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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【色平哲郎氏のご紹介】 100分de名著  「商品」に振り回される私たち #後半

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日本、スペイン、イタリア、タイ、ポルトガル、韓国、ポーランドを含む20か国以上では2100年までに人口が 半分以上減少し、中国の人口も今後80年間で現在の14億人から7億3000万人に減ると予想された。
一方でサハラ砂漠以南のアフリカの人口は、現在の3倍の約30億人に増加する。2100年にはナイジェリアの人口 は約8億人に増え、インドの11億人に次いで2位となる。
■新たな多極化世界 出生率の低下と高齢化により労働年齢人口が激減することは、多くの国にとって大きな課題となる。例えば、 中国の国内総生産(GDP)は2050年までに米国を抜いて世界1位となるが、2100年までには2位に戻ると予測され る。 インドのGDPは3位に上昇し、経済規模では日本、ドイツ、フランス、英国が上位10か国にとどまる。インドネ シアが12位につけ、ナイジェリアは現在の28位から10位以内に入るとされる。
ランセット誌のリチャード・ホートン(Richard Horton)編集長は、「21世紀の終わりまでには世界は多極的 になり、インド、ナイジェリア、中国、米国が覇権を握る」とし、今回の論文は「地政学的な勢力の抜本的な 変化」のあらましを述べているとコメントした。 https://bit.ly/35qTBql
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台湾の人口、初めて減少 2020年に出生数急落 https://bit.ly/38tazG9
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韓国の人口、同国史上初めて減少 https://bit.ly/2XqWpPD == ハイチ革命は、まず第一に奴隷革命としては世界史上で唯一の成功例である。 第二に、その結果誕生したハイチ共和国は、世界史上はじめての黒人共和国となった。 第三に、西半球では米国につぐ二番目の独立国となり、その後のラテンアメリカ諸国の 独立の口火をきった、、、 革命勃発当時には黒人人口は50万を数えていたが、内戦の10年間のうちにその三分の1が 犠牲となった。 労働力不足を補うためにトゥサンはアフリカからの黒人奴隷の輸入を黙認し、 そのかわりハイチに到着するやいなや彼らを解放した。 そして資本や技術の点でもトゥサンは当面は白人やムラートに頼らざるをえないと判断し、 白人の帰島を奨励したり、さまざまの優遇策を設けたりした。 不在地主に対しても、プランテーション収入の四分の1は彼らのためにとっておかれた。
一時的には白人・黒人・ムラート間の人種偏見も表面的には減少し、 この再建策が成功するかにみえた。 しかし、ここからトゥサンの悲劇が始まるのだった。 ジェームズによれば、ロシア革命におけるレーニンとは対照的に、 トゥサンは何でも一人で決める性格で、腹心の部下にすら自分の計画を話さなかった。 部下の黒人将校にすら分からないことが黒人民衆に分かるはずはなかった。 奴隷身分から解放されはしたものの、黒人たちはプランテーションに緊縛されたままだった。
また、賃金が支払われ、鞭打たれなくなったというものの、もとの主人のもとで、 あるいは新しい主人のもとで働かなければならなかったのである。 結局は、トゥサンは自分の計画をハイチ革命の力の基盤である黒人民衆に共有させることに 失敗したために、やがてナポレオン期フランスのワナにはまり、その壮大な実験を試みる十分な 時間を与えられることなく、最期の時をフランスのジュラ山中で迎えることになるのである。 http://www.js3la.jp/journal/pdf/ronshu24/ronshu024_01Aoki.pdfC・L・R・ジェームズのハイチ革命論 奈良大学 青木芳夫
