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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【色平哲郎氏のご紹介】 戦場は常軌を逸した場所だった。

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ある日、突撃によって占領した村で、銃を捨てて投降してくる敵兵を
味方の古参兵が塹壕の中へと引き入れている場面を目撃する。
中に踏み込むと、古参兵は銃剣の先で投降兵を滅多刺しにして虐殺していた。

「やめろっーー」

古参兵の肩をつかむと、古参兵は振り向きざまに射るような視線でにらんだ。

「いいか、インテリ、よく聞けよ」
と古参兵は肩で息をしながらつばした。

「お前は戦争なんて何にもわかっちゃいない。
背後に敵を残したら、こいつらは必ずまた銃を取って撃ってくる。
挟み撃ちにされたら殺(や)られるのはどっちだーー」

〈殺られる前に、殺るーー〉

それはある意味、戦場では極めて真っ当な「論理」だった。
「投降兵を殺(あや)めてはいけない」というのはあくまで平時のルールであり、
自分が相手にいつ殺されるかわからない戦場においては何の説得力も持ち得ない。
相手に殺されてしまえば、論理もへったくれもないからである。

・・・
古参兵は涙を流しながら何かうわごとのようなものを繰り返し、
その足元では刺殺された投降兵たちが鮮血を噴き出しながら息絶えていた。

【「五色の虹」三浦英之、100p】

コメント(1)

戦場では、人間は獣になる。私は、戦争中の友情などを描いた映画が大嫌いだ。

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