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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】 安土桃山、粗悪通俗だが活力、サンソム(『日本国の正体』より)

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「信長や秀吉の時代の日本にエリザベス時代を際立たせる「闊達(GUSTO)」の風がありました。繊細、洗練は少ないが、生活意欲があって、用心深く吝嗇な物ではなく、流行に惜しげもなく消費する生活。
2019-10-29 09:353


出典:G.B.サンソム、『世界史における日本』(岩波新書、一九五一年) 

サンソムは一九〇四年に駐日英国大使館に配属。コロンビア大学東アジア研究所の初代の所長。前掲書よりの抜粋。

サンソムが指摘する秀吉時代は、田中角栄の時代を彷彿させるようにも思われる。

〈エリザベス時代は乱暴な時代、惨酷な時代であり、多くの点で粗悪通俗な時代であったが、そこには希望と勇気をもって、ゆるぎない確信と純粋な情熱でもって世界に立ち向かう血気盛んな若さというようなあらゆる好ましい素質が一世紀位の間はあったのであります。〉

〈私は信長や秀吉の時代にエリザベス時代をきわ立たせるものと同じ素質を見出すものであります。日本は封建主義体制の終末と社会改造への懸命な努力をむかえます。いまや新しい人々が権力を握り、新しい地平線が日本にとって開いて参ります。世間には冒険心があり、前の時代ならば世に出なかったであろう人々の心に大胆な意図が生じてまいります。この時代の続くあいだ日本の海賊らは極東の全域にわたって貿易や戦斗に従事しております。万事が大規模であります。ただ戦闘ばかりでなく、建築や装飾もまた、広壮な規模を持っております。諸階級の一大混淆が行われ、秀吉の大茶会のような壮大な遊楽が催されます。信長や秀吉の明国征服のような野心的な計画がたてられています。〉

〈日本はその国民生活の急速な膨張と多様化の、また東アジア否それ以上にわたる広範囲な活動の段階に突入しようとしていたという印象をうけるのであります。エリザベス時代と安土桃山時代とが似ていることで残念なのは、いずれも、その若々しい輝きを間もなく失ってしまったことです。〉

コメント(4)

日本の歴史における織豊時代、まさに、サンソム氏が、指摘するような側面がありますね。
>>[1]

はい。鮮やかな歴史の認識ですね。

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