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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】 台湾海峡周辺で米中が戦えば、米国が破れる。

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「台湾海峡有事を想定した18のウォーゲームの全てでアメリカは破れている」(グレアム・アリソン・ハーバード大学ケネディ行政大学院の初代院長ら)
2021-02-18 08:523


軍事的に米中が尖閣諸島周辺で戦争すれば、今や、米軍が負ける状態が到来している(その1)。
ランド研究所は、カリフォルニア州サンタモニカに本部を持つ米国屈指の軍事研究所である。ラムズフェルド元国防長官、ライス元国務長官、カールッチ元国防長官、ブラウン元国防長官、モンデール元副大統領等がランド研究所に関連している。米国で最高の軍事研究所と言っていい。
このランド研究所が二〇一五年、「アジアにおける米軍基地に対する中国の攻撃(Chinese Attacks on U.S. Air Bases in Asia、An Assessment of Relative Capabilities, 1996–2017)」と題したレポートを発表した。主要論点は次の通り。
○中国は軍事ハードウエアや運用能力において米国に遅れを取っているが、多くの重要分野においてその能力を高めている。
○中国は自国本土周辺で効果的な軍事行動を行う際には、米国に挑戦するうえで全面的に米国に追いつく必要はない。
○特に着目すべきは、米空軍基地を攻撃することによって米国の空軍作戦を阻止、低下させる能力を急速に高めていることである。
○一九九六年の段階では中国はまだ在日米軍基地をミサイル攻撃する能力はなかった。
○中国は今日最も活発な大陸間弾道弾プログラムを有し、日本における米軍基地を攻撃しうる一二〇〇のSRBM(短距離弾道ミサイル)と中距離弾道ミサイル、巡航ミサイルを有している。
○ミサイルの命中精度も向上している。
○滑走路攻撃と基地での航空機攻撃の二要素がある。
○台湾のケース(実際上は尖閣諸島と同じ)は嘉手納空軍基地への攻撃に焦点を当てた。台湾周辺を考慮した場合、嘉手納基地は燃料補給を必要としない距離での唯一の空軍基地である。
○二〇一〇年、中国は嘉手納基地攻撃で嘉手納の飛行を一〇日間閉鎖させることが可能であった。
○二〇一七年には、中国は嘉手納基地を一六〜四七日間閉鎖させることができる。
○ミサイル攻撃は米中の空軍優位性に重要な影響を与える。それは他戦闘分野にも影響を与える。
○空軍を多くの基地に分散させるなどして、中国の攻撃を緩和することができる。
○米中の軍事バランス
台湾周辺 南沙諸島
一九九六年 米軍圧倒的優位 米軍圧倒的優位
二〇〇三年 米軍圧倒的優位 米軍圧倒的優位
二〇一〇年 ほぼ均衡 米軍圧倒的優位
二〇一七年 中国優位 ほぼ均衡
尖閣諸島の軍事バランスについては、空軍力がもっとも重要である。仮に米軍機が中国軍機よりはるかに勝っていたとしても、滑走路を破壊されればもう終わりの状況が作られている。
6−2:軍事的に米中が尖閣諸島周辺で戦争すれば、今や、米軍が負ける状態が到来している(その2)
 グレアム・アリソン(1940年生まれ)は『決定の本質――キューバ・ミサイル危機の分析』(, 1977年)で高い評価を得、ハーバード大学ケネディ行政大学院の初代院長で、安全保障面で最も影響力を持つ学者である。彼は『フォーリン・アフェアーズ』に「新しい勢力圏と大国間競争」と題する論文を書き、次を記述した。
「台湾海峡、南シナ海での有事といった特定の軍事シナリオを巡っては、中国が軍事的に先んじている可能性もある。
 2019年に、ロバート・ウォーク国防副長官(当時)とペンタゴンの主要な国防ぴランナーだっかデビッド・オチマネクは、水面下で実施された最近のウォーゲームに関するサマリーを発表した。オマチネクの言葉を借りれば、基本的に「ロシアや中国と戦争すればコテンパンニやられる」というのがメッセージだった。
 ニューヨーク・タイムズが伝えたように、「台湾海峡有事を想定した18のウォーゲームの全てでアメリカは破れている」
6−3:軍事的に米中が尖閣諸島周辺で戦争すれば、今や、米軍が負ける状態が到来している(その3)
 ニューヨーク・タイムズ紙クリストフ著「どのようにして中国との戦争が始まるか(This Is How a War With China Could Begin、Sept. 4, 2019)
最近、台湾海峡を舞台での、中国を対象とする18のウォーゲーム中、18で米国が破れたと知らされた(I’m told that in 18 of the last 18 Pentagon war games involving China in the Taiwan Strait, the U.S. lost)
 ニコラス・クリストフは、ジャーナリスト、1990年、天安門事件に関する報道で、ピューリッツアー賞国際報道部門を受賞。

コメント(4)

なるほど・・それで、最近は、アメリカも同盟国を重視するようになってきたんだ。
もう、アメリカ単独では、なにもできないな。
日本の独立のチャンスでもある。
>>[1]

長年、政府の首脳部は、アメリカに卑屈に迎合。それがアメリカ側の不当な圧力をいっそうひきだしている・・・

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