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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】 映画「ジョーカー」を見た。

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人気コミックを基礎としているが、原作通りでなく、映画のための創作。数多くの殺人を犯す。復讐を描いた映画に「セッション」があるがこれとの比較ではるかに低俗。だが圧倒的人気を得てる。米国国民の怒り、その深さを代弁。
2019-10-12 07:142


映画ジョーカーを見た。高い動員数を誇っている。だが私の印象は、アメリカの病いを見た思いだ。

映画comの解説を見てみよう。

「「バットマン」の悪役として広く知られるジョーカーの誕生秘話を、ホアキン・フェニックス主演&トッド・フィリップス監督で映画化。道化師のメイクを施し、恐るべき狂気で人々を恐怖に陥れる悪のカリスマが、いかにして誕生したのか。原作のDCコミックスにはない映画オリジナルのストーリーで描く。「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あふれる悪へと変貌していく。第79回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、DCコミックスの映画化作品としては史上初めて、最高賞の金獅子賞を受賞した。」

この解説を見ていただきたい。

「原作のDCコミックスにはない映画オリジナルのストーリー」とある。つまりこの映画は原作を基礎とはしていない。

そして多くの人々を殺していく。

殺される人々は、「ジョーカー」から見れば、ジョーカーの憎悪をかきたてた人物である。非難されるべき点を持っている。しかし、それを殺人という形で復讐したというだけの映画だ。

不正、不公平を主題とした小説、映画は多い。セッション (映画)はもの凄い復讐劇ではあるが、見事な意外性でそれを実現する。

映画紹介のサイトにRotten Tomatoesがある。「ここの「Tomatometerは、全米から名のある映画批評家を運営側が何百人(400人程度)と選んでおり、その批評家たちのレビューが肯定的か否定的かをまず募ります。その内、肯定的だったレビューが全体の何%だったのかをTomatometerとして表示するという形。肯定的レビューが60%以上は"Fresh"なトマト、59%以下は"Rotten(腐った)"トマトと評価される」でジョーカーは68%である。

批評家のコメントを見ると「腐ったトマト」というカテゴリーに入れている人物が多い。

問題は「なぜこの映画が人気があるか」である。

繰り返すがこの映画は原作のコミックを基礎としていない。

そして多くの殺人を行う。ジョーカーに打撃を与えたことは間違いない。だがそれを殺人という形で逆襲することが正当化されるのか。

多くの殺人の中に著名なテレビ司会者の番組にジョーカーを招待するものがある。司会者はジョーカーをテレビで嘲笑するために呼んだ。それを察知したジョーカーはこの司会者を殺す。それが放映される。司会者の高飛車な態度、それが恐怖に変化していく。

この映画で一般の人々がジョーカーの殺人に同意のデモを行うシーンが幾つかある。まさに多くの観客は、これと同じ心情になっているのでないか。

この映画は今日、米国の一般大衆が如何に多くの怒りを抱えているか、そしてそのはけ口を探しているかを示すものでなかろうか。

コメント(2)

なるほど・・・みてみたくなりました。
>>[1]

有難うございます。映画にも孫崎亨さんは視野が広いですよね。

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