孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】「フジと産経の世論調査で不正、両社調査業務を委託。調査は千名対象。

再委託企業は半数の5百担当。内各回１００以上を架空回答入力。ちなみに5月８－１０日共同は内閣支持41.7、不支持43.0、同時期産経支持４４、不支持４１％。各社が不支持多数を出している中、支持多数と発表
2020-06-20 07:04
・今日世論調査は、投票を行っている国々において極めて重要な意義を有している。
・現に、今日、安倍政権の支持率が急落し、安倍内閣の存続すら疑問視されてきている状況にある。
・大手メディアの各新聞社、TV局がほぼ毎月内閣支持率を発表してきている。多くの国民は、各メディアが責任をもって世論調査を行っていると思ってきた。
　具体的内容を読売新聞「フジと産経の世論調査で不正、架空回答２５００件…全放送と記事を取り消し」で見ると次の通り。
① フジテレビと産経新聞社は、両社などで実施している「合同世論調査」で、調査業務を請け負っていた企業でデータの不正入力が見つかったと発表
② データを不正入力していたのは、両社が調査業務を委託していた「アダムスコミュニケーション」（東京都品川区）から再委託を受けていた「日本テレネット」（京都市中京区）。
③ １回あたり全国の１８歳以上の男女約１０００人を対象に行っており、日本テレネットは、毎回半数の約５００件を担当
➃コールセンターの現場責任者が、２０１９年５月から今年５月までの計１４回、実際には有権者に電話で質問をしていないにもかかわらず、架空の回答を入力していた。不正は調査１回当たり１００件以上、１４回で計約２５００件に上り、全調査件数の約１７％が不正データで占められていたことになる。
・つまり１０００サンプル中、自由に操作は１００以上．このことは１０数％を自由に変えられることを意味する。かつ直近の５月調査では安倍内閣支持が多いと報告。各社が内閣支持率を落としている中で、逆に増やす結果を出す。
・各社は、どのような形で世論調査を行っているか、この機会に明確にすべきである。
・最近の各社の支持率は次のとおりである。
世論調査
　会社　　　　　日時　　　　　　　　支持（内は前月）　　不支持
　共同　　　　　（5月8～10日）　　41.7【40.4】　　　　43.0【43.0】
日経テレ東　　　　　　　　　　　　４９％（前回比＋1）４２％（±0）
産経・FNN　　　９、１０両日　　　４４．１（＋5.1） 41.9(－2.4)
NHK　　　　　　15日から3日間　３７（－２）　　　４５（＋５）
朝日　　　　　　１５，１６　　　　　33（41）　　　　　47（41）
毎日　　　　　　２３（６日）　　　　27（40）　　　　　64（45）
朝日　　　　　　２３，２４　　　　　29　　　　　　　　52
共同　　　　　　29～31　　　　　　　39.4　　　　　　　45.5
　　　　　　　　30・31日　　　　　　36.4％、　　　　　52.5％
時事　　　　　（郵便、月末締め切り）　３８％、　　　　　６１％
信濃毎日　　　３０、３１日　　　　　１８・６％」、　　不記載