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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】 随想71漫画「ピーナッツ」と禅

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【孫崎享のつぶやき】
随想71漫画「ピーナッツ」と禅
2021-11-22 08:502


漫画「ピーナッツ」は1950年に開始され彼の死2000年まで続き、今日でも過去の漫画が様々な場所で紹介されている。インターネットの「Go Comics」は初期の作品{Peanuts Begins}と「Peanuts」を紹介している。世界で最も読まれた漫画であろう。漫画の主人公は犬のスヌーピーであろう。次いで飼い主のチャーリー・ブラウン。勉強も運動も苦手であり、野球でもいつも負けている。チャーリーの女友達がわがままなルーシー。ベートーヴェンをおもちゃのピアノで演奏するシュローダー。スヌーピーの兄弟でカリフォルニアの砂漠で暮らすスパイク等が登場する。作者チャールズ・M・シュルツの妻に言わせれば、登場人物各々に作者の要素が反映されているという。従って、登場人物は様々な行動、時に問題な行動をとるが、基本的に登場人物は暖かく描かれている。

「ピーナッツ」はアメリカ社会で大変な影響力を持ち、スヌーピーは1968年以降米国NASA宇宙飛行士のマスコットになり、アポロ10のコールサインはスヌーピーで、船長のコールサインはチャーリーブラウンであった。漫画家Tom Batiukは「明るい表面の下に、我々誰もが経験するが、あまり認めたがらない脆弱性や不安がある。こうした感情を分かち合うことで、シュルツは共通の人類性を示している。それこそ偉大な芸術の究極的目的出ると述べている。
「ピーナッツ」は人間性を描いているだけに、様々な人が「ピーナッツ」の持つ哲学性に取り組んでいる。チャールズ・シュルツ著、谷川俊太郎著、枡野敏明監修『心をととのえるスヌーピー』は一方にスヌーピーの漫画を掲げ、一方にそれに該当する「禅語」を示している。

 ここで取り上げられる禅語を見てみよう。

 「喫茶喫飯」;暮らしの中に「けじめ」をつける。
 「而今」:今を一生懸命に生きる。それがみたいにつながっていく。
 「時時勤払拭」:汚れに気づいたら、その都度きれいに心を磨く
 「前後裁断」:昨日は昨日、今日は今日、明日は明日、
 「懈怠比丘 不期明日」:明日を頼らずに、今日を生ききる
 「日々是好日」:晴れた日も雨の日もかけがえのない一日
 「無分別」:比較して物事を考えることから卒業する
 「柳緑花紅」:それぞれのありのままこそ真実。違い、個性を認め合う
 「元来不識」:比べた途端に、問題にとらわれてしまう
 「処々全真」:「ウソ」のない自分」で堂々と日々を送る
 「木鶏鳴子夜」:他者と違うことを恐れない
 「一水四見」:見る人によって物事が違って見えることをおそれない
 「名利共休」:外にではなく自分の心の充足に目を向ける。

 でも、この本の曹洞宗・枡野住職の「禅語」の解説より、「ピーナッツ」の漫画の方がはるかに説得力があり、深淵に思えるのをどう考えたらいいのだろうか。

コメント(1)

ピーナッツは、日本のサザエさんのようなものかな?時代を超えて愛されるのは、そこに、人間賛歌、ひとえの深い愛と教訓を見るわけで、やはり、禅のむつかし漢語より、視覚に訴えて、記憶がしやすい、漫画のほうが、訴追力があるということですかね。

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