派、リベラルの「理想」であり、また難しさだろう。

反体制活動でたびたび逮捕され、1989年の民主革命でチェコスロバキア連邦大統領
になった劇作家のハヴェルは、かつてこう語った。

「知識人とは、もともといつでも、戦う前からすでに敗北しているもの、永遠なる敗北
を宣告されたシジフォスのごときものであり、勝利している知識人なんぞというものが
うさんくさいのです」(『ハヴェル自伝』)

多様な理想を掲げる者は多数派になり得ない。常に少数者であるはずだ。「自己の敗北
によって勝利する」。ハヴェルはそう語ったのである。負けたとて、それがどうした風
が吹く。
(編集委員・近藤康太郎)

https://digital.asahi.com/articles/DA3S14089896.html?rm=150

==

「左派リベラル派が勝つための経済政策作戦会議」

松尾 匡 (著)、「ひとびとの経済政策研究会」 (著)

青灯社 2019・6・20

緊急出版! 欧米で大注目、反緊縮政策のススメ
リベラル派は安倍政権の景気対策に敗けてきた

◇ 財政赤字や円の暴落は心配無用! 財政危機論は新自由主義のプロパガンダ。
◆金融緩和、法人税増税や富裕層への増税で財源を作る。
◇経済・雇用を最大の関心事とする若者たちが政治に求めるものとは。
なぜ安倍政権の支持率が高いか。雇用改善など経済データで見事に解明。
◆格差、最低賃金、増税、社会保障……気になる問題のひとつひとつに注目し、
緊縮ではなく「お金を使うリベラル政治」の像を有権者と野党議員らに提案する。
◇反緊縮政策は森永卓郎、池田香代子、山本太郎の各氏をはじめ、経済学者、識者、政
治家に賛同が広がる。

【内容】
I なぜリベラル派は負け続けているのか
若い世代の関心は「景気・雇用」/今出現しているのは古典的「窮乏」
リベラル派はなぜ勝てないのか/「お金を出しませんよ」に反対する世界の民衆
欧米の派手な反緊縮政策/消費税を上げずにすむ根拠は?

II 反緊縮の経済政策マニフェスト
消費税を上げない/雇用創出・最低賃金の大幅引上げ
法人税の優遇措置をなくす・富裕層に増税/財政危機はまやかし
地方でも常に仕事が続くインフラ事業を/教育・保育の無償化、介護、医療の充実

リベラルが何度も失敗を繰り返してきたのは、「景気拡大反対」「脱成長」のイメージ
があったから。
長期不況や小泉構造改革などで失業した人、あるいはやっと職にありついた人たちには
自分たちが救われないとしか聞こえない。左翼とかリベラルのイメージが嫌われたとい
うよりは、「なるべくお金を使いません」という倹約的なイメージが嫌われていた。こ
の現象は世界中で起こっている。
安倍総理の経済政策は本当はどちらかと言えば緊縮。国民の生活のためにお金をたくさ
ん使いますという姿勢はかなり疑わしい。しかし左派側がもっと景気の良い対案をアピ
ールしないせいで負けている。


ネット上の書評、以下

==

きわめて具体的で衝撃的だ

著者にはすでにさまざまな著書があるが、本書はもっともリアルで具体的、日本の政治
に強いインパクトを与える可能性がある。
本書の第1部は、なぜ安倍内閣の支持率は下がらないのか。安全保障や外交、内政の個
別政策では不支持が上まわるが、全体としては支持率が高い。多くの識者がこれを不思
議におもって、野党が頼りないからとか、あいまいな理由をあげている。その秘密は経
済政策にある、と本書は生活の向上と安倍支持率の対応を鮮やかに解明している。経済
生活が以前よりややではあるが向上しているのだ。これがこれまで野党が負け続けてき
た原因だという。リベラル派はこれを認める覚悟が必要であろう。
しかし、安倍の政策は、株価を上昇させたが、依然、緊縮的、新自由主義的であり、限
界がある。
ここを左派、リベラル派は突破口にしなければならないと説く。その具体策が第2部の
政策マニフェストだ。
消費税を5%にし、大企業、富裕層にたいして増税をおこない、金融緩和を実施、財政
出動をおこなって格差是正、社会保障を拡充させる。財政赤字にならないか、という不
安にたいして、心配無用という。国債を増発しても財政危機を招かないメカニズムを、
説得的に説明してくれる。安倍を批判する経済学者の珍しい見解だが、見事なものだ。
反緊縮策は今日、欧米では大躍進しているそうだが、日本での反応はまだまだといった
ところのようだ。山本太郎が人気上昇中で、参院選にむけて寄付金を2億円以上集めた
といって注目されている。その山本はこの著者、松尾氏を信奉して政策に取り入れてい
るようだ。さらに野党の他の政治家が同調していくと、日本は大きく変わるにちがいな
い。

コメント(1)

利権誘導型の安倍自公政権、これは、経済利権にありつけるだけで、支持を増やし、政権についている。
日本人は、明治時代から、自由に目覚めたが、お金や権益に弱く(それが自由だと思っている)、また実際の選挙では、学者の理論、日本の将来より、地縁・血縁・職縁などで、投票している。選挙区が、小さいほど、この傾向が強い。
日本に真の民主主義は育たない。
徳治政治でああれば、中国のような一党独裁のほうがいいかも。

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