孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】景気動向、当然悪化の指数

：３月景気動向指数速報値で前月比４・９ポイント低い９０・５と、１１年６月以来、８年９か月ぶりの低水準。数カ月先の景気を示す「先行指数」が前月比８．１ポイント低下の８３．８。下落幅は比較可能な１９８５年１月以降、過去最大。
2020-05-13 06:07
A-1　事実関係１「３月の景気動向指数９０・５…８年９か月ぶり低水準、東日本大震災以来の下げ幅」（読売）
・３月の景気動向指数（ＣＩ、２０１５年＝１００）の速報値で一致指数は前月よりも４・９ポイント低い９０・５と、１１年６月以来、８年９か月ぶりの低水準。東日本大震災があった１１年３月以来の大きな下げ幅。・一方、数か月先の景気を示す先行指数は８・１ポイント低い８３・８に急落し、０９年６月以来、１０年９か月ぶりの水準まで下がった。下げ幅は比較可能な１９８５年１月以来、最大。新型コロナウイルスの感染拡大が企業や消費者の心理に影響。
A-2　事実関係２「景気基調悪化、8カ月連続に　3月の動向指数　リーマン前後に次ぐ長さ」　（毎日、12日 20時）
・内閣府が12日発表した3月の景気動向指数（CI、速報値）は、景気の現状を示す一致指数（2015年＝100）が前月比4・9ポイント下落の90・5。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の抑制で、下落幅は東日本大震災があった11年3月の6・3ポイント以来の大きさ。下落は2カ月連続、11年6月の89・3以来8年9カ月ぶりの低い水準。
・一致指数の推移から機械的に決める基調判断は8カ月連続で、景気後退の可能性が高いことを示す「悪化」。悪化の判断は、現在の形で基調判断の公表を始めた08年4月以降、リーマン・ショック前後の08年6月～09年4月（11カ月連続）に次ぐ長さ。速報段階で一致指数を構成する7指標のすべてがマイナス。感染拡大による企業活動や消費への影響は拡大、特にサプライチェーン（供給網）の寸断などで半導体製造装置や自動車・二輪車の出荷減が大。小売り販売も外出自粛の直撃を受け、百貨店やコンビニエンスストアなどの売り上げが減少。なかでも衣料品販売の落ち込みが目立った。これまで堅調だった有効求人倍率が、16年9月以来の低水準に落ち込んだことも響いた。
　数カ月後の景気状況を示す先行指数も前月比8・1ポイント下落の83・8となり、09年6月以来の低水準。下げ幅は統計が比較可能な1985年1月以来、最大となった。
A-3「先行指数、過去最大の下落　消費マインド悪化―３月景気動向指数」（時事）
数カ月先の景気を示す「先行指数」が前月比８．１ポイント低下の８３．８だった。下落幅は比較可能な１９８５年１月以降、過去最大となった。新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う外出自粛の影響で消費マインドが大きく悪化。全国的な休業で耐久消費財などの在庫も積み上がった。