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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】 ドナルド・キーンが語った事⓶

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枕草子:鋭敏な感性から生れた文体、これ以降、無数の日本人が随筆を書く、清少納言の声を真似出来た者はいない。・自分の情事にふれる部分「又、冬のいみじう寒きに、おもふ人とうづもれ伏して」
2019-03-03 09:17


ドナルド・キーンは一九二二年生まれ。ドナルド・キーンは1922年6月18日生まれ。日本国籍を取得し2011年永住のため来日、 2019年2月24日心不全のため東京都の病院で死去。
ドナルド・キーンは「日本の「随筆」とよばれるジャンルで、きらめくような才気煥発ぶりを発揮している作品といえば、誰もが清少納言の『枕草子』をあげるだろう」と高い評価を与えている。
そして、清少納言の個人について、「清少納言は少なくとも二回は正式に結婚しているが、それ以外にも、宮中の何人かの男性と関係を持っていた。枕草子には自分の情事にふれる部分がある」として、「冬の夜のいみじう寒きに、おもふ人とうづもれ伏して聞くに、鐘の音の、ただ物の底なるやうに聞ゆる、いとをかし」の部分を引用している。
「冬の寒さのなか、二人で埋もれ伏して鐘の音を聞き、逢瀬を楽しむのがおもしろい」である。ここで『枕の草子』の有名な第一段を見てみよう。「冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。」、上の「冬の夜に」を重ねると、特別の意味合いが出てくる。
それを「春はあけぼの。やうやう白くなり行、山ぎはすこしあかりて、むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる」と結び付けてみよう。これは「逢い引き」歌ではないか。ドナルド・キーンの示唆に誘われて調べると、同じ説を五味文彦・元東大教授がとられている。キーンは「時代が下がり、武士が支配階級にのしあがると、清少納言のような考えは好ましくないと排斥され、男女間の平等も儒者によって否定された」と書いているが合点がいく。儒者は「退廃文学」を理解していた。


コメント(1)

枕草子も、源氏物語の、奔放な性を描いた恋愛小説、エッセイーですね。
ほかに、遊びや喜びのなかった時代とはいえ、当時の上流階級の性は、奔放だったのですね。

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