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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】2021-10-10 08:026

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経済安保という愚と時代錯誤。新たに設けた担当大臣の下、技術流出の防止等を主体とする経済安全保障を推進。相手は中国。だが“優れた論文”の国別シェアで中国は1位で世界シェアは24.8%。日本のシェアは2.3%。互いに流出止めたらどちらが−を受けるか。



A-1 事実関係 岸田首相所信表明演説
「新たに設けた担当大臣の下、戦略物資の確保や技術流出の防止に向けた取組を進め、自律的な経済構造を実現します。強靱なサプライチェーンを構築し、我が国の経済安全保障を推進するための法案を策定します。」
B;評価
・上記の経済安全保障の最大の骨子は、「技術流出の防止」にある。
 中国は民主主義と異なる「全体主義的体制」を強め、その実現のために軍事を強化している、したがってこれらの目的に資する技術の流出を抑えようという思想である。
・こうした考えは、日本の研究および技術水準が世界のトップクラスにあり、中国の上に厚路の考えを基礎としている。
 それはある時期には該当した。
 分野別に引用された数がトップ10に入る“優れた論文”をまとめた時の国別シェア(文科省の「科学技術・学術政策研究所」報告書を見てみよう。
1997年―99年の平均シェア
      順位    %
  米国    1   42.8
  英国    2    8.4
  独     3    6.8
  日     4    6.1
  仏     5    4.9
  加     6    4.0
  伊     7    2.9
  中国   13    1.4
 全世界での日本のシェアは4.9%である。他方中国は1.4%である。
 日本が機微と判断する研究の対中供与を止め、中国がそれに対抗手段をとっても、日→中の流れの方が中→日よりも圧倒的に多い。従って苦しいのは中国である。
 しかし、情勢は変化した。
 国名   2017年―19年の平均シェア
      順位    % 
  中国    1    24.8
  米国    2    22.9
  英国    3     5.4
  独     4     4.5
  伊     5     3.3 
  豪     6     3.0
  加     7     2.8
  仏     8     2.6
  印     9     2.5
  日    10     2.3 
 日本は2.3%のシェア、中国は24.8%のシャアである。相互に交流が止まったとして、苦しいのはどちらか。日本である。
 サプライチェーンの問題を見てみよう。
 CIAのWORLD FACTBOOK、単位兆ドル(切り捨て)、購買力平価ベースでは、中国25,3、米国19.3、インド9,4、日本5,4であり相手の経済のサプライチェーンに入って利益を得るのは日本である。
・何故こういう馬鹿な政策が出たか。
 日本国内には「嫌中」が謳歌し、日本中が中国情勢を客観的に判断できないことが、こうした政策を生み出したと言えよう。

コメント(4)

孫崎さんの近著「アメリカは中国に負ける」にある通りですね。
アメリカの尻について、アメリカの言う通りばかりしている日本は、取り残される。
「失われた20年」がはっきりとわかりますね。
「登り坂の中国」
「落ちていく日本」

 「日本国内には「嫌中」が謳歌し、日本中が中国情勢を客観的に判断できないことが、こうした政策を生み出したと言えよう」。

 「自民党」の政調会長(公約の作成責任者)が「高市早苗」ですからね。
 「憲法改正」「敵基地攻撃能力の増強」「新自由主義」と、岸田首相(宏池会)の「理念」とかけ離れていきますね。
自分の理念を生かせないで、人の操り人形になるだけの総理になんか、どうしてなりたいのだろう??
すーちゃんさん、ハローMさん
「イイネ」をありがとうございます。

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