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1938年初版序文「ブラック・ジャコバン」C・L・Rジェームズ 1789年フランス領西インド植民地サンドマングは、フランスの海外貿易の3分の2を供給し、 ヨーロッパ奴隷貿易の最大の市場となっていた。 当時の経済生活の不可欠な部分であり、世界最大の植民地であったサンドマングは、 フランスの誇りであり、他の帝国主義諸国すべての羨望のまとでもあった。 そのサンドマング社会の全構造は、50万人の奴隷の労働を基盤としていた。 1791年8月、つまりフランス革命勃発とサンドマングへのその波及が始まった2年後、 奴隷たちは反乱をおこした。 この闘争は12年間つづいた。 反乱奴隷たちは、現地の白人、フランス国王軍、スペインの侵略、6万人におよぶイギリス遠征軍、 ナポレオンの義弟ルクレール率いる同規模のフランス遠征軍をつぎつぎに打破した。 そして1803年のナポレオン遠征軍の敗北が、今日にいたる黒人国家ハイチの建設という 帰結をもたらしたのである。 この反乱は史上唯一の成功した奴隷反乱であり、克服すべき困難を数多くかかえていたことは、 この反乱が含む意義の巨大さを明証している。 仲間が100人いてもたったひとりの白人のまえでさえ恐れおののいていた奴隷たちが、 みずからを組織し、当時最強のヨーロッパ諸国を打破しうるような人民へと変容していった過程は、 革命闘争とその成就における偉大な叙事詩のひとつである。 なぜ、いかにしてこの変容が生じたのか、これが本書の主題である。 歴史上しばしば観察される現象ではあるが、この史上無二の偉業の個人的リーダーシップは、 ひとりの人物の働きにそのすべてを負っていると見なされる。 トゥサン=ルヴェルチュールがそれである。 「世界人物伝」においてボーシャンは、トゥサン=ルヴェルチュールを、非凡な人物が輩出した この時代のもっとも注目すべき人物、と呼んでいる。 その登場から状況が舞台から彼を引き離すまで、すべては彼の独壇場だった。 それゆえハイチ革命史のほぼすべては、彼の業績と政治的個性の記録であるといっても 過言ではない。 1789年から1815年までの歴史の舞台を踏んだ人物のなかで、ナポレオン自身を除けば、 このニグロ、45歳まで奴隷であったこの人間ほど偉大な者はいないこと、そして後述の本文が このことを証明するであろうことを、筆者は信じている。 しかしながら、トゥサンが革命を生みだしたのではない。 むしろ革命がトゥサンを生みだしたのである。 こういったところで、いまだ真実にはほど遠いであろう。 歴史を書きつづけることが、ますます困難になってきている。 神の力あるいは人間の弱さ、キリスト教あるいは神授権をもつ王たちの悪政などを、 諸国家の滅亡や新しい社会の誕生の要因と見なすことは容易である。 このような素朴な観念は、物語風の論述へと歴史家を進んで向かわせることになる。 タキトゥスからマコーレー(「イギリス史」など)、あるいはトゥキュディデスからグリーン (「イギリス国民小史」など)にいたる伝統的に著名な歴史家たちは、 科学者というよりはむしろ芸術家であった。 きわめてわずかしか見ていないからこそ彼らは、きわめてみごとに書くことができたのである。 今日では当然の反応としてわれわれは、社会諸力の人格化としての偉大な人物を、たんなる、 あるいはほとんど経済的宿命の手中にある道具のような存在としてとらえる傾向をもっている。 しかし、しばしば真実はそのいずれにも存在しない。 偉大な人物が歴史をつくるが、歴史そのものがそれを可能にしたともいえるのである。 偉業をなす自由というものは、その人物が所属する環境の必然性によって制限される。 これらの必然性と実現性の限界を、全体であれ部分であれ、すべての可能性について記述すること こそが歴史家の真のつとめであろう。 革命においては、絶えまなく幾世紀を通じてゆるやかに蓄積されたものが、火山のように爆発する。 そして流星のような閃光と奔流が意味をなさぬ混沌をつくりだすので、 もし観察者がそれを革命を生みだした地下の揺動の投影としてつねにとらえていなければ、 無定見な気まぐれやロマンチシズムにおちいることになろう。 筆者はそれを分析するだけでなく、当時の経済諸力、政治や社会 さらには集団および個としての人間の類型、社会が沸騰点にあるがゆえに流動的 という特異な時点における環境の強力な反動、などをその運動のなかで明示しようと努めた。 分析は科学であり、実証は歴史という芸術である。 現代の激烈な抗争は、過去の諸革命の本質を見きわめることを以前よりもずっと容易にした。 それゆえ、偉大なイギリスの著述家のように、かろうじて詩情のみをともなうような平静さで、 歴史的心情を再生することは不可能なのである。 平静さとは今日、(俗物的人間に)生来のものか、あるいは故意にでっちあげた人格に よるものなのか、いずれでしかない。 それは、フランコの重砲隊の砲声や、スターリンの射殺隊の騒音や、明瞭さと影響力を そなえつつある革命運動のすさまじい叫びが、より明確かつ執拗に聞こえてくる 海辺の郊外の静穏さといったものである。 それが現代であり、このような時代の産物であるがゆえに本書には、 いくらかの熱望と焦燥がこめられている。
筆者はそれをけっして悔いてはいない。 本書は革命史である。 もし異なる状況のもので書かれたならば異なる書物となったであろうが、 よりよいものとなったとはかぎらないであろう。 C・L・Rジェームズ 「ブラック・ジャコバン」 監訳 青木芳夫 1991年 大村書店
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