ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【色平哲郎氏のご紹介】 「これからの世界」を生きる君に伝えたいこと❶

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
それまで、私はマリ(共和国)という国の優等生として、自尊心を持ちながら生きてきました。もちろん、母国の歴史にも誇りを抱いていました。こんなこと言うと、いかにも嫌みな感じですが、マリの中では比較的恵まれた環境に育ち、学業も猛勉強していたので、それなりに自信を持っていたわけです。ところが、いざ外国に出てみたら、そういった尊厳がすべて崩れ落ちる経験を余儀なくされたのです。
最初のショックは、留学のためにマリを出た初日にやってきました。中国に向かうのに先立ち、フランスのパリに2、3日滞在する機会があったのですが、そこで街を歩くうちに違和感に気づきました。現地で道路やトイレを清掃しているのは、アフリカ系の移民ばかり。若い私は、同胞たちが、わざわざパリに移住してトイレ掃除に従事しているなどとは、まったく想像していませんでした。どうやらパリでは、アフリカ系の人たちが低賃金で苦しい生活を送っているようなのです。
「こんな理不尽って、許されていいのか」
今から考えれば、そうやって掃除をしている人たちにも、母国に送金して子どもを育てるなどの事情があったのだとわかります。
しかし、学生だった私はそうしたことを考える余裕もなく、同じ祖国を持つ自分が全否定され、丸裸にされたようなショックを受けました。初めて自分の限界を感じ、アイデンティティが無視され、尊厳がゼロになったような気がしました。これを世間では「カルチャーショック」と呼ぶのでしょうが、私にとっては「ヒューマンショック」と呼ぶに等しいほど、人間としての価値観を揺さぶられる一大事でした。
「自分は本当に人間なんだろうか。
人間として認められているのだろうか」
たった数日の滞在でしたが、拭いきれない大きな疑問を抱いて呆然としていたのを記憶しています。中国に渡ってからも、さまざまな偏見や誤解にも直面しました。「君の国では、木の上で生活しているの?」そんな質問を受けるのは日常茶飯事でした。
中国だけが特別だったわけではなく、日本でも似たような経験を何度もしています。
そんな経験をして良かった、とは言いません。
ただ、「自分自身が認められるにはどうしたらいいか」を考えて行動する大きなきっかけになりました。思えば、私は失われた誇りを取り戻すために、今までがむしゃらに生きてきたのかもしれません。
【はじめに 「これからの世界」を生きる君に伝えたいこと ウスビ・サコ 京都精華大 学長】
=====================
深夜のコンビニ。レジに立つのは、コンビニオーナーと外国人留学生。そこに、夜遅くまでサービス残業をして帰宅する途中のサラリーマンが来店する。彼が手にするのはコンビニ弁当。そこにある野菜は、技能実習生が働く農家で採れたものである。そしてその弁当を作ったのは、弁当製造工場で働く外国人留学生。
彼の自宅にはアマゾンで買った商品がいくつかあるが、その商品を作ったのは技能実習生あるいは外国人留学生、配送センターで仕分けをしたのは外国人留学生。彼の自宅へその製品を届けたのは、残業代ゼロで働かされるドライバー。彼は3、4時間の睡眠をとった後、また会社に出勤する。
これがこの国で見られる光景である。なんと不幸であることか。
【第5章 外国人労働者 ー現代の奴隷労働 「人間使い捨て国家」明石順平 角川新書】
======================
追悼 D・グレーバー 59歳
・膨大な数の人間が、本当は必要ないと内心考えている業務の遂行に、その就業時間のすべてを費やしている。
・まるで何者かが、わたしたちすべてを働かせつづけるためだけに、無意味な仕事を世の中にでっちあげているかのようなのだ。
・こうした状況によってもたらされる道徳的・精神的な被害は深刻なものだ。それは、わたしたちの集団的な魂を毀損している傷なのである。けれども、そのことについて語っている人間は、事実上、ひとりもいない。
・自分の仕事が存在しないほうがましだとひそかに感じているようなとき、かりそめにも労働の尊厳について語ることなど、どうしてできようか。
2015年の1月5日、新年初の月曜日ーーつまり、ロンドンの住民の大半が冬季休暇から仕事に復帰する日
ーー何者かが、ロンドンの地下鉄に掲示されていた数百の車内広告を取り去って、元々の小論「ブルシット・ジョブ現象について」(2013)の引用からなる、一連のゲリラポスターにとりかえてしまった。(以上は)そこで選ばれていた一節である。
【デヴィッド・グレーバー 「クソどうでもいい仕事の理論」 p12 岩波書店】
========================
○米国が日本の医療分野への開放圧力を水面下で強めている。
日米の未解決な経済問題で唯一残っている分野だ。
米国は「日本の製薬企業や医療機器メーカーも世界と伍して戦うために外資系と資本提携している。国内企業を守るという大義名分は消えている」と強気だ、、、
(OJ)編集後記 「集中」 2020年8月31日
========================
ノーベル賞経済学者バナジー教授  Prof. Abhijit Banerjee
〈我々経済学者が言いたいのは、もう成長戦略にこだわるのはやめましょうということです。成長戦略がうまくいく科学的根拠はないからです、、、研究によれば、既に裕福な国の経済成長は、基本的に国家戦略には左右されないようなのです〉
ノーベル賞経済学者バナジー教授「日本は成長戦略にこだわるな」
https://bit.ly/2Zl8xTz
・・・日本は輸出国ですから、世界の経済成長が減速すれば日本経済も減速するでしょう。それを日本が変えることはできません。
=============================
追悼 D・グレーバー 59歳
「資本主義が実際に終わりつつあるという見通しに直面した時、、、最も常識的な反応は恐怖である。わたしたちはもはや、よりマシである選択肢を想像することができないために、いまあるものにひたすらしがみついているのだ」
デヴィッド・グレーバー「負債論」
追悼 D・グレーバー 59歳
「じぶん自身を解放するためにわたしたちが最初になすべきこと、それは、ふたたびみずからを歴史的な行為者、世界の出来事の流れに変化をもたらすことのできる民衆とみなすことである。歴史の軍事化が剥奪しようとしているのは、まさにこれだから」
デヴィッド・グレーバー「負債論」訳者あとがき
追悼 D・グレーバー 59歳
(書評より)mffor Nta
規制緩和は、実際には新しいルールの策定であるとする考え方は意外だった。 一般的には市場の自由が広がると捉えられるが、実情としては、例えば、強力な企業が市場を独占する事を認めたに過ぎない。 そもそも市場は、国家という治安維持によって成り立ち管理運営は官僚が握っている。一般的な「自由」とは、決められたゲームの中での自由度でしかない。本来の自由、つまりゲームを作るという、創造的自由は官僚に集中しておりほとんどの人は通常疎外されていると指摘する。 官僚制と暴力の密接な結びつきも、意外な発見だが納得させられた。
デヴィッド・グレーバー「官僚制のユートピア」テクノロジー、構造的愚かさ、リベラリズムの鉄則
追悼 D・グレーバー 59歳
(書評より)Arsen Mania
西洋は存在しなかった、という衝撃的なセリフを読むことになる本書は大変興味深い事例を教えてくれる本である。 表題にある民主主義については水平性によりその本質的なものが確保されるべきであり、権力をはじめとする垂直性的なものとの相性の悪さを指摘している。 また、本書の最後にある付録及びあとがきも秀逸なので是非読んで頂きたい。
デヴィッド・グレーバー「民主主義の非西洋起源について」「あいだ」の空間の民主主義
(書評より)風に吹かれて
過ぎ去った歴史に「もし」はないのだけれど、スターリンが猜疑心に埋没した指導者でなければ、毛沢東が自分の存命中に共産主義中国を完成させようとしなければ、フルシチョフがスターリン批判を行ったときアイゼンハウアーがソ連と対話する根性を持っていたならば、あるいは、日露戦争にロシアが日本に敗れず、日本を恐れず第二次世界大戦の早期に参戦していたならば、そもそも日本が日露戦争に敗れていたならば、などなど、世界は、日本は、違う姿になっていたのかも知れない。
「冷戦 ワールド・ヒストリー」(上)O.A.ウェスタッド
==========================
==========================

コメント(1)

歴史に、IFはないけれど、こんなことを考えてみるのも、秋ですね。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見 更新情報

孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング