ディープステートは公的国家を操作することを求める非公然組織。軍・情報機関等が構成。米国国民の48%存在するとみなす。NYT紙トランプの様な者と戦う為に存在するとの論評。 2020-11-10 07:562 1:トランプ大統領は、自己の政策が抵抗に会う時、米国には「ディープステート」が存在し、トランプ大統領の政策実施を阻止していると発言してきた。 2: 「ディープステート」は主要メディアにも言及されている。Oct. 26, 2019、ニューヨークタイムズ紙はワシントン大学教授Margaret O'Mara(ペンシルバニア大学博士取得)の「“ディープステート”はトランプの様な人と戦うために存在する(The ‘Deep State’ Exists to Battle People Like Trump)との論評を掲載している。その他、ニューヨークタイムズ紙には「Trump’s War on the ‘Deep State’ Turns Against Him」(2019年10月)「Trump’s War Against ‘the Deep State’ Enters a New Stage」(2020年2月)等がある。 ワシントン・ポストは「真の“ディープステート”は官僚でなく企業権力だThe real ‘deep state’ is about corporate power, not entrenched bureaucrats」November 16, 2019の論を掲げている。他にFive myths about the deep state -があり、Wash Post acknowledges existence of deep state, asks god to bless it等の記事がある。 ウォール・ストリートジャーナル紙を見れば、「米国民主主義は“ディープステート”に依存 American Democracy Depends on the ‘Deep State’」「Anatomy of a Deep State」がある。 基本的に、トランプのように大統領に選ばれた者が、特定政策を遂行しようとする時、これに抵抗する勢力が、制度的(緩やかな連携を含む)に存在することについては、ほぼ一致しているとみられる。 3:ABC29 April 2017,によれば、“ディープステート”を政府の政策を秘密裏に操作しようとする軍・情報機関・政府職員と定義しその存在を問うたのに対し、48%が存在するとみなし、35%が単なる陰謀論としている。 4:こうした場合ウィキペディアはとりまとめとして便利なので、これを見てみたい。 (1) 日本語版 ディープステート(deep state)は、アメリカ合衆国の政治が陰で操られているとするもので、影の政府や国家の内部における国家と重複する。政治システムの中に共謀と縁故主義が存在し、合法的に選ばれた政府の中に隠れた政府を構成していることを示唆するもの。 作家のMike Lofgren氏は、「政府の一部とトップレベルの金融と産業の一部の混成連合で、公式の政治的過程を通じて表明されたかのように、被統治者の同意に基づかずに米国を効果的に統治することができる」と考えている。 この言葉はもともと、トルコの比較的目に見えない国家機構(情報機関、軍、治安、司法、組織犯罪の中のハイレベルな要素で構成される)や、エジプト、ウクライナ、スペイン、コロンビア、イタリア、イスラエル、その他多くの国における同様の疑惑のネットワークを指すために作られた。(2)英語版抜粋 ・ディープステートは国家の指導部と独立し、自己の目的追求のために権力ネットワークで構成される政府の一部。 ・ディープステート構成可能なものは、軍、秘密情報機関、秘密警察、政府機関等。 ・ディープステートの目的にはこれまでの国家体制の継続を含む。 ・選挙で選ばれた者の政治目的に反対する形で機能することもありうる。 ・政府内の政府という表現は古くから存在する概念。・ディープステートは公的国家を操作することを求める非公然組織。