孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】戦後の歴史：占領軍（GHQ）の中の暗闘。

終戦米国は日本を①民主化、②戦争しない国にすることにまい進。だが冷戦表面化してくると、占領軍内で抗争。一方は民主化の民生局。一方は参謀第2部。抗争で死者。この時期に沖縄の米軍軍事占領希望の天皇メッセージ。
2019-12-23 08:0513

『月刊日本一月号』、進藤栄一著：「天皇メッセージ」が決定づけた沖縄支配

・GHQ内部では，ケーディスらのニューディーラーが大半を占める民生局（GS, Government Section、「民生」という訳は多分不適、「政府部局」でしょう）の政策に対して、保守派のウィロビー率いる参謀部（G2）が抵抗していました。ただし、GHQの外交局長（米国国務省の代表）のジョージ・アチュソンは、リベラル派としてしられていました。

―ところが１９４７年８月１７日、アチュソンを乗せた飛行機がマニラ沖で墜落し、彼は宅明します。アチュソンの後を襲ったのはのが、日本の旧支配層と繋がりのあるシーボルトだったのです。この飛行機事故が謀略であった可能性は否定できません。（Wikipedia、George Atcheson, Jr.、Atcheson, while serving as Gen. Douglas MacArthur’s political adviser and allied council chairman, died after the military flight he was on crashed en route to Washington, DC. He was heading there to discuss plans for a Japanese peace treaty.。

しかし、California Digital Newspaper Collection.を見ると墜落したのは、ハワイ真珠湾の近く（飛行時間にして数分）で、原因を「ガソリン不足」としています

^ "ARMY CRAFT CRASHES IN OCEAN Ambassador Atcheson Dies in Plane Crash Near to Hawaii Isle". California Digital Newspaper Collection. Retrieved 6 November 2019.

（注：更に方ケーディスは鳥尾鶴代と不倫関係にあったとして失脚）

・この事故のちょうど一か月後に天皇メッセージが出されます。

　１９４７年９月１７日、昭和天皇の側近である寺崎秀成が事実上の駐日大使シーボルトを訪問し、「アメリカが沖縄を長期にわたって軍事占領し続けることを希望する」という天皇メッセージを伝えました。

・天皇とその側近たちにとって、天皇制の維持を確実にすることが最大の課題でした。当時、極東裁判ではソ連やオーストラリアが、天皇を戦犯として裁くことを要求し続けていました