孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】ツイッター発信能力を見れば維新躍進、立憲低迷は十分納得。

【孫崎享のつぶやき】
ツイッター発信能力を見れば維新躍進、立憲低迷は十分納得。政治家フォロアー維新は１位橋下、４位吉村、14:松井、他方立憲ほぼなし。8位蓮舫、20位原口。広告費も最早インターネットが新聞・テレビの上。政治家もネット発信能力が不可欠。「負けに不思議な負けなし」
2021-11-04 06:4411

１：ツイッター・フェイスブック等のソーシアル・メディアは現在政治の景色を変えている。これを明確に示したのが２０１６年の米国大統領選挙で、ツイッター等を操ったトランプが大統領にえらばれた。ソーシアル・メディアの発達がなかったら、トランプ大統領は誕生していなかったであろう。

２：今日人々の情報入手は伝統的なテレビ・新聞からツイッター・フェイスブックに移行している。これは宣伝費のシフトでもわかる。
　２０２０年の媒体別広告費を見てみよう。
　　　　　　　　媒体　　　　　　　　　費用（億円）　　　　　　　構成比
　　　　　　　　新聞　　　　　　　　　３６８８　　　　　　　　　６．０
　　　　　　　　雑誌　　　　　　　　　１２２８　　　　　　　　　２．０
　　　　　　　　ラジオ　　　　　　　　１０６６　　　　　　　　　１．７
　　　　　　　　テレビ　　　　　　　１６５３９　　　　　　　　２６．９　
　　　　　　　　インターネット　　　２２２９０　　　　　　　　３６，２
　　　　https://www.dentsu.co.jp/news/release/2021/0225-010340.html

③当然ながら、政治もソーシアル・メディアの影響を強く受ける。
　過去出会ったら起こらない現象が、ソーシアル・メディアをうけて、新たな流れを作っている。

（１）検事総長就任阻止
　黒川弘務氏は、安倍政権と強いつながりを持っていたが、賭けマージャン疑惑でソーシアル・メディア上激しい批判を受け、予定された検事総長への就任が阻止され、2020年5月22日東京高等検察庁検事長を辞任した。

（２）横浜市長選
　横浜市は従来自民党が強い地域である。この市長選に現職の国家公安委員長であった小此木氏が議員を辞職し、市長選に立候補した。小此木氏は個人的に菅官房長官と密接な個人的関係をもっており。菅首相が支持表明を行った。ここでも、菅・小此木氏関係がソーシアル・メディア上激しい批判を受け、小此木氏は敗北した。この敗北が菅首相の退陣につながる。

（３）静岡県補欠選挙
　静岡県は伝統的に自民党が強い選挙区であるが、ここでも静岡県知事選挙ともからみ、自民党候補が敗れた。

（４）衆議院選挙での甘利幹事長が小選挙区で敗れる。

（５）維新の躍進
　上記の減少はインターネットで世論が急激に動いたことが大きい理由である。

３：ツイッターでのランキング
１；橋下徹　　　2,675,310
２：河野太郎　 2,403,375
3：安倍晋三　 2,297,633
4：吉村洋文　　 1,181,273
5：小池百合子　　 923,011
6: 鳩山友紀夫 815,439
7:東国原英夫 731,921
8: 蓮舫　　　　　　527,109
9:菅義偉 488,994
10: 山本太郎 450,826
11:佐藤正久 442,974
12:森　まさや 438,231
13:岸田文雄 412,551
14:松井一郎 401,208
15:世耕弘成 284,016
16:熊谷俊人 280,438
17:高市早苗 278,855
18:片山さつき 266,267
19:竹中平蔵 265,924
20:原口一博 261,535

４：ツイッターで一定のフォロアー数を持つことは簡単にできることではない。特定の職に就いている人（首相等）は別にし、努力をしなければならない。受け取り手に魅力を感じさせる何かがなければならない。維新の政治家はその努力をしているのであろう。

上記を見れば、維新の政治家は極めて高い発信能力を持ち、立憲は低い。ある意味今次選挙結果を見事に反映している。