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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】 盆石展案内

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【孫崎享のつぶやき】
盆石展案内:「盆石」は黒うるし塗の盆上に自然石と砂状の白石等で景色を作るもの。千二百年の伝統。景色は日本各地の代表的な風景等を題材、例えば、「駿河 三保の富士」「京都 天の橋立」「奈良 芳野川」等。3月5日から無料展覧会。平成記念美術館ギャラリー
2022-02-14 07:038


「盆石」は黒うるし塗の盆の上に自然石と砂状の白石などで景色を作るものです。

伝説では千三百年、清原流においては流祖以来千二百年の歴史を持つ日本固有の文化です。
景色は、多く日本各地の代表的な風景、歌に詠まれる名所等を題材としており、お手本は、各流派によりちがいますが、例えば、「駿河 三保の富士」「京都 天の橋立」「奈良 芳野川」「兵庫 布引滝」「淡路 絵島」「宮城 末の松山」「近江 石山」「箱根湖水」「日向 青木原」「尾張 尾張富士」等、また、季節をあらわす「春の盆」「雪の盆」等、そのほか、山水画や詩に読まれる中国の景色「瀟湘八景(しょうしょう はっけい)」「寒山寺」等、流派によっては、「出陣の盆」「帰陣の盆」「婚礼の盆」というのもあります。

各流派によりいろいろ違いますが、古くから伝わる流派には少なくとも数百景、お手本があります。

手法は、匙や羽根、篩や箸などを使い、あられと呼ばれる大粒から粉砂糖状の白石等を自然石に配し、滝、山、川、雷、波、雨、雪、などを表現します。霧を表現するには、所定の木の板とそのための羽根を使います。

歴史的に見ますと、古来伝わってきた盆石は特に明治以降、様々に分派し、創意が加わり変容を遂げています。それだけに、原点にもどり、古来の正統な盆石を現時点で確認しておくことが極めて重要であると思われます。

現在、古来かわらぬ盆石を伝えているのは、清原流、細川流、石州流です。令和四年の現在、三流派を数えるのみとなりました。清原流盆石(四十九世)、細川流盆石(九代)、石州流盆石(九世)です。この度この盆石各家元が一同に会し、ともに力を合わせ、未来へそれぞれの技と伝統を正しく伝えるとの意図のもと、「正統な盆石流派の会」が結成されました。この古来の正統な盆石の家元の結束は盆石の歴史始まって以来のことです。

これを記念して平成記念美術館ギャラリーで2022年春、「盆石―平安時代から伝わる技と美」展が開催されることになりました。盆石展のあと、展示される全作品(景)を載せ、記録として残す図録を作成する予定となっております。そしてこの図録により一人でも多くの盆石を知らない方々に、本当の盆石の姿を知っていただきたいと願っております。展覧会に参加いたします正統な相阿弥流盆石は、残念ながら先代で絶えました。最後の御弟子が作品をご披露されます。五百年伝わってきた相阿弥流盆石の生きた景は、図録に残ります。

 盆石は打つ(制作する)ことを楽しみ、鑑賞した後は全てを崩して消し去り元の石と砂にもどします。
このように盆石は、平安時代から続くもののあわれに通じる日本古来の伝統文化です。以下 盆石展の案内をいたします。

題名:盆石展「盆石―平安時代からつづく技と美」:各流派家元等が会場で制作したものを展示
日時;2022年3月5日から4月8日
場所;平成記念美術館ギャラリー(株式会社平成建設)、東京都世田谷区桜3-25-4
入場料:無料 

コメント(2)

孫崎先生は、こんな「盆石」にまで、造詣が深いのですね。知りませんでした。盆石の伝統。
>>[1]

同感です。
孫崎享氏は最高の知識人のひとりだと思います。

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