ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】 フォーディズム型(労働者分配増大)→新自由主義導入。

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
労働組合の力をそぎ、福祉国家を縮小→国内での階級格差、貧富の格差は広がる。資本主義は、グローバル化に活路(安い労働を求め海外展開)。要するに労働力価値の引き下げ。
2020-04-25 06:251
 白井聡著『武器としての「資本論』からの引用。
・フォーディズム型の経済発展は先進国において、1970年代以降に挫折していきます。1973年のオイルショック以降、経済成長が著しく鈍化した状態に陥っていきました。いわゆるスタグフレーションの進行が問題になります。
・そこで新自由主義が導入されることになったわけです。
・規格化された商品はすでに大量生産されて陳腐化しているからです。そうなると大事なのは、イノベーションを引き起こすアイディア、発想の力であり、認知資本主義(資本が価値を増殖させる主要な源泉として、知識の産出(学習プロセス)およびその普及(ネットワーク)が果たす役割。これは生きた労働と死んだ労働とのあいだの関係を再定義する等)では、腕力、肉体の力、さらには忍耐力より、むしろ脳の力、知性や何かを感じたり気づいたりする感性、そういった能力が剰余価値の生産にとって重要になってくる。
・新自由主義は労働組合の力をそぎ、福祉国家を縮小しました。その結果、国内での階級格差、貧富の格差は広がった。
・そこでギデンズ(ブレア政権のブレイン)が「第三の道」として打ち出したのが「効率と公平の両立」でした。市場原理主義的資本主義は効率的だが格差・不平等を生む。ソ連型国家主導経済をその究極の姿とする社会主義は、平等という意味で公正だが非効率だ。だから第三の道は、資本主義的な効率と社会主義的な公正を両立させるというのです。ギデンズはまた「労働者階級はイノベーション競争に積極的に参加せよ」と主張しました。
・ギデンズのライシュ(クリントン政権のブレイン)も言いていることは本質は同じです。
 ただ普通に働いていれば大丈夫という時代は終わった。今のままだと中流階級は崩壊してしまう。もっと脳を鍛えて、シンボルを握る能力を向上させて、イノベーションを起こす人材にならなければ没落する。国全体としてみても、そのような人材が多くいる国は発展し、そうでない国は没落するーということです。
・新自由主義は何をめざしたか。過去に与えた労働者の既得権益の剥奪です。さまざまな規制緩和を通じて労働者の権益を取り上げ、労働分配率を下げることで、あらたな剰余価値を生み出そうとしたのです。
・20世紀の終盤になって、相対的剰余価値の生産が行き詰った資本主義は、グローバル化に活路を見出します。要するに労働力価値の引き下げであり、これは絶対的剰余価値の追求への回帰であると言えましょう。

コメント(2)

その結末が、中国での工業製品の生産集中です。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見 更新情報

孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